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【山形知事選 2017.1.22】 自民県連、独自候補擁立を断念 〔山形新聞 2016.11.28〕

2016-11-30 00:05:54 | 都知事選 県知事選 市長選

山形新聞http://yamagata-np.jp/news/201611/28/kj_2016112800590.php

自民県連、擁立断念を決定 遠藤氏「苦渋の選択」

2016年11月28日 07:33
 
知事選への独自候補擁立を断念することを明らかにした自民党県連の遠藤利明会長(左)と金沢忠一幹事長=山形市・県連会館
 
 
 任期満了に伴う知事選(2017年1月5日告示、同22日投開票)に関し、自民党県連(遠藤利明会長)は27日、山形市の県連会館で支部長・幹事長・選対委員会の合同会議を開き、独自候補の擁立断念を決めた。遠藤会長は主戦論から見送り論までを抱える県連内の温度差などを要因に挙げ「苦渋の選択だった」と説明。女性局有志などから擁立要請のあった大内理加県議(53)=山形市区=は「捨て石になる覚悟はあった」と意欲をにじませつつ、県連の判断を受け入れて自らの出馬を否定した。

 知事選を巡り、立候補を表明しているのは3選を目指す現職の吉村美栄子氏(65)のみ。自民の擁立断念で、吉村氏の2期連続無投票当選の公算が大きくなった。

 会議後、遠藤会長、金沢忠一幹事長が記者会見に臨んだ。遠藤会長は、昨年の統一地方選や市長選などでの吉村氏の言動に対する批判から、県出身の官僚や経済界などと折衝を重ね、擁立を模索してきた経緯に言及。大内氏を軸に最終調整を図ってきたが「地域ごとの温度差があり、戦う態勢が固まっていない。衆院選の可能性もある中で(知事選と)二つを戦えるのか、という議論もあり、まとまれなかった」と述べた。

 今後の対応については「党としては断念したが、吉村県政への批判もある。(告示の)1月5日まで何があるか分からない」と、対峙(たいじ)姿勢を堅持する考えを強調。吉村氏に対抗する他の立候補者があった場合、支援する可能性に触れた。

 自民の擁立断念に対し、大内氏は「(擁立要請のあった)女性局有志や支部の声は光栄だったが、応えられなかった」と無念さをにじませ「非常に残念な結果だ」と続けた。


 【解説】県議会では最大会派を構成する自民党。数で圧倒しながらも、それぞれの思惑をまとめ切れず、候補者擁立を断念した。前回知事選に続き再び候補者を立てられず、自民は「県民に選択肢を示す」という政党としての役割を果たせない結果となった。

 前回は自民会派の県議22人が吉村美栄子知事を応援することを表明したが、その後は、吉村知事の国政選挙や県議選での対応を巡り、知事派県議は4人に激減。自民は吉村県政に対決する姿勢をとり、今回は主戦論を唱えた。

 ただ、年明けの解散総選挙が取り沙汰されるようになると、状況は一変した。「選挙時期が重なり、影響や負担が大きい」と、一部で消極論が出始め、主戦論派との温度差は大きくなった。急な日程だったとはいえ、県連として知事選対応の最終判断を下すこの日の会議に、遠藤利明会長以外の国会議員の姿はなかった。最後まで、その温度差が埋められず、盛り上がりに欠けていたことを表していた。

 県議会の自民会派には少数にはなったものの知事派が存在し、知事選に向け、自民が「一枚岩」になれない要因をつくった。「今後も吉村知事と政策協定を結ぶことはない」と遠藤会長が言及し、吉村知事に厳しく向き合うとしている自民会派に、依然として知事支援を明言する県議が所属していることを問題視する声もある。

 知事選を目前に県議会12月定例会が来月2日開会する。自民が対抗馬を出せないまま、定例会を通じ吉村県政と対決姿勢を示しても重みはない。組織力の強さを取り戻すまでの道のりは、まだ遠い。
 (報道部・秋葉宏介)


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<参考写真>
 

 

 

 



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