江戸時代の古文書を読んでいると、甲府城内の塀や土蔵などの建造物には「つが」という常緑の針葉樹が多くつかわれていることがわかります
でも植物に不得手で・・・
「つが」は「栂」という漢字があります
いっぽうでは「べいつが」という言葉を知ってしまい、勝手に漢字では「米栂」と思い込み
つまり、アメリカ原産のつがを「べいつが」 日本固有のつがを「つが」と使い分けているのだと勘違い
よくよく聞いたら、日本固有の「つが」は「こめつが」で「米栂」と書くらしいのです
う~ん・ん 混乱
下の資料は、甲府城と栂の史料です
「安政三年御用留」
此度甲府御城内外十一ヶ所御修復目論見有之候ニ付入札望之者有之候ハヽ来ル十四日迄ニ甲府御破損方役所江可申出候
入札之訳
栗木類 樅木類
土居葺手間 壁方
大工手間 瓦葺手間
人足足代方 栂木類
竹類
右之内望之廉斗入札いたし・・・ 以下略です
出典:山梨県埋蔵文化財センター調査報告書 第222集 県指定史跡 甲府城跡 -下巻-