くまぷーの海外ドラマblog

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ザ・ホワイトハウス7 第12話「メルトダウンの危機」

2009年10月16日 | ザ・ホワイトハウス
カリフォルニアのサンアンドレオ原発がバルブの故障で停止、最悪の場合はメルトダウンも起こりかねない状況であることが判明、ホワイトハウスは緊張に包まれる。
その情報は大統領候補のサントスとヴィニック両名にも伝えられた。ところが実は燃料政策において原発賛成派であるヴィニックは、サンアンドレオ原発の建設時にそれを働きかけたメンバーだった。
サントスは事件を利用して政策論争に結び付けてヴィニックを攻撃すべきではないと判断するが、ほどなくジョシュはヴィニックのサンアンドレオ推進の情報を入手する。この機を逃せば逆転のチャンスはないサントス陣営はリークの機会を狙い、ヴィニック陣営はそれを事件を利用したと反撃しようと、お互い水面下でにらみ合いが続いていた。
バートレットはカリフォルニアに駆けつけることになるが、カリフォルニア選出の上院議員であるヴィニックと一緒に地元入りすることになり、それがサントス陣営の焦りをいっそう募らせるのだった。
そして原発周辺では避難勧告が出され、エンジニア二人が命がけで故障部分を手動で直すため、原発内部に入っていったが・・・

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これが「24」だったら、原発事故の原因はテロで、原発の中に入っていくのはジャック・バウアーで、一緒に入っていって死ぬ俳優さんの人気が出たりするんだよなぁとか不謹慎な想像を。
ドラマだからだけど、バートレット政権は2期8年の間に大統領暗殺未遂と、大統領令嬢誘拐と、大統領による暗殺指令と、リアルの大統領が普通に勤めてもなかなかお目にかかれないような大事件がてんこ盛りだったのだが、意外と海外からの国内テロと本格的な戦争参戦はなかったりする。
その辺は、バートレットに参戦の決意をさせたくなかったとか、そういう事情なのだろうか。そうはいっても、暗殺指令までしといてもうとっくにその段階は過ぎてるよーという風に思わないでもないが。

さて、選挙戦も大詰め。わずかとはいえ、ずっと引き離されているサントス陣営にとっては、そろそろ逆転しておかないとツライところだ。
しかし「彼が出てきたら民主は勝ち目がない」とレオに言わしめた最強のヴィニックにはまったく隙がない。ないわけではないけど、サントスにとって攻め手となるような失点がない。
ヴィニックにはない若さとか、家族的なムードとか、ジョシュたちも色々演出してきたけれどかなりネタ切れ。実際サントスに政策で優位に立てるところがあればよかったのだろうが・・・
相手の敵失待ちというのもなかなか微妙だ。

そこに降って沸いた今回の原発事故。
ヴィニックが建設推進に関わったことがわかっても、自分たちがリークしたら「事故を利用した」と取られかねないから、両陣営の情報戦のぎりぎりの攻防戦が展開することに。
「向こうが撃ってきたら全力で反撃せよ!」っていう両軍の構えが今までにない緊迫感だった。それでもジョシュがたまらずにフライングしようとしたところでそれはダメー!と思ったのだが、すでにプレスには漏れていたというオチ。
これは、サントスに天が味方したのだろうか。

しかし、オープニングのブルーノの表情が語るように、ヴィニックサイドからすればこれはどう取り繕っても深手は免れない。ヘタをすると致命傷になりかねない事態だ。
もし原発を否定すれば、次世代エネルギー産業の支持者を失うだけではなく、「政策がぶれた」と全部を否定されてしまうだろう。しかしその逆をすればどうなるか。
ヴィニックが選んだのは「その逆」。今回の事故は原発の安全性を損なうものではない、と訴えようとした。しかし、命を張って国民を守ってくれた英雄の死を前に、「それでも原発は安全です」という説明は有権者に通用しない。
メディアもこの集団パニックの群れに投げ込む生贄が欲しいから、ヴィニックの説明を冷静に聞こうとはしない。
説明しないという選択肢もあるが、それはさらに最悪。要するに事故が起こった瞬間ヴィニックは逃げ場と票を失う羽目になるのは確実だったのだ。

これでサントスがリードできる可能性が出てきた。
しかし一寸先は闇だ。何がサントスの足を引っ張るかわからない。ほんとに大統領選挙は、細いロープの上に両者が立って、どちらが落ちるかの我慢比べをするようなものだ。ちょっとした振動が命取り・・・
「TOO CLOSE TO CALL」・・・これからも何が起こるか、予測不可能。


【 脇俳優チェック 】

◆緊急事態管理委員会委員長ハリー ....  J.K. Simmons
「クローザー」では、ブレンダの上司ポープ副本部長役でレギュラー。以前ブレンダと不倫関係にあったが、ブレンダの実力を見込んでLA市警に呼び寄せる。しかし組織の中でブレンダの足を引っ張ることも多々。
「Oz/オズ」では冷酷な囚人シリンガー役でレギュラー。
「Law&Order」の第8シーズン、スピンオフの「性犯罪捜査班(SVU)」の第1シーズンからエミール・スコダ医師として登場。
「エバーウッド」第2シーズン8話「重い真実」では、予知能力があるエバーウッドの住民フィル役。彼の能力を知った住民たちはフィルの元に押しかけてしまうことに・・・
「FBI~失踪者を追え」第2シーズン21話「ふたつの家族」では、死刑囚リッキーの父で執行を目前に停止申請が棄却されて姿を消した、マーク・ウィルソン役。マークは息子の無実を信じ続けて何かをつかんでいたが、その行為が被害者の親族にとっては逆の意味で戦いの対象となり、悲劇への引き金となる。
「NIP/TUCK2」10話「キンバー・ヘンリー」では、乳がんの妻の気持ちを共有するために乳房を整形手術でつけさせようとするアイク役。
「ER」第10シーズン14話「労務管理」では、心臓発作で気を失って大事故の引き金になってしまった男性ルーマー役。最初自分が事故の原因になったとはわからず、車のことばかり心配している。
映画「スパイダーマン」のシリーズを通して、トビー・マグワイヤ演じるピーター・パーカーの職場デイリー・ビューグル紙の上司ジェイムソン役を演じている。
映画「ジュノ」では、娘が幼くして妊娠してしまったことで悩みながらも支える、ジュノの父マック役。マックの妻はCJ役のAllison Janneyが演じている。

◆原子力規制委員会委員長 .... Michael Chieffo
「BONES」第1シーズン18話「黒ひげの呪い」では、変な夫婦コスプレと宝探し伝説で町おこしを行い、町に観光客を呼び込んだ町長役。
「CSI:3」6話「死刑執行停止」で、連続レイプ殺人で死刑囚のマザーズが死刑に問われるに至った、証拠が発見された事件の被害者シャーリーン・ロスの父親役で登場していた。ちなみにその時母親役を演じていたBeth Grantは本当の妻。
「ロズウェル~星の恋人たち 」では、科学のセリグマン先生役で7エピほど登場している。
「マルコム in the middle」第5シーズン21、22話では、ハルが冤罪で逮捕されたため、やる気がないのに弁護に借り出された弁護士役。

◆女性記者 .... Sumalee Montano
ヴィニックの会見で「質問に答えてください、原発に賛成ですか」と詰め寄った記者。
「BONES」第1シーズン20話「移植された悲劇」では、FBI副長官の娘の移植も扱った移植コーディネーターのオグデン博士のアシスタントのコーム役。オグデンにも隠れて裏移植ビジネスに手を染めていた。
「ミディアム」第1シーズン15話「悪魔のささやき」では、夢の中のホロウェイのクリニックでエリーシャ母が診察が長いと異変を訴えた受付のアジア系ナース。
「ER」では第9~11シーズンにナースのデュバタ役で登場していた。

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