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政権批判で”電波停止”も? 高市大臣再び発言に波紋(2/9の報道ステーション文字起こし)/動画あり

2016-02-10 02:36:33 | 報道

寺内徹乗  風刺・思想・反戦会館FBより転載

言論統制を強める自民党。一昨日(2/8)、高市総務大臣は衆院予算委員会でこんな発言をし、問題になりました。自民党の政権放送に堕落したNHKニュース7は、この問題は取り上げませんでした。
以下、昨日(2/9)の報道ステーションを文字起こしたものです。

民主・奥野総一郎衆院議員

「政権に批判的な番組を流しただけで、業務を停止し...たら、その番組をとめてしまったりというようなことが起こりうると思います。ですから、ここで明確に否定していただきたい。」

自民・高市早苗総務大臣

「公共の電波を使って全く改善されず、繰り返される場合に、全くそれに対して何の対応もしないということを、ここでお約束するわけにはまいりません。違反した場合には、罰則規定も用意されていることによって、実効性を担保すると考えておりますので、全く将来にわたってそれがあり得ないということを断言することはできません」

報道ステーションの解説

「放送法は第一条で『放送による表現の自由を確保する』とある。その一方で第四条二で『政治的公平であること』とある。高市大臣は、『政治的公平』を欠く放送を繰り返したと判断したとき、業務停止や電波法に基づく電波停止の可能性があると言及した」

民主・奥野議員

「是非撤回してもらいたいと思いますが、いかがですか?」

高市大臣

「撤回はいたしません」

政治的に公平に反するとは具体的にどういうことを指すのか。昨日(2/9)の衆院予算委員で議論になった。

民主・玉木雄一郎議員

「例えば憲法改正、まさに国論を二分します。九条の改正にもいろんな考えがあります。個別の番組において憲法九条の改正に反対する政治的見解を支持内容を相当の時間にわたり繰り返して放送した場合も電波停止になる可能性は否定できませんね」

高市総務大臣

「一回の番組で電波停止ということはまずあり得ません。同様の事態を繰り返し、かつ事態発生の原因から再発防止のための措置が充分でなく、放送事業者の自主規制に期待するのでは、法律を遵守した放送が確保されないと認められるといった、極めて限定的な状況のみにおこなうこととするなど、極めて慎重な配慮のもと運用すべきでございます。」

高市発言に対して、放送の専門家、上智大学新聞学科・音好宏教授のコメント。

「研究者の中ではこの放送法というものが、そもそも何でできたものかと考えると、憲法21条の言論表現の自由を担保するため。そのからすると放送法第4条でいっている公平性ということも、いろんな意見が私たちに提供されることに意味があるわけで、研究者の中では倫理規定だと解釈されていた。」

コメンテーターの朝日新聞論説副主幹・立野純二氏のコメント。

「一昨年の総選挙の前に、自民党はテレビ各局に、公正中立を求める文書を出しました。異例でした。そして昨年、自民党議員から『マスコミを凝らしめる』とか『広告を自粛すべきだ』というあからさまな威圧の発言がありました。その流れの中の今回の高市さんの発言です。これがどう受け止められるかは、明らかです。あらためて、確認したいと思います。

《放送法とは権力が放送をしばるための道具ではありません》

これは戦前戦中の大本営発表の反省をもとに、自立した放送を確保する。そして、権力の介入を防ぐ、それを主眼として作られた法律です。
それを自民党の方々はどうやら理解していらっしゃらない。
今の憲法には「一切の表現の自由を認める」とあります。
自民党の憲法改正草案には、あえて例外項目をつけて「公益及び公の秩序を害するものを認めてはいけない」という項目を付けようとしているのですが、公益とは一体誰が決めるのでしょうか?自民党は、国の統制を強めたい一心ではないのか。
電波は公共の財産ですから、交通整理をする人も必要なのかもしれません。だからといって、誰が右にいくか左にいくかを決めるのは権力じゃないと思います。
想像して下さい。テレビに出る私たちが、政権の意向を組んだことしか言わない世の中は、一体どんな世の中でしょう。
たとえば私たちが中国のテレビ、あるいは北朝鮮のテレビをみるときに、それは異様に見えますし、空しく見えますよね。そんなテレビでいいんだろうか。
「政府が右というものを左というわけにはいかない」と今のNHKの会長さん(籾井)は言ったことがあります。こらは極めて危うい発言だったと私は思います。
ときの政権がどこであれ、公共の場で自由な批評、評論、そして政治批判、これが自由にとびかうことを保障する世の中でなければならないと思います。
そしてメディアはそうした言論空間を作り、保つ責任と役割があると思うんです。それは、私たち新聞も同じです。テレビの皆さんにも、大いに頑張ってもらいたい。」

私の素朴な疑問。

読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」という安倍崇拝の右翼番組があります。番組のパネラーは憲法改正支持者で固められています。改憲派を論破できる護憲派の大物論客をパネラーに選びません。護憲派の代表に田嶋洋子がよく出ていますが、改憲のパネラーたちが田嶋をバカにし、田嶋を怒らせ、護憲派は田嶋のように感情的でバカだという印象を視聴者に与え、視聴者に改憲は是だと刷り込みをしていきます。私はこの番組を見ても騙されませんが、政治や歴史の基礎的知識のない視聴者は、あの番組を見たとき洗脳されやすく、すでに私の周りにも洗脳された人がたくさんいます。あの番組は、高市総務大臣の基準では、政治的に公平ではないし(しかも明らかに虚偽であったり裏のない情報が多い)、それを複数回にわたって放送してますので、完全に電波停止の対象になると思うんですが、どうなんでしょうね。公平に扱いますか? それとも仲間は許されますか?

 
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奥野総一郎 高市総務相【電波停止に言及】
NHK籾井会長【NHK解説委員に偏っている人間がいる発言について弁明】
2016年2月8日【国会 衆議院 予算委員会】

 <!-- 奥野総一郎 高市総務相【電波停止に言及】2016年2月8日【国会 衆議院 予算委員会】  -->

 

 

 


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