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ノーベル平和賞「ICAN」の展示に広島・長崎の5つの遺品 NHK 2017.11.17 / 広島・長崎両市長を授賞式に招待~被爆地として初 

2017-11-18 23:42:18 | 核爆弾 広島長崎

ノーベル平和賞「ICAN」の展示に広島・長崎の5つの遺品

ノーベル平和賞に選ばれた国際NGO「ICAN」=核兵器廃絶国際キャンペーンの展示が来月、ノルウェーで行われるのにあわせ、広島で被爆し遺体も見つからなかったという男子学生のかばんなど、広島や長崎の5つの被爆遺品が展示されることになりました。

展示されることが決まったのは、広島と長崎の原爆資料館などが所蔵する5つの被爆遺品です。

このうち広島からは、爆心地から500メートルほどの動員先の作業現場で被爆した当時13歳の男子学生、舛田幸利さんのかばんと防空頭巾が貸し出されます。幸利さんは遺体も見つからず、遺品は原爆投下の翌日に近所の人が家族に届けたものだということです。

また、長崎からは民家の焼け跡から見つかったというロザリオと、原爆が投下された午前11時2分を指したまま停止している腕時計が貸し出されることになりました。

このほか、京都の立命館大学からも被爆して亡くなった男子学生の弁当箱が貸し出されることになり、来月、ノルウェーのオスロで、ICANの資料とともに展示されます。

展示物の選定にあたったノーベル平和センターのリヴ・アストリッド・ズヴェルドラップ副センター長は、「世代や国境を越えて核兵器の被害と痛みが伝わるような、亡くなった人がわかる遺品を探していました。今回の展示によって核兵器をなくさなければいけないという議論を喚起できればと思います」と話しています。

広島 原爆資料館副館長らの話

ノルウェー・オスロでの被爆遺品の展示について、広島の原爆資料館の加藤秀一副館長は「ノーベル平和賞という世界中が注目する中で被爆遺品が展示されることには大きな意味があると思います。展示を通じて核兵器・原子爆弾がいかに人間に残酷な被害をもたらすのかを知ってもらい、核兵器をなくそうという気持ちになってもらえればうれしいです」と話しています。

また、長崎市被爆継承課の松尾隆課長は「原爆が人にどのような被害を及ぼしたのかという観点から、人が身に着けていたもの、人を感じさせるものを提供させていただきました。被爆者がどのような気持ちで核兵器廃絶を訴えてきたのかを表すような展示になってほしいです」と話しています。

 

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広島・長崎両市長を授賞式に招待

ノーベル平和賞、被爆地として初

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
      松井一実広島市長(左)                      田上富久長崎市長


 ノーベル平和賞が決定した非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の授賞式に、広島市の松井一実市長と長崎市の田上富久市長が招待されたことが15日、両市への取材で分かった。松井氏は出席する方向で、田上氏も検討している。実現すれば、被爆地の市長が授賞式に参加するのは初めて。

 両市によると、主催者側からそれぞれ市長宛ての招待状が届いた。ICANが貢献した核兵器禁止条約は7月、国連で採択され、松井市長はこれに先立つ6月、米ニューヨークの国連本部で制定会合に出席。「被爆者は存命中に核兵器の禁止を見届けたいとの強い願いを持っている」と演説した。

 

 

 

 


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