異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

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戦争に加わっていない国は利益を得るんです/五輪へ東京も変わるが景観壊さぬように/浅田次郎

2016-01-14 14:01:38 | シェアー

日刊スポーツ・ロゴhttp://www.nikkansports.com/general/news/1588861.htmlより転載

戦争に加わっていない国は利益を得るんです/浅田次郎

Shoichiro Ikenagaさんの写真

[2016年1月7日21時1分 紙面から]

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<浅田次郎の新春(はる)語り(4)>

 2001年の9・11からイラク戦争、過激派組織「イスラム国」の勢力拡大、シリア難民、そしてパリ連続テロと世界は大きく変わってきています。浅田次郎氏の話が続きます。

 「そうですね。大変危険、不安定になっている感じがします。ベトナム戦争の時代と比べ、世界は小さくなっている。通信網も情報量も昔とは比べものにならない。何もかもスピードアップし、集中化しているから、リスクも数倍になっている。昔ならシリアの戦争は遠い他国の出来事で、無関心だったと思う。今はそうとばかりは言えません」

 昨年は中国人観光客の「爆買い」が流行語になりました。

 「中国人ばかりでなく、日本に観光客が増えている。これは、円安のせいではない。日本の文化に急激に目覚めたわけでもない。日本が安全だからですよ。現状では、テロの可能性が一番少ない国なんです」

 浅田氏は中国や欧米を舞台にした歴史小説を数多く書き、現地取材もしています。

 「外国人も恐らく日本が一番安全だと思っていますよ。中国だって危ない、ヨーロッパでも危ない。それで観光客は来るんじゃないかと思うんです。一番安心できる場所、これは維持すべきです。この安全性だけ維持していれば、相当外貨を稼ぐことができる。観光客を呼ぶことができる。いつの時代も戦争に加わっていない、あるいは戦争に加担していない国は利益を得るんです。世の中が不穏になるほど、日本は安全な国でなければ」

 

日刊スポーツ・ロゴhttp://www.nikkansports.com/general/news/1589303.htmlより転載

五輪へ東京も変わるが景観壊さぬように/浅田次郎

[2016年1月8日16時54分 紙面から]

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<浅田次郎の新春(はる)語り(5)>

 競馬好きの浅田次郎氏はスポーツ新聞も読みます。

 「スポーツと芸能に特化したスポーツ新聞は、なかなか面白い文化だと思います。昔は喫茶店とスポーツ紙がワンセットだったような気がする。喫茶店は1日に1度や2度は入る場所だったので、そこには必ずスポーツ新聞があった。それを読みながら、コーヒーを飲んで、たばこを吸うというのが生活のスタイルだった。喫茶店が少なくなったのは大きいんじゃないかな。スターバックスに行ってもスポーツ新聞は読めないし、たばこも吸えません。さびしい限りです」

 2020年の東京五輪まで、あと4年。浅田氏は、1964年(昭39)の東京五輪も見ています。

 「これはもう日本のエポックメーキングでもあるし、中学1年で五輪を体験したのは自分史にとっても大きなエポックメーキングでした。ありありと、すべてが記憶に残っています。アベベが走っている姿が目に焼きついているし、東洋の魔女も、体操も…。東京にいながら、テレビでしか見なかった。なんであの時、甲州街道に行かなかったんだろう。行っていれば、『俺はアベベを見た』と今になっても言えるでしょう。随分後悔しています」

 五輪に向けての建設ラッシュも見てきました。

 「東京生まれの東京育ちとしては、子供のころはすごく良くなったと思いましたが、後になって考えてみれば、日本橋の上に高速道路をかけるというのは乱暴だった。ダンプカーが走り回って、東京中に地響きがしていたことを記憶しています。今度の五輪に向けて東京も大きく変わるとは思いますが、景観を壊さないように気を付けて欲しいですね」

 2度目の東京五輪を楽しみにしています。(終わり)


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