異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

言論宗教の自由が保障され、ひとりひとりの人権が尊ばれ、共に生きることを喜ぶ、愛すべき日本の地であることを願う。

【心に響く】でも年取るの悪くないですよね♪-そういうのは、ちゃんとわかるんだ

2014-12-18 03:53:35 | シェアー
poohの雑感。何事も文字にしてみないとうまく理解できないたちなので。

http://shiniguchi.wordpress.com/2014/11/24/%E3%81%A7%E3%82%82%E5%B9%B4%E5%8F%96%E3%82%8B%E3%81%AE%E6%82%AA%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%A7%E3%81%99%E3%82%88%E3%81%AD%E2%99%AA%EF%BC%8D%E3%81%9D%E3%81%86%E3%81%84%E3%81%86%E3%81%AE%E3%81%AF/より転載

でも年取るの悪くないですよね♪-そういうのは、ちゃんとわかるんだ

僕が京都YMCAでディレクターをしていたのは、
1991年3月から1999年3月までのことだ。
その8年間は、僕の人生に決定的な影響を及ぼしている。
その京都での8年間無くして今の僕は語れない。心の中に取っておく大切な場所だ。
妻と出会ったのもこの場所。結婚し長男が生まれた。
仕事の都合で東京へ引っ越すことになって、荷物のトラックが出ていってから
長男を抱っこして新幹線に乗った。
京都駅から東へ向かう新幹線の窓から見える京都の街を、妻と共に涙を流して見送った。
「楽しかったね、京都。」「いろいろあったね。」そんな言葉しか浮かばなかった。
もっと思うことはたくさんあったのに。

あれから15年が過ぎた。当時はなかったSNSのお蔭で、
今やいろんな知り合いと、会わなくても交流できるようになった。
20年前に一緒にキャンプをしていたあるリーダーが
関東に住んでいることも知っていた。
でも、ある時こんな書き込みがあった。
「退職していた仕事を手伝っています。」
何の仕事かとよく読んでみたら、プラネタリウムの解説員の仕事だった。
YMCAのリーダー時代の彼女を思えば、適任と言った仕事だった。
僕は、「あなたが担当する日を教えてください。」と書き込んだ。
そういう訳で、今日、僕はプラネタリウムに行って来た。

僕は昔からプラネタリウムと水族館が好きだった。
だから立教大学に通っていたころ、よく東口のサンシャインシティ―に行った。
サンシャイン水族館。あの水族館は都心に近く、なかなか便利だった。
ビルのフロアの中の割には結構楽しめる。
最後の出口の近くにはペンギンのコーナーがあって、
そこでペンギンの動きを飽きずに眺めていたものだった。
そして出口を出ると目の前にサンシャインプラネタリウム。
セットでチケットを買うとお得なように出来ていた。
それで、つい両方行くことになった。

そういう訳でプラネタリウムは元々好きなんだったけど、
今日の目的の一番は、そのリーダー「かおちゃん」に会うこと。
でも、もうあれから20年も経っているんだよな。
不安はちょっぴり。ワクワクしながら僕は彼女が担当する回のチケットを
45分も前に手に入れた。15分前に入場が始まる。
ドームの中に入ると、直ぐに彼女が出迎えてくれた。
「かおちゃんだ。」と僕は思った。
「奥の方が見やすくなっております。奥へお進みください。」と
かおちゃんは、決まった台詞を言っていた。
(それでも十分丁寧で親切だったのだけれど…)
彼女の声が、急にオフィシャルなトーンからプライベートな色彩に変わった。
「お越しくださってありがとうございます。」
お互いに20年経っても、一瞬で分かったんだ。不思議だね。

それから彼女の進行で、僕は太陽系や天の川銀河、僕らの銀河の外に
生命を探す宇宙の旅に出た。なかなか生命が生き延びられる、
ハビタブルゾーンで、質量が丁度良い惑星はなかった。
しかも生命体の発達時期が重なってこないと、その生命が絶滅してからでは
交流出来ないし、発見できない。なかなか困難な探索だった。
後半は彼女の解説による星空散策。
かおちゃん

彼女の解説とガイドは、説明調ではなく対話調で
とても分りやすく、そして親しみやすかった。
「かっこいい。20年前に、低学年の子どもたちをやさしく導いていた時と
何も変わらなくて、相変わらずやさしくて、本当に嬉しかった。」
そうSNSに書き込んだ。
彼女は後で、こんな風にメッセージをくれた。
「井口さんに大サービスでお話してんこ盛りしちゃったら
長過ぎって注意されちゃった^^;
嬉しかったです。
ありがとうございました。」

僕がSNSに書いたことには若干の訂正がある。
20年前、リーダーをしていた時と変わらなくて…
そうじゃない。彼女はもっと、やさしくなってた。
そういうのは、暫くそこに居ればちゃんと分るんだ。
僕はプラネタリウムの満天の星空を見上げ、
かおちゃんの感じのいい、親切な星空の解説を聴きながら、
彼女が過ごしてきた20年の歳月を思った。

かおちゃん、ありがとう。
僕たちは随分歳をとったんだね。
彼女は言った。「でも年取るの悪くないですよね♪」
その通りだと僕も思う。悪くない。
これからも、大切な歳を刻み合い、次に会う時に
恥ずかしくない生き方をしていたいものだと心から思う。



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