昨日開催された、
「子どもの人権を考える講演・シンポジウム」で配布された
「不登校の子どもの権利宣言」をご紹介します。
**********************
不登校の子どもの権利宣言
前文
私たち子どもはひとりひとりが個性を持った人間です。
しかし、不登校をしている私たちの多くが、学校に行くことが当たり前という
社会の価値観の中で、私たちの悩みや思いを、十分に理解できない人たちから
心無い言葉を言われ、傷つけられることを経験しています。
不登校の私たちの権利を伝えるため、すべてのおとなたちに向けて私たちは声をあげます。
おとなたち、特に保護者や教師は、子どもの声に耳を傾け、私たちの考えや個々の価値観と、
子どもの最善の利益を尊重してください。そして共に生きやすい社会をつくっていきませんか。
多くの不登校の子どもや、苦しみながら学校に行き続けている子どもが、
一人でも自身に合った生き方や学び方を選べる世の中になるように、
今日この大会で次のことを宣言します。
一、教育への権利
私たちには、教育への権利がある。学校へ行く・行かないを自身で決める権利がある。
義務教育とは、国や保護者が、すべての子どもに教育を受けられるようにする義務である。
子どもが学校に行くことは義務ではない。
二、学ぶ権利
私たちには、学びたいことを自身に合った方法で学ぶ権利がある。学びとは、
私たちの意思で知ることであり他者から強制されるものではない。
私たちは、生きていく中で多くのことを学んでいる。
三、学び・育ちのあり方を選ぶ権利
私たちには、学校、フリースクール、フリースペース、ホームエデュケーション
(家で過ごし・学ぶ)など、どのように学び・育つかを選ぶ権利がある。
おとなは、学校に行くことが当たり前だという考えを子どもに押し付けないでほしい。
四、安心して休む権利
私たちには、安心して休む権利がある。おとなは、学校やそのほかの通うべきとされた
ところに、本人の気持ちに反して行かせるのではなく、家などの安心できる環境で、
ゆっくり過ごすことを保障してほしい。
五、ありのままに生きる権利
私たちは、ひとりひとり違う人間である。おとなは子どもに対して競争に追いたてたり、
比較して優劣をつけてはならない。歩む速度や歩む道は自身で決める。
六、差別を受けない権利
不登校、障がい、成績、能力、年齢、性別、性格、容姿、国籍、家庭事情
などを理由とする差別をしてはならない。
例えばおとなは、不登校の子どもと遊ぶと自分の子どもまでもが
不登校になるという偏見から、子ども同士の関係に制限を付けないでほしい。
七、公的な費用による保障を受ける権利
学校外の学び・育ちを選んだ私たちにも、学校に行っている子どもと同じように
公的な費用による保障を受ける権利がある。
例えば、フリースクール・フリースペースに所属している、
小・中学生と高校生は通学定期券が保障されているが、
高校に在籍していない子どもたちには保障されていない。
すべての子どもが平等に公的費用を受けられる社会にしてほしい。
八、暴力から守られ安心して育つ権利
私たちには、不登校を理由にした暴力から守られ、安心して育つ権利がある。
おとなは、子どもに対し体罰、虐待、暴力的な入所・入院などの
あらゆる暴力をしてはならない。
九、プライバシーの権利
おとなは私たちのプライバシーを侵害してはならない。
例えば、学校に行くよう説得するために、教師が家に勝手に押しかけてくることや、
時間に関係なく何度も電話をかけてくること、親が教師に家での様子を話すことも
プライバシーの侵害である。私たち自身に関することは、必ず意見を聞いてほしい。
十、対等な人格として認められる権利
学校や社会、生活の中で子どもの権利が活かされるように、
おとなは私たちを対等な人格として認め、いっしょに考えなければならない。
子どもが自身の考えや気持ちをありのままに伝えることができる関係、
環境が必要である。
十一、不登校をしている私たちの生き方の権利
おとなは、不登校をしている私たちの生き方を認めてほしい。
私たちと向き合うことから不登校を理解してほしい。
それなしに、私たちの幸せはうまれない。
十二、他者の権利の尊重
私たちは、他者の権利や自由も尊重します。
十三、子どもの権利を知る権利
私たちには、子どもの権利を知る権利がある。国やおとなは子どもに対し、
子どもの権利を知る機会を保障しなければならない。
子どもの権利が守られているかどうかは、子ども自身が決める。
二〇〇九年八月二十三日
全国子ども交流合宿「ぱおぱお」参加者一同
*************************
NPOフリースクール全国ネットのホームページによれば、
上記の宣言は、全国子ども交流合宿の最後に採択されました。
これは交流合宿ぱおぱおの実行委員会の子どもが中心になって議論してきた案を、
参加者の子どもがミーティングを開いて検討し、大会として採択したものです。
教師や親など、不登校の子どもが登校さえすれば
安心してしまいます。
しかし子どもの内心は、無理やり登校を強制されても
何の解決にもならないし、不安は増します。
私は児童相談所勤務時代に
多くの不登校児童と会い、一緒に時間を過ごし、
保護者や先生と話をしてきました。
児童相談所まで来るようなケースは、
最も重いケースです。
小中学校9年間不登校ということもありました。
私は、子どもの勉強が遅れるとか
高校に行けないとかの目先の理由でなく、
子どもが大人になった時、社会に出て
就職したり、買い物したり、自分で生活できることを
目標に子どもと保護者の方に寄り添うことを心がけました。
「Stando By Me」のような感じでしょうか。
(参考)映画「Stand by me」の主題歌
スタンド・バイ・ミー ベン・E・キング
When the night has come
And the land is dark
And the moon is the only light we see
夜になって
あたりは暗く
月明かりしか見えなくても
No, I won't be afraid
Oh, I won't be afraid
Just as long as you stand
stand by me,
いいや 怖くない
ああ 怖くないさ
君がいてくれさえすれば
君がそばに いてくれさえすれば
So, darling darling
Stand by me
Oh stand by me
Oh stand
Stand by me
Stand by me
だからダーリン ダーリン
そばにいてほしい
そばにいてほしい
そばにいてほしい
そばにいて
ボクをささえてほしい
If the sky that we look upon
Should tumble and fall
Or the mountain
Should crumble to the sea
見上げている空が
万一 崩れ落ちてきても
それとも 山が
万一 崩れて海になっても
I won't cry, I won't cry
No, I won't shed a tear
Just as long as you stand
stand by me
泣きはしない 泣きはしない
いいや 一粒だって 涙なんか流さない
君がいてくれさえすれば
君がそばに いてくれさえすれば
Darling darling
Stand by me
Oh stand by me
Oh stand now
Stand by me
Stand by me..
ダーリン ダーリン
そばにいてほしい
そばにいてほしい
そばにいてほしい
そばにいて
ボクをささえてほしい..
(instrumental break)
Darling darling
Stand by me
Oh stand by me
Oh stand now
Stand by me
Stand by me
ダーリン ダーリン
そばにいてほしい
そばにいてほしい
そばにいてほしい
そばにいて
ボクをささえてほしい
Whenever you're in trouble
Won't you stand by me,
Oh stand by me
Oh stand now
Oh stand
Stand by me..
君が困っている時はいつだって
そばにいてくれないか
そばにいてほしい
そばにいてほしい
そばにいて
ボクがささえてあげるから..
訳: HideS
「子どもの人権を考える講演・シンポジウム」で配布された
「不登校の子どもの権利宣言」をご紹介します。
**********************
不登校の子どもの権利宣言
前文
私たち子どもはひとりひとりが個性を持った人間です。
しかし、不登校をしている私たちの多くが、学校に行くことが当たり前という
社会の価値観の中で、私たちの悩みや思いを、十分に理解できない人たちから
心無い言葉を言われ、傷つけられることを経験しています。
不登校の私たちの権利を伝えるため、すべてのおとなたちに向けて私たちは声をあげます。
おとなたち、特に保護者や教師は、子どもの声に耳を傾け、私たちの考えや個々の価値観と、
子どもの最善の利益を尊重してください。そして共に生きやすい社会をつくっていきませんか。
多くの不登校の子どもや、苦しみながら学校に行き続けている子どもが、
一人でも自身に合った生き方や学び方を選べる世の中になるように、
今日この大会で次のことを宣言します。
一、教育への権利
私たちには、教育への権利がある。学校へ行く・行かないを自身で決める権利がある。
義務教育とは、国や保護者が、すべての子どもに教育を受けられるようにする義務である。
子どもが学校に行くことは義務ではない。
二、学ぶ権利
私たちには、学びたいことを自身に合った方法で学ぶ権利がある。学びとは、
私たちの意思で知ることであり他者から強制されるものではない。
私たちは、生きていく中で多くのことを学んでいる。
三、学び・育ちのあり方を選ぶ権利
私たちには、学校、フリースクール、フリースペース、ホームエデュケーション
(家で過ごし・学ぶ)など、どのように学び・育つかを選ぶ権利がある。
おとなは、学校に行くことが当たり前だという考えを子どもに押し付けないでほしい。
四、安心して休む権利
私たちには、安心して休む権利がある。おとなは、学校やそのほかの通うべきとされた
ところに、本人の気持ちに反して行かせるのではなく、家などの安心できる環境で、
ゆっくり過ごすことを保障してほしい。
五、ありのままに生きる権利
私たちは、ひとりひとり違う人間である。おとなは子どもに対して競争に追いたてたり、
比較して優劣をつけてはならない。歩む速度や歩む道は自身で決める。
六、差別を受けない権利
不登校、障がい、成績、能力、年齢、性別、性格、容姿、国籍、家庭事情
などを理由とする差別をしてはならない。
例えばおとなは、不登校の子どもと遊ぶと自分の子どもまでもが
不登校になるという偏見から、子ども同士の関係に制限を付けないでほしい。
七、公的な費用による保障を受ける権利
学校外の学び・育ちを選んだ私たちにも、学校に行っている子どもと同じように
公的な費用による保障を受ける権利がある。
例えば、フリースクール・フリースペースに所属している、
小・中学生と高校生は通学定期券が保障されているが、
高校に在籍していない子どもたちには保障されていない。
すべての子どもが平等に公的費用を受けられる社会にしてほしい。
八、暴力から守られ安心して育つ権利
私たちには、不登校を理由にした暴力から守られ、安心して育つ権利がある。
おとなは、子どもに対し体罰、虐待、暴力的な入所・入院などの
あらゆる暴力をしてはならない。
九、プライバシーの権利
おとなは私たちのプライバシーを侵害してはならない。
例えば、学校に行くよう説得するために、教師が家に勝手に押しかけてくることや、
時間に関係なく何度も電話をかけてくること、親が教師に家での様子を話すことも
プライバシーの侵害である。私たち自身に関することは、必ず意見を聞いてほしい。
十、対等な人格として認められる権利
学校や社会、生活の中で子どもの権利が活かされるように、
おとなは私たちを対等な人格として認め、いっしょに考えなければならない。
子どもが自身の考えや気持ちをありのままに伝えることができる関係、
環境が必要である。
十一、不登校をしている私たちの生き方の権利
おとなは、不登校をしている私たちの生き方を認めてほしい。
私たちと向き合うことから不登校を理解してほしい。
それなしに、私たちの幸せはうまれない。
十二、他者の権利の尊重
私たちは、他者の権利や自由も尊重します。
十三、子どもの権利を知る権利
私たちには、子どもの権利を知る権利がある。国やおとなは子どもに対し、
子どもの権利を知る機会を保障しなければならない。
子どもの権利が守られているかどうかは、子ども自身が決める。
二〇〇九年八月二十三日
全国子ども交流合宿「ぱおぱお」参加者一同
*************************
NPOフリースクール全国ネットのホームページによれば、
上記の宣言は、全国子ども交流合宿の最後に採択されました。
これは交流合宿ぱおぱおの実行委員会の子どもが中心になって議論してきた案を、
参加者の子どもがミーティングを開いて検討し、大会として採択したものです。
教師や親など、不登校の子どもが登校さえすれば
安心してしまいます。
しかし子どもの内心は、無理やり登校を強制されても
何の解決にもならないし、不安は増します。
私は児童相談所勤務時代に
多くの不登校児童と会い、一緒に時間を過ごし、
保護者や先生と話をしてきました。
児童相談所まで来るようなケースは、
最も重いケースです。
小中学校9年間不登校ということもありました。
私は、子どもの勉強が遅れるとか
高校に行けないとかの目先の理由でなく、
子どもが大人になった時、社会に出て
就職したり、買い物したり、自分で生活できることを
目標に子どもと保護者の方に寄り添うことを心がけました。
「Stando By Me」のような感じでしょうか。
(参考)映画「Stand by me」の主題歌
スタンド・バイ・ミー ベン・E・キング
When the night has come
And the land is dark
And the moon is the only light we see
夜になって
あたりは暗く
月明かりしか見えなくても
No, I won't be afraid
Oh, I won't be afraid
Just as long as you stand
stand by me,
いいや 怖くない
ああ 怖くないさ
君がいてくれさえすれば
君がそばに いてくれさえすれば
So, darling darling
Stand by me
Oh stand by me
Oh stand
Stand by me
Stand by me
だからダーリン ダーリン
そばにいてほしい
そばにいてほしい
そばにいてほしい
そばにいて
ボクをささえてほしい
If the sky that we look upon
Should tumble and fall
Or the mountain
Should crumble to the sea
見上げている空が
万一 崩れ落ちてきても
それとも 山が
万一 崩れて海になっても
I won't cry, I won't cry
No, I won't shed a tear
Just as long as you stand
stand by me
泣きはしない 泣きはしない
いいや 一粒だって 涙なんか流さない
君がいてくれさえすれば
君がそばに いてくれさえすれば
Darling darling
Stand by me
Oh stand by me
Oh stand now
Stand by me
Stand by me..
ダーリン ダーリン
そばにいてほしい
そばにいてほしい
そばにいてほしい
そばにいて
ボクをささえてほしい..
(instrumental break)
Darling darling
Stand by me
Oh stand by me
Oh stand now
Stand by me
Stand by me
ダーリン ダーリン
そばにいてほしい
そばにいてほしい
そばにいてほしい
そばにいて
ボクをささえてほしい
Whenever you're in trouble
Won't you stand by me,
Oh stand by me
Oh stand now
Oh stand
Stand by me..
君が困っている時はいつだって
そばにいてくれないか
そばにいてほしい
そばにいてほしい
そばにいて
ボクがささえてあげるから..
訳: HideS