BONES 第19話 「消えた記憶」

テンペランスは休暇をとって、ハリケーン被害の救援のためにニューオリンズで身元不明者の検視活動を行っていた。そこで身元不明361号の遺体を検死するが、作業の途中で記憶が寸断され、気がつくと血まみれで病院において手当てを受けていた。
そしてテンペランスの記憶は丸一日失われていた。知らせを聞いてブースがかけつけるが、事情を知らない研究所のメンバーはブースとテンペランスはデートだと思い込む。
361号の口の中にはブゥドゥーの呪物と見られるものが入れられていたことがわかり、ブゥードゥーに詳しい看護兵のサムによりテンペランスの記憶喪失もブゥードゥーの呪いが関係しているのではないかという説が。
呪物に使われていた木の根を売っている店に行ってみたところ、それを買ったのはテンペランスと一緒に作業をしていたレジェールだとわかった。ところがレジェールはむごたらしい惨殺体で発見され、状況からテンペランスに疑いがかかり、逮捕されてしまう・・・

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つまんなーいと文句をたれてみたら・・・やればできるじゃないか！
今回は面白かった。もしかして、テンペランスが劇的に追い詰められる展開にならないと面白くないとか、そういうことなのか？テンペランスがしれっと平常モードになってると、今ひとつという感じなのは・・・まぁ否めないかも・・・。
でも、本来の「骨」についてのつきつめについてはあっさりめだったような気がする。テンペランスが好きに活動できないし、研究室から離れてたから仕方がないのかもしれないが。両方ガチンコでぶちこんでみて、ねっとりと骨についても語った上でサスペンス度合いを高めるってのはできないものか？

ブゥードゥーがからむと一気にいろんなことが胡散臭くなるというか。ブゥードゥーとテンペランス、一番対極にある存在の対決だったような。
じゃ、その間に立ってるブースがノーマルポジション？？　・・・いや、それはないと即否定。
結局気がつくとブゥードゥーとテンペランスのダブルスと対戦しているブース、みたいな。結局ね、ブースでオチなければ誰も落として〆られないのだ、このドラマ。そんな気がしてきた。
ジャックやザックでもプチ笑いを添える存在でしかないような。

しかし今回、出てくる人のキャラが濃かったなぁ。検事のキャロリンにしろ、サムにしろ。ベノワもハーディング刑事も、今回だけの使い捨てがとってももったいない感じ。
サムはまた出てきて欲しいかも。蛇をでろろーんと下げて研究室でお祈りしたりして、所長をキレさせてみてほしい。だめかな？

ブースはカトリックだったのか。離婚・・・は、してないか、子供はいてもそもそも結婚してないから大丈夫（っておい）。
「物に魂」というのを信じないテンペランスが、最後に「母の思いのこもったイヤリングが守ってくれたのだ」ということに思いが至ったのは彼女なりの成長という感じがしたが・・・しかし「本当の意味で守ってくれたのはブースだった」ということに、彼女はあそこで気づいたのだろうか？
最近ほとんどブースはテンペランスの守護神状態になっているわけで・・・ハーディング刑事が並べ立てたテンペランスの素行の悪さを、どれだけブースがフォローしてきたかという・・・。
あんなんで、裁判とかどうやって乗り切ってるのだろう。いやーブースも大変だよね。

さて、残り３話。年内でこのドラマともお別れになるわけだが・・・
この調子で行ってくれるかな？どうかな？


【　脇俳優チェック　】

◆ハーディング刑事　....　Michelle Hurd
「ロー＆オーダー ＳＶＵ」の第１シーズン開始時にマンチ刑事のパートナーだったジェフリーズ刑事役でレギュラーだったが、第2シーズンで降板。
今後「ＯＣ」の第2シーズンや「ＥＲ」第13シーズンに登場予定。

◆ブゥードゥー教信者の看護兵サム　....　Scott Lawrence
「犯罪捜査官ネイビーファイル」ではスタージス・ターナー海軍中佐役で第7～10シーズンにレギュラー出演。今回も微妙におかしな方向に行きかかっていたが、スタージスはストレートにナイスキャラ。
ゲームのアテレコの仕事も多く、ゲーム版「スターウォーズ」ではダース・ベイダーを演じていたりする。他にもドラマの出演作多数。
「ＦＢＩ～失踪者を追え４」23話に登場予定。

◆テンペランスの弁護を担当した検事キャロリン　....　Patricia Belcher
「ＥＲ」「Hey!レイモンド」「アリーｍｙラブ」など、数多くのドラマの出演作がある。でもキャラが強い割にこれといったレギュラー出演がないのが不思議。
「ＦＢＩ～失踪者を追え３」4話に登場予定。映画は「ジーパーズ・クリーパーズ」「ハートブレイカー」など。

◆看護兵の一人ジェームズ　....　Victor Togunde
「コールドケース」第1シーズン8話「蝶々」では、亡くなった少女トーヤの図工を教えたり、ピザの配達の残り物をトーヤの家に差し入れたりしていた心優しい青年フィリップ・ウィリアムズ役で登場していた。しかしフィリップがピザを差し入れた時に事件が起こり、現場から逃げたために彼は一生を棒に振る羽目になってしまう。
ハリソン・フォード主演の「ハリウッド殺人事件」などをはじめちょこちょこと「騒々しいおしゃべり黒人」な役が多いようだ、というのが彼のプロモ用動画でみると伺える。

◆「棺でＳｅｘ」のマイク　....　 Kevin Rankin
映画「ハルク」で、エリック・バナ演じるブルースの研究仲間ハーパー役を演じている。
「ＯＣ」第1シーズン26話、「ＦＢＩ～失踪者を追え３」18話、「ＣＳＩ：７」11話に登場予定。

◆惨殺されたナンパドクターのレジェール　....　Colby Donaldson
彼はもともと俳優ではなく、カスタムカーのデザイナーをしていたのだが、リアリティショー「サバイバー」の第２シーズンで生き残り生活をやったことから人気が出て、テレビに出てるうちに俳優に転身。
「ジョーイ」第1シーズンではジョーイのロスでつかんだレギュラー番組「ディープパウダー」の共演者ガナー役で、12話から3エピ登場している。ジョーイとレギュラー生き残りをかけてネット投票をされたうちの一人。あの時はマッチョなだけでひどい大根だなーと思ったものだが、成長した、かな？まぁ、こんなインタビュー（Youtube）も受けるくらいだから、出世したのにはちがいない。
「ＰＥＰＰＥＲ」第5話「目標！好感度アップ」では、ペッパーの妹キャシー主催の慈善パーティで、キャシーが骨董品についてマジメに説明してるのに肩を抱いたり尻を触ったりしてナンパしようとした男の役で登場していた。そんなんばっかりやな。

◆ブゥードゥーの雑貨屋ベノワ　....　Giancarlo Esposito
映画「ユージュアル・サスペクツ」では似顔絵作成を担当していたＦＢＩ捜査官ジャック・ベア役で登場していた。「ナッシング・トゥ・ルーズ」では主人公（ティム・ロビンス）の邪魔をする強盗のダント役など。
「ホミサイド／殺人捜査課」では、アル・ジャデーロ警部補の息子マイク役で第6シーズンからレギュラー出演。ＦＢＩ捜査官だが、ボルチモアに戻ってきて捜査に携わることに。
10歳の頃からブロードウェイの舞台に立っている実力派で、他にも映画やドラマの出演作多数。「ＣＳＩ：マイアミ５」1話に登場予定。

◆レストランのシェフ　....　 Tom McCleister
「ＣＳＩ：科学捜査班」8話「グリッソムへの挑戦者」で、ミランダー事件じゃない方の、ニックとウォリックが事件の推理で賭けをした自動車落下事件の被害者ウォルター・バングラー役。序盤意識が回復せず、回想シーンでの登場と、最後にニックとウォリックに事件の説明をするところで活躍していた。