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IS消滅までシリア支える イスラム教徒ら 富山から難民へ物資

2015-12-07 21:01:40 | ご案内

中日新聞 http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20151206/CK2015120602000038.htmlより転載

富山

IS消滅までシリア支える イスラム教徒ら 富山から難民へ物資

2015年12月6日

写真「宗教にかかわらず、人のために支援を続けたい」と話すマゼン・サリムさん=射水市三ケで


 富山ムスリムセンター(富山市)と高岡アラートライオンズクラブのメンバーが五日、シリア難民に向けて全国から集まった支援物資をコンテナに積み込んだ。物資を送るのは、九月に次いで二回目。

 センターは二〇一四年に設立し、県内のイスラム教徒の留学生百五十人が参加。物資はシリア難民の多い、トルコの国境であるメルスィン県に送る。

 九月の報道を見た全国の人から衣類のほか車椅子二十台、ノート八千五百冊、米二百十キロなどが集まり、五トントラックの荷台はいっぱいになった。マゼン・サリム理事代表(41)=高岡市=とクラブメンバー十五人が物資を荷台に積んでいった。

 サリムさんによると、物資は十一日ごろ伏木富山港から発送され、一~二カ月でトルコに到着。トルコの支援団体を通じて、難民に届けられる。 (高島碧)
 

サリム代表一問一答

 シリアでは内戦が続き、過激派組織「イスラム国」(IS)によるテロが相次ぐ。シリア出身でもあるマゼン・サリム理事代表(41)に聞いた。

 -過激派組織「イスラム国」についてどう思うか。

 私が支援をしているのは、イスラム国の存在によって難民にならざるを得なかった人たち。人を残忍に殺害するISはイスラム教ではない。報道されるのはISの行動のごく一部にすぎない。ニュースに触れるたび、気持ちが悪くなる。

 -ロシアや米国、欧米諸国のシリアへの空爆については。

 空爆に意味はない。私は現地のNPOと頻繁に連絡をとっている。ある父親は空爆で子どもを失った。目の前で子どもが真っ二つに分かれて亡くなったが、父親はその子どもに近寄ることもできずに、他の子どもとその場を逃げた。大切な子どもが目の前で亡くなったのに、何もできなかった。想像するだけで胸が痛む。これは世界中の問題だ。

 -日本人に訴えたいことは。

 イスラムとイスラム国を一緒にしないでほしい。私は今までイスラム国に賛成する人を見たことがありません。イスラム国という宗教はありません。

 -なぜ支援活動を。

 イスラム教の教えに「みんなのためにいいことをする」とあるから。ボランティア活動をするのは、「本当のイスラム」を知ってほしいからです。どんなにいい活動をしていても、ISの報道で吹き飛んでしまう。だから、ISがなくなるまで活動を続けます。もちろん、みなさんの支援の心が必要です。

     ◇

 三回目の支援物資の募集は来年二月から始める。問い合わせ先は、マゼン・サリムさん=電080(1957)4321=へ。

 

 

 

 


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