伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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決算審査 プレミアム商品券

2012-09-12 21:30:41 | 政治・政策・経済

23年度決算審査の一日目が終了しました。
私の質問をいくつかご報告します。



(プレミアム付商品券への補助)

商店街等の振興のために、
商工会などが発行する商品券3億円分に対して、
伊勢崎市が3千万円の補助金を交付することにより、
+10%のプレミアムをつける事業です。

具体的には、1万円で商品券を購入すると、
11,000円分の商品券が買えます。

商品券が使える期間やお店は限定されますが、
消費者は、商品券を買うことで、10%もお徳です。

期間中は、商品券が大人気で購入され、
指定のお店では良く売れます。
消費者にも、商店側にも嬉しい事業ですが、
課題もあります。

プレミアム商品券の期間が終わってしまうと元の木阿弥。
期間終了後も、売れる仕組みや、買物習慣が残ればよいのですが、
長期的な売れる仕組みにつながっていないのです。

決算審査では、
 1 期間終了後も、売れる仕組みや習慣が残ったか?
 2 その場限りでなく長期的に売れる戦略を持っていたか?
このような質問をしました。

貴重な税金を使って行う事業なのです。
商店街振興の目的は達成できたのか?

プレミアム商品券への上乗せを、
その場限りの税金のばら撒きに終わらせずに、
期間終了後も売れるような戦略が必要です。

長期的な戦略の視点が欠けていたとの答弁がありました。



(お風呂屋さんへの補助)

伊勢崎市では、2軒の銭湯に補助金を交付しています。
緑町にある「寿美乃湯」と、
境町にある「さくら湯」です。
補助の目的は公衆浴場の維持や振興です。

「さくら湯」さんには、
年間22,000円の補助金を交付しています。



私は町の古い銭湯が大好きです。
旅先でも、できる限り入ります。

さて、この22,000円/年の補助金は
お風呂屋さんの経営に役に立っているのか?

伊勢崎市では、昨年9月に、
「伊勢崎市補助金等検討審議会」の答申が出ました。
必要性のなくなった補助金や、
時代に合わなくなった補助金などを見直すものです。

23年度基準は次のとおりです。


1番目に補助効果が薄いとして、
20万円以下の零細補助金は、見直し対象となっています。

このお風呂屋さんへの補助金は
年間で22,000円しかありません。
一日当たりいくらの補助になるのか、365日で割ってみると
一日あたり60円です。一人分の入浴代にもなりません。

一日60円もらうと、
風呂屋の振興につながったり、経営が安定するのか?
とても疑問です。

 1 補助目的とする、具体的な効果があったのか?
 2 一日あたり60円の補助をするよりも、
   市の広報紙に掲載して紹介したほうが振興につながるのではないか?
   そのような検討はしたのか?
と2つ質問しました。

わずか22,000円では、具体的な振興につながらなかったと思うが、
施設の改修などを行う時は、県が1/3、市が1/3の補助を行うので
経営に資するとの旨の回答がありました。

私は高知大学のサイクリング部の頃は、
各地の銭湯に入りました。
四国を中心に西日本で60以上入ったと思います。

現代では、個人宅に風呂が普及して、
街中のお風呂屋さんは激減しています。
伊勢崎市でもわずか2軒しか残っていません。

高い天井、立ち上る湯気、響く桶の音。
風呂上りにはコーヒー牛乳がうまい。
銭湯は町の社交場です。これからも残って欲しい。

市の広報紙などで紹介されることで、
近所の方だけでなく、銭湯好きのファンが
あちこちから時々入りに来てくれたら嬉しいです。
私も子どもをつれて銭湯に行きたいと思います。



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