
(熊本市が政令指定都市に)
4月1日に熊本市が、
20番目の政令指定都市になります。
本日(3月26日)付けの日経新聞では、
事実上、最後の政令市となる、と報道されています。
なぜ「事実上最後」なのか。
熊本市のホームページによれば、
政令市になる法律上の要件は、人口50万人以上。
しかし、実際は人口100万人以上、または
近い将来これを超えると見込まれる80万人以上の都市が
政令市に指定されてきました。
平成13年に政府が発表した「市町村合併支援プラン」に基づき
政令市になるための人口要件が70万人程度に緩和されました。
対象は平成22年3月までに合併した自治体に限られますので、
要件緩和を受けて政令市になるのは熊本市が「最後」という意味です。
(もう政令市になれないのか)
ウイキによると
指定都市になるための人口要件は50万人以上。
しかし、実際の運用基準として、次の要件が存在するようです。
1.五大都市を基礎にする市
2.先行指定都市と同格の人口を擁する市
3.(期間限定)市町村合併をした自治体に対する運用基準緩和措置
3番目の緩和措置を受けられるのは熊本市が最後ですが、
1か2の要件を満たせば、要件緩和を受けなくても
政令市になれると思います。
千葉市の場合、平成13年からの要件緩和を受けずに、
平成4年に人口約83万人で政令市になりました。
平成元年に政令市になった仙台市は、約86万人でしたので、
80万人程度が規制緩和を受けない場合の目安と考えられます。
(なぜ群馬に政令市なのか)
道州制の意義と、群馬県に政令市が誕生する可能性について
ブログ「群馬100年の大計道州制と政令指定都市」で取り上げました。
緩和要件を受けられれば、前橋市と高崎市の
2つの自治体が合併しただけで70万人を超えたので、
10年間もみすみす機会を逃して残念です。
それでも群馬の場合、近隣市まで含めて合併すれば
堂々の100万都市も可能ですので、
しっかり取り組みたいと思います。