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菊の節句

2011年09月09日 | 薬膳、ハーブ、アロマ
本日、9月9日は「菊の節句」または「重陽の節句」です。


中国の陰陽思想では、偶数を陰数、奇数を陽数と考え、陽数は人間に活力を与えるものといわれていました。
とくに陽数の重なる日である1月1日、3月3日、 5月5日、7月7日を節句として盛大に祝いをしたのが
今でも皆様の生活に密着している行事の始まりですね。

なかでも陽数の極みである「9」が重なる9月9日は、最もめでたい日とされ、「重陽の節句」とされたのです。
わが国では、天皇家の家紋に菊が使われていることからも
菊の役割の深さは感じていただけるでしょうね。

『日本書紀』に天武天皇十四年九月九日に宴が催されたことを記述しています。
しかしその天武天皇が九月九日に崩御されたことからこの日は忌日とされ、その後しばらくは宮中での宴は行なわれませんでした。
その影響もあるのでしょうか?
現代でも、あまり菊の節句はお祝いする習慣がないですね。

『枕草子』にも「九月九日は、暁方より雨少し降りて、 菊の露もこちたく、覆いたる綿なども、いたく濡れ、うつしの香ももてはやされたる」とあります。
菊は厄を払い、長寿を得る妙薬といわれていたため、重陽の節句には、杯に菊の花びらを浮かべて飲む、菊酒で長寿を祈ったのだそうですよ。

実は、菊の芳香には、カンフェンなどの精油成分があり、皮膚を刺激して血行を促進し、身体の痛みをやわらげる効果があります。
また保温効果も高く、身体の芯まで温まるので、夏の疲れをほぐすにはピッタリの風呂です。
また、飾りで添えられている菊花。
奈良時代に遣唐使が延命長寿の薬草として持ち帰ったと伝えられています。

食用菊は
身体にこもった熱を冷ます。
刊にこもった余分な夏を鎮め、目の充血を改善する。
毒を解消し、腫れ物を小さくする。

お刺身に添えられているのには
解毒作用があるからなのですね。

いかがですか?
今夜は日本酒に菊を浮かべて・・・
めでたい一日で締めくくりませんか?


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