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「お前は国民の敵」自衛官から罵声浴びた 民進 小西参院議員 2018.4.17 NHK / ”国民の敵” その言葉で始まった悲劇は数々 世間の反映か(毎日新聞) 

2018-04-18 22:36:21 | 平和 戦争 自衛隊

シビリアンコントロールが崩壊し、文民に対して自衛隊が牙をむいてきた!!

 

「お前は国民の敵」自衛官から罵声浴びた 民進 小西参院議員

民進党の小西洋之参議院議員は参議院外交防衛委員会で、16日夜、国会近くの路上で、防衛省の統合幕僚監部に所属する現職の自衛官から、「お前は国民の敵だ」などと罵声を浴びたことを明らかにしました。

この中で民進党の小西洋之参議院議員は、16日午後9時ごろ、東京・永田町の参議院議員会館の前の路上で、現職の自衛官と名乗る男性から「お前は国民の敵だ」などと繰り返し罵声を浴びたことを明らかにしました。

小西氏が「現職の自衛隊員であれば発言は法令に反するのではないか」と諭すなどしたところ、男性は最終的に発言を撤回したということです。

小西氏は17日朝、警察から、男性が統合幕僚監部の現職の自衛官だと知らされたということで「自衛隊員としてあってはならない行為で、法令に照らしてしかるべき対処を行うべきだ」とただしました。

これに対し小野寺防衛大臣は、すでに報告を受けたとしたうえで「仮にそういうことがあれば自衛隊員の服務の問題になるので、事実関係を確認し、適正に対応したい」と述べました。

発言は統合幕僚監部の3等空佐(30代)

防衛省によりますと、民進党の小西参議院議員に不適切な発言をしたのは東京・市ヶ谷にある統合幕僚監部の指揮通信システム部に所属する30代の3等空佐です。

職場から帰宅したあとランニングに出かけた際、16日午後9時ごろ、参議院議員会館の近くでたまたま小西議員と会って発言したということです。

自衛隊トップの河野克俊統合幕僚長は17日午後、小西議員を訪ねて謝罪し、報道陣に対して「国民の代表である国会議員に対し、幹部自衛官が暴言ともとられる発言をしたことは大変不適切で、極めて遺憾だ。事実関係を調べたうえで、必要があれば処分を行う」と話しました。

小西議員「何度も言われた」

自衛隊トップの河野克俊統合幕僚長は17日午後、参議院議員会館を訪れ、小西氏に陳謝しました。

これに対し小西氏は、厳正な処分やシビリアンコントロール・文民統制を徹底するための再教育などを求めました。

このあと小西氏は記者団に対し「身の毛がよだつような話だ。現職の自衛隊幹部が国会議員に対し『国民の敵だ』と何度も言い放った暴挙は民主主義において許してはならない。小野寺防衛大臣は即刻辞任すべきだ」と述べました。

防衛相「思うことはあると思うが」

小野寺防衛大臣は記者団に対し「不快な思いをさせたのであれば申し訳ない。国民の一人として当然思うことはあると思うが、それを口にするかどうかは自分が置かれた立場をおもんぱかって対応すべきだ」と述べました。

 

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小西参議院議員に「お前は国民の敵だ!」と罵声を浴びせたのは統合幕僚監部所属の空自の三佐。防大卒。昔の皇軍ならば「参謀本部勤務の天保銭組」。
軍令の中枢、エリート中のエリート。そんな人物が近代や民主主義の諸原則を踏みにじっとる。国家統治の底が抜けとる。クーデター5秒前みたいな状態だ。


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小野寺防衛大臣の「若い隊員であるので様々な思いがあり、国民の一人として当然思うことはあると思うが、」との発言は、2.26事件の勃発直後にクーデターを賞賛した川島陸軍大臣の声明
「諸子ノ真意ハ国体顕現ノ至情ニ基クモノト認ム」と同じと思えてならない。(ノ真意ハ国体顕現ノ至情ニ基クモノト認ム」と同じと思えてならない。

「諸子ノ行動ハ国体顕現ノ至情ニ基クモノト認ム」 陸軍青年将校らによる2.26事件を賛美した川島陸軍大臣の声明(告示)の原本。幹部自衛官の暴言を擁護する小野寺大臣に対し、政治家と社会が本気で声を上げないと、将来間違いなく自衛隊によるクーデターが起きるだろう。

 

 【関連記事】田中龍作ジャーナル2018.4.18
次はクーデター 幹部自衛官が国会議員に「お前は国民の敵だ」
 小西議員は度肝を抜かれた。暴言の主は、30代の3等空佐だったのである。バリバリのエリート将校だ。しかも所属は統合幕僚監部ときている。
統合幕僚監部は陸・海・空の3自衛隊を束ね指揮する中枢組織だ。今回の日報隠しでは中心的な役割を担っていた。渦中の組織に所属する幹部自衛官が国会議員を「お前は国民の敵だ」と言ってのけたのである。

 

 

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国民の敵

その言葉で始まった悲劇は数々 世間の反映か

 

 民進党の小西洋之参院議員が16日夜、国会近くの路上で防衛省統合幕僚監部の3等空佐から「お前は国民の敵だ」と繰り返し罵倒された問題は、過去の暗い歴史を思い起こさせた。シビリアンコントロール(文民統制)の下にある現職自衛官が語った言葉の意味や影響を考えた。【和田浩幸、中川聡子】

5・15事件でも「国民の敵」スローガンに

 「日本国民よ! 国民の敵たる既成政党と財閥を殺せ! 祖国日本を守れ」

 1932(昭和7)年に海軍青年将校らが首相官邸を襲撃し、当時の犬養毅首相を暗殺した5・15事件。青年将校らは檄(げき)文にこう記していた。「憲政の神様」と呼ばれた犬養首相は「話せば分かる」と説得したが、将校らは問答無用で殺害。犬養内閣は戦前最後の政党内閣となり、以後、日本は軍部独裁の戦争の道を歩んだ。

 戦前ならば将校に当たる3佐が、国会議員を「国民の敵」と断じた問題をどうみるか。井上寿一学習院大学長(日本政治外交史)は「威嚇する言葉としては戦前ほどのインパクトはないが、許されない言動だ。『国民』を都合良く権威付けて自身の考えを正当化することで、根拠もなく『自分こそが国民で、お前は国民ではない』と言いたかったのではないか」と分析する。

小西氏は国会で日報問題を追及

 3佐が勤務する統幕は昨年2月、自衛隊のイラク派遣に関する資料提出要求を受けたが、3時間程度の調査で「見つけられなかった」との国会答弁案を作成。当時の稲田朋美防衛相も「残っていないことを確認した」と国会で断言した。その後の調査で陸自などに残っていたことが判明し、今月16日に約1万5000ページを公表。文民統制のほころびに批判が起きている。

 小西氏は国会でたびたび稲田氏や小野寺五典防衛相の管理責任を追及。2015年9月に成立した安全保障関連法の審議でも「狂信的な官僚集団」と発言して紛糾するなど、激しい追及ぶりで知られていた。井上さんは「リアルな現場を知る自衛官として、国会論戦は空理空論に思えたのかもしれない。根底には与野党を問わず政治家そのものへの不満があったのではないか」と推測する。

統幕は文民統制を支える組織

 自衛隊は国内最大の組織であり、武器を持つ実力集団だ。文民統制は政治が実力集団を統制することで暴走を防ぐ仕組みで、自衛隊法は自衛隊員に対し、選挙権の行使を除く「政治的行為をしてはならない」と規定。さらに政令では特定の政党や内閣を「支持し、またはこれに反対すること」を目的とする行為を禁じている。また、統幕は部隊の運用について、陸海空の3自衛隊と連絡を取りつつ防衛相を一元的に補佐する機関で、文民統制を中核的に支える組織と言える。

 軍事評論家の前田哲男さんは今回の問題について、安保法制が一因になったとみる。「第2次安倍政権以降に自衛隊の権限が拡大し、現場に高揚感が広がる一方で、日報問題で批判されることに焦りもある。引き裂かれた感情が、防衛省に批判的な小西議員に向かったのではないか」と指摘。「実力組織の指揮官候補として不適格な振る舞いだ。北朝鮮の核・ミサイル問題で国民の不安が広がっているが、こうした暴言に同調せず、言論への暴力だという問題意識を持つことが大切だ」と語った。

各国で「国民の敵」名指しの悲劇

 「国民の敵」という言葉で始まった悲劇は国内にとどまらない。旧ソ連の独裁者スターリンは反対派を「人民の敵」と名指しして粛清。同じ言葉が中国の「文化大革命」でも使われ、毛沢東の政敵や知識人らの迫害につながった。

 最近では、米国のトランプ大統領が批判的なメディアをけん制する際にも使用した。井上さんは「考えが異なる人を分断して攻撃し、支持を得る手法が世界的に広がっている。立場を忘れてまで相手を非難した3佐の発言は、そうした潮流が一般国民にも浸透し、感覚がまひしている表れかもしれない」と語る。

 「職業上の立場から抑制が働くべき自衛官が、抑制が利かない状態になったことが問題だ。国民全体の奉仕者としてどう教育してきたかが問われている」。旧防衛庁出身で内閣官房副長官補を歴任した柳沢協二さんはこう語る。「今回は一種のヘイトスピーチで、他者を排斥する心情の表れだ。自衛隊は世の中の縮図であり、世間に充満した雰囲気が表れたのではないか。分断と排斥が現代の戦争の要因になっていることを肝に銘じるべきだ」と警鐘を鳴らした。

 

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