肺腺がんの手術日は結婚記念日でした
これから毎年結婚記念日になると思い出すことでしょう。
16日朝9時に手術室に入ったところまでは覚えていますが
執刀医の先生に「〇〇さん手術終わりましたよ」と声をかけて頂くまで
それまでの事、何も覚えていません
”手術を受けた方が、手術室に入って先生に声をかけられるまで気を失っていたよ” と聞いてはいましたが
本当にその通りでした。
目が覚めて執刀医の先生と、心配そうな家族が目に入りましたが
再び眠りの世界に入りました。
その後RICU(呼吸器疾患集中治療室)に24時間入りました。
両手には点滴、身体には心電図、血圧系等などが付けられていました。
(手術室の前で心配そうに待つ娘です)
痛みはほとんど感じませんでしたが、起き上がることの出来ない
寝ていなければならない辛さはありました。
何と贅沢な辛さなんでしょう!
元気な時、病気になって好きなだけベッド寝てみたいと思った事が
なんと罰当たりな事であったか!知らされました。
常に2人の女の看護師さんが付きっ切りで看護して下さいました。
途中何回かもどしたり、血圧が急に下がったりとアクシデントはありましたが
その都度適切な処置をして頂いたお蔭で、今があると感謝しています。
何回ももどしそうになり苦しい時、男の看護師さんに
「大丈夫ですよ、貴方だけではない、よくある事ですから」と
背中をさすって頂き安心しました。
初めての優しい男の看護師さんとの出会いでした。
朝9時に始まった手術は12時20分終了 手術時間は3時間20分
私の戦いは終わりました。