http://www.dailyshincho.jp/article/2016/04040410/?all=1より転載
二階派「長崎幸太郎代議士」を後援者が告発 “秘書との不倫”“ソープ通い”を暴露
心中穏やかではないはずの二階俊博総務会長(77)
何かと問題を起こす自民党二階派のセンセイたち。彼らを率いる二階俊博総務会長(77)は、かなり懐の深い政治家である。そこに新たな難題がまた一つ。長崎幸太郎代議士(47)=山梨2区=の問題を告発する手紙が、自民党議員らに送り付けられたのだ。
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田中角栄元総理はかつて「政治は数であり、数は力、力は金だ」と言った。二階総務会長も角栄氏の薫陶を受けただけあって、二階派の議員を増やし続けている。
が、これでは議員の質が落ちるのも当然である。路チューの中川郁子議員と門博文議員、ゲス不倫の宮崎謙介元議員と、二階派には問題ある人が少なくない。そして、今度は二階派特別会員の長崎議員を告発する文書が出回っているのだ。
〈私が長崎幸太郎を捨てるまで〉そうタイトルが付けられたA4用紙、計5枚の手紙が関係者の元に届いたのは3月10日頃のこと。永田町事情通によれば、
「手紙は、安倍総理や二階さんら派閥の領袖など有力自民党議員に68通、地元の市町村議員や首長などに計300通以上送られた模様です。これは怪文書ではなく、実名による告発文。長崎さんの女とカネに関する話を事細かに暴露したもので、実に生々しい内容です」
手紙を書いたのは長崎氏の元有力後援者で、実業家の高山浩氏(69)=仮名=である。その告発を聞く前に長崎氏の来歴を紹介する。
■自民党に戻りたくとも戻れない
長崎氏は開成高校、東大法学部を卒業後、大蔵省(現財務省)に入省したエリートだ。2005年の郵政選挙で、堀内光雄元通産相の刺客として自民党から立候補。比例南関東ブロックで復活当選を果たした。しかし、09年の選挙では堀内氏が自民党に復党したため、無所属で立候補し落選した。12年と14年の選挙では、自民党から出た堀内氏の義理の娘、詔子(のりこ)氏と戦い、小選挙区で勝っている。
「詔子さんは過去2回の選挙で長崎さんに負けたが、比例で復活当選した。そのため、長崎さんは自民党に戻りたくても戻れない状態です。そこで、二階さんが派閥に特別会員として迎え、政策委員長を任せているのです」(政治部記者)
■「長崎先生はVIPコース」
手紙に話を戻そう。高山氏と長崎氏の付き合いが始まったのは09年。高山氏が改めて説明する。
「当時、彼は落選中で、最初、河口湖の潰れかかったホテルを再建してくれと頼まれました。結局、2億5000万円かけて改修、11年4月にホテルをリニューアルオープンさせました。彼とは3年ほど付き合いましたが、その金銭感覚や女性問題には呆れるばかりでした。夏には衆参のダブル選挙も噂されています。彼は国会議員をやる資格はない。そう考え、関係者に手紙を出したのです」
長崎氏には、智香子夫人との間に、7歳の長女と5歳の長男がいる。まず、女性問題についてこう語る。
「長崎さんの女好きは、地元では有名な話です。後援会の青年部の人たちを誘い、時には一人で、吉原のソープランドによく遊びに行っていました」
実際、何度か長崎氏に誘われ、吉原に行ったという元後援会幹部は、
「長崎先生は05年に初当選した頃からソープ通いをしていました。よく行っていたのは吉原の『ヴィーナス』という店ですね。多い時は、2カ月に1回は行っていたと思います。河口湖から車2台で、青年部のメンバー7、8人で行ったこともあるし、私と2人だったり、もう一人入れて3人で訪れたこともある。1回生議員の頃、風俗の無料紹介所で写真を見ながら、ソープ嬢を一緒に選んだものです。彼は、おっぱいの大きい美人が好みだと言っていました」
自分はまだ無名の代議士なので、バレっこないと思っていたようだが、
「我々は、せいぜい1回2万5000円くらいの普通のコースを選んでました。一方、長崎先生はいつも5、6万円のVIPコースでした。さすがは国会議員なのでお金持ちだと思いました」(同)
■秘書と二人で海外へ
もっとも、ソープ通いをしていたのは11年の半ば頃までだという。ちょうどその頃から、地元の女性秘書との噂が流れ始めたのだとか。高山氏が続ける。
「相手は、富士吉田の本部事務所に勤務していた30代後半の秘書です。茶髪のロングヘアーでスタイルも良く、男好きするタイプでした。深夜コンビニで仲睦まじく買い物をする姿を見かけたとか、男女の仲を疑わせるような話が度々、私の耳に入るようになったのです」
そんな折、ある事件をきっかけに、この女性との関係が大問題になる。
「12年7月のある日、長崎さんは支援者と大阪でゴルフをやると言って、東京の自宅を出た。当日、奥さんも東京駅まで見送りに行った。ところが翌日、彼女が長崎さんの携帯に電話すると、『海外にローミング中です』というアナウンスが流れたというのです。不審に思って、前から疑わしいと思っていた女性秘書の携帯にも電話すると、同じく『海外……』との音声が聞こえてきた。結局、大阪でゴルフというのは嘘で、秘書と二人で海外にいることがバレたのです」(同)
智香子夫人は仰天し、高山氏に慌てて電話してきたという。それを受け、高山氏は長崎氏に電話したが、
「私に対し、彼は秘書と上海旅行しているとあっさり認めました。怒りがわいてきたものの、直ぐに秘書とは別々の飛行機で戻るよう長崎さんにアドバイスしました。で、実際、翌日帰国し、私の河口湖のホテルに現れた。すると、ロビーでいきなり『どうすれば許してもらえますか』と言い出し、土下座したのです」(同)
■「お礼の一言もなし」
それから数日後、長崎氏、智香子夫人、高山氏らが集まり、話し合いの場が持たれたという。
「奥さんは怒り心頭で、長崎さんを追及。しかし、彼は、秘書は友人と香港へ旅行していたと言い張っていた。業を煮やした奥さんは、二人のパスポートを見せるよう要求しました。そこで私は助け舟を出し、『代議士の妻がこんなことで動揺してはいけない。追い詰めるのも良くない』と、2人のパスポートを出させずにやり過ごしたのです」(同)
他の支援者からは、女性秘書を辞めさせるべきだとの声が上がった。それに対して、長崎氏は、
「とりあえず、女性秘書を富士吉田の本部事務所から石和の事務所に異動させました。その一方、総選挙が終わったら彼女を必ず辞めさせると約束したので、私も矛を収めることにしたのです」(同)
そして12年末、総選挙が始まると、
「私は選挙戦で、後援会の青年部や遊説隊、長崎さんの家族などもすべて私のホテルに無料で宿泊させ、全力で応援しました。ところが、当選しても長崎さんからは私に御礼の一言もなし。辞めさせると約束していた秘書は東京に連れて行き、第2秘書にし、最近第1秘書にしている。結局、当選後、私に挨拶に来なかったのは、秘書との関係を断ち切れなかったからでしょ」(同)
「特集 秘書と不倫! ソープランド通い! 裏金疑惑! 暴露の手紙68通が国会に届いて 二階派『長崎幸太郎』代議士を巡る謀略」より