円空仏の制作にはなくてはならない大工道具。
特に鑿は制作する場合のほとんどを頼っています。
大工さんが使用する大工道具にはノコギリとか鑿とか様々なものがあります。
その道具も近年は電動工具が発達し、昔からの大工道具は消え去ろうとしています。
それを危惧してゼネコン大手で非上場の竹中工務店が新神戸駅前に「竹中大工道具館」をオープン
させています。
大工道具館では国内唯一です。
元々は異人館の近くにあり、2-3年前に参りました折、ぜひ見学を、と思って行きましたら
上記のように新神戸駅前にに移転工事中でした。
竹中工務店はホームページによりますと名古屋が発祥の地だそうです。
著名な建物では東京ドームも確か竹中工務店が請け負ったと記憶していますが。
写真の鑿は竹中大工道具館のホームページからです。
熟練の大工ほど沢山の鑿を使っていたようです。
話は変わって名古屋城も現在、本丸御殿を建築中ですが、すぐ脇に昔の大工道具が展示されています。
鑿は見ただけでは性能は分からず、使ってみて良い鑿の切れ味はホント、気分が良いものです。
最近、入手した鑿は新潟県長岡市の河清刃物ですが、切れ味良好です。
しかし全てのメーカーを試した訳ではありませんので、更に良い鑿があるかもしれません。
在職中のはなしですが竹中工務店とは縁は遠からじというところもあります。