1月27日は「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」
わずか70年ほど前に実際に起きた、この大きな悲劇を記憶にとどめ、後世に伝えていくという目的の下に2005年の国連総会で制定されました。
1945年のこの日、当時ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の舞台となったポーランド南部で「死の収容所アウシュビッツ・ビルケナウ」が旧ソ連軍によって解放されたことに由来します。...
写真は別名「死の門」と呼ばれる、ビルケナウ収容所の入り口へと続く鉄道線です.
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「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー(1月27日)」によせる国連事務総長メッセージ(動画)
https://www.youtube.com/watch?v=OKI3eyA1R2I&index=20&list=PLNe0pDYSfDisvctj-KIR3LixwgkBon6d3
これは記憶のとどめる日です。
そして私たちの決意を新たにする機会でもあります。
第2次世界大戦中、6百万のユダヤの人々が組織的に捕らえられ根絶やしにされました。
2013年、私はアウシュヴィッツ強制収容所に訪れました。私はその生存者に会いました。そのことを私は決して忘れることはないでしょう。
ナチはシンティ-・ロマの人々、政治犯、同性愛者、障害のある人々、そしてエホバの証人やソビエトの戦争捕虜を殺害しました。
このとてつもない悲劇は人間性への信頼を粉々に打ち砕きました。
しかしそれは一方で、人類を行動に駆り立てたのです。
国連は、尊厳への信頼とすべの人々の価値を再確認し、平等に暮らし、差別のないすべての人々の権利を支えるために設立されました。
これらの原則が変わることはありません。
世界中の人々が、戦争、迫害、剥奪から逃れる人々を含め、差別と暴力に苦しんでいます
私たちには過去を記憶する責務がります。そして今私たちを必要とする人々に、手を差し伸べる責務があるのです。
「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」において、私はすべての人々に、憎悪に満ちた政治的、宗教的イデオロギーへの非難を求めます。
反ユダヤ主義、そして宗教的、民族的その他のグループに対しての暴力対して、声を上げようではありませんか。
尊厳が尊重され、多様性が歓迎され、平和が永続する世界を、共に築こうではありませんか。