伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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前年度の決算審査

2022-09-19 16:01:23 | 政治・政策・経済

先週の月・火曜日に行われた決算特別委員会における

私の質疑と答弁の概要をご報告します。

私の速記メモをもとに報告しますので、誤りがあるかもしれません。

正しくは後日作成される議事録でご確認ください

 

 

 

<2款 総務費 財産管理費>

○旧豊受幼稚園の管理について

(多田質問)

 決算の報告書の一覧表では建物価格が記載されている。

 伊勢崎市の財務規則244条では、公有財産の台帳価格は

 3年ごとに評価し改定しなければならないと定められている。

 豊受幼稚園は廃止されてから何年も経過しているが、

 前回の評価額はいくらだったのか?

 また評価法は、定額減価法か、定率減価法か?

(答弁)

 固定資産台帳は3年ごとに改定しているが、

 前回の評価額についてはいま手元に資料がない。

 決算資料の金額は取得価格であり変化しない。

(多田コメント)

・平成29年度の休園から5年以上経過しましたが、

 いまだ活用方針も定まらず放置されています。

・建物や設備はどんどん老朽化し価値を失っています。

・市民の財産の価値が減損しているのに気にならないのか?

・財務規則により3年ごとに評価額が下がっているのに、

 決算資料には取得価格を書いてあるだけなので老朽度と

 評価額の減額具合が分かりません。

・議会で適切に決算審査を行うには、財産一覧に

 はるか昔の取得価格を書いたきりではなく、3年ごとに

 見直した評価額の方を記載すべきではないか?

・以前の決算資料には、学校給食センターに大釜が1個

 しか記載されておらず実態とかけ離れている問題を

 平成27年度決算質疑で私が指摘したところ

「今後速やかに備品台帳と現状の整合を図り、適切な管理に努めたい」

 との答弁を頂き、現在では正確な数や金額、購入時期が把握され、

 決算資料にも記載されるようになりました。

・市の決算の審査なのに、その資料に市の財務規則に基づく

 評価額の改定が反映されてないのは適切ではないと思います。

 老朽化した市の建物について現状の価値を把握できるよう

 決算資料の記載方法の見直しを働きかけたいと思います。

 

 

 

<4款 衛生費 保健衛生費>

○コロナ在宅療養者について

(多田質問)

・令和3年度のコロナの在宅療養者数は?

・コロナ在宅療養者に対する市の支援実績は?

(答弁)

・在宅療養者については市は把握していない

 (県が把握している)

・市の対応もなし

(多田コメント)

・一人暮らしの方で在宅療養中に容態が急変した場合、

 大変危険です。

・令和3年度中は、市は人数さえも知りませんでした。

・市町村は県と協定を結び、在宅療養者の情報を

 県からもらうべきであると今年の6月議会で私は追及しました

 その時点では、県は県内20市町村と覚書を変更し、

 市町村に夜在宅療養者への自宅訪問や支援物資の提供等が

 始まっていましたが伊勢崎市の名前はありませんでした。

・委員会終了後に担当課に確認したところ、

 今年の8月にようやく伊勢崎市も県と協定を締結し、

 在宅療養者に関する情報を入手できるようになったそうです。

 

 

 

<8款 土木費 橋梁費>

○老朽化した橋について

(多田質問)

・老朽化した橋の管理状況は?

(答弁)

・橋梁長寿命化修繕計画に基づき管理している。

・15m以上の橋は5年に1度点検している。

・次の橋が老朽化が進んでいる、茂呂地区昭和橋、

 若葉町永久橋下流の人道橋、

(多田コメント)

・大きな橋の建て替えには大きな予算と時間がかかります

・公共財産の中でも橋は生活に欠かせないので

 適切な管理と計画的な建て替えが必要です。

 

 

 

<8款 土木費 公園費>

・公園トイレの洋式化について

(多田質問)

・令和3年度にトイレを洋式化した公園は?

(答弁)

・6公園10基:境駅北公園、下原公園、赤城見台公園、

 境上武公園、華蔵寺公園(北東部)、国領公園

(多田再質問)

・全ての公園を洋式化する予定か?

(答弁)

・そのとおり。公園に1基しかない場合は1基、

 複数のトイレがある場合は少なくとも男女1基づつ。

(多田コメント)

・今では和式トイレの家庭は少なくなっていると思います。

・高齢者や障害のある方は和式は使いにくいです。

・改修などの際には、洋式化を進めたいです。

 

 

 

<9款 消防費>

○広域消防応援について

(質問)

・受援、又は応援の実績はあったか?

・広域応援の訓練実績は?

(答弁)

・7月に熱海市で発生した土石流災害に、群馬県の緊急援助隊として

 1~3次まで6隊21名が出動した。

・県の部隊は消火、救助、救急、支援に分かれているが、

 伊勢崎は救助と支援を担当した。

・広域応援訓練は、国、関東ブロック、県の訓練が

 各年1回行われた。

(多田コメント)

熱海市の土石流災害は言葉を失うほどひどいものでした。

 何か力になれないかやきもきしていましたが、

 伊勢崎消防の皆さんが現地で活動してくれたことを知って

 「少しでもお役に立てて良かった」、

 「現地へ出動された消防の皆さんありがとう」という気持ちです。

 大変なご苦労があったと思います。このような活動を

 もっと市民の皆さんに知ってもらう必要があると思います。

 

 

 

<10款 教育費 事務局費>

○夜間中学に関する取り組み状況について

(多田質問)

・令和3年度の進捗実績は?

(答弁)

・県の調査に協力した。設置は県が主体で行う。

(多田コメント)

・設置地元自治体として県と協調して進めてほしいです

 

 

○子ども日本語教室について

(多田質問)

・活動実績は?

(答弁)

・小学校38回予定 31回実施

・中学校38回予定 31回実施

会場は広瀬生涯学習館、絣の郷

(多田コメント)

・この事業は私が議会で必要性の質問を重ねて、

 平成28年に実現した事業です。

・その後伊勢崎市の日本語教育はさらに充実し、 

 文部科学大臣表彰を受賞しました。

・日本語がわからないと勉強ができないだけでなく、

 いじめや不登校の原因にもなりかねません。

・すべての子どもたちが生き生きと学び生活できるよう

 つとめていきたいと思います。

 

 

 

<10款 教育費 教育研究所費>

○適応指導教室(4か所)について(不登校指導)

(多田質問)

・活動実績は?

・コロナにより不登校児は増えたか?

(答弁)

・通級実績 中学生20人、小学生3人

・体験入室 中学生28人、小学生10人

・鹿島教室 中学生8人、小学生2人

 赤堀教室 中学生6人、小学生1人

 東教室  中学生3人

 境教室  中学生3人

・中学3年生13人は全員進学した

・コロナ休校があり休んでも出席扱いになった

(参考)

文部科学省「令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について

 

 

<水道事業会計>

○老朽化した水道管の更新について

(多田質問)

・「伊勢崎市水道施設整備基本計画」によれば、

 2019年度から段階的に更新事業費を増やしていき、

 その後平準化して更新を進めることになっている。

 10年で103億円を予定なので平均すると年10億円程度と

 思われるが令和3年度の事業費実績は?

(答弁)

・老朽管更新距離15.2km、8億円。

・2019年度から20年で老朽管を更新する計画。

 

○断水や漏水事故対応の実績は?

(多田質問)

・令和3年度の事故対応実績は?

(答弁)

・工事による断水を計画的に行った。

・緊急の漏水事故は当日対応。

・漏水事故の内訳、設置40年以上の排水管29件、

 75mm以上の大口径管漏水11件

・赤堀地区香林100mm管の漏水事故発生

・豊受地区長沼町150mm管の漏水事故発生 

(多田コメント)

・水道は生活に欠かせないライフラインです。

・突然の断水や漏水にならないように老朽管は

 計画的に更新しなくてはなりません。

 

 

 

<病院事業会計>

○コロナの影響について

(多田質問)

・コロナ関係の手当ては?

・コロナによる離職は?

(答弁)

・コロナ手当 2,000円/日 

・救急外来手当 2,000円

・看護師処遇改善手当(国) 4,000円/月

・令和2年度の看護師離職は65人、3年度は21人、

 離職理由は人間関係などもありコロナ理由は8%

(多田コメント)

・市民病院はコロナ対応の最後の砦です。

・必要な手当て等はしっかりと出して、

 医療崩壊を招かないように、専門職の人に

 頑張ってもらうことが大事だと考えます。

 

 

 

 

 

 

 

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