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【福島原発事故】 ドキュメンタリー映画紹介「大地を受け継ぐ」…ボクらは福島へ向かった

2016-04-02 11:36:59 | 福島、原発

@daichi_uketsugu

11人の子どもたちが福島に向かった。知られざる農家の孤独な“声”に心揺さぶられる、たった一日の食と命の体験を捉えたドキュメンタリー映画

井上淳一監督作品 ドキュメンタリー映画
daichiwo.wordpress.com

 

<映画紹介記事>

http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/bunka/list/201604/CK2016040202000220.html

【映画】大地を受け継ぐ 福島の農家 静かな叫び 原発禍 でも作り続ける

学生たちに震災からの日々を語る農家の樽川和也さん(c)「大地を受け継ぐ」製作運動体

写真
 

出荷 罪犯している気持ちした

東電 父の死にも定型文の謝罪

 原発事故で被災した福島県須賀川市の農家が震災後の苦悩を東京の学生たちに語るドキュメンタリー映画「大地を受け継ぐ」(2015年)。自死した父への思い、生産者としての葛藤、東京電力への怒り…。井上淳一監督が「心を揺さぶられ」作品化を決めた樽川和也さんの静かな叫びを追った。 (鈴木弘)

 (2011年3月11日の震災直後を振り返って)

 「(原発から約六十五キロの)この辺は停電にならなくて、テレビをつけたら原発が爆発してる映像だったんですよ。(中略)父は『福島の百姓はもう終わりだぞ』って」

 「そのころはこっちまで放射能が飛んでるなんて報道もなかったし、私らも屋根に上がって何日も片付けしてたんですけど。(中略)だんだん出荷停止の品目が多くなってきて、うちのキャベツとブロッコリー八千個が全滅しました」

 (3月23日に出荷停止のファクスを受けて)

 「おやじに見せたら『おめえのこと間違った道にすすめた』って言われたの。農業継がせて失敗したと思ったんですね」

 (翌24日朝、父の不在に気付いてから)

 「おやじがキャベツ畑に立ってるように見えたんです。したら足が地面に着いてなかった。木にロープがかかってて。(中略)結局、母を呼びにいって、私が体を持ち上げて母がロープを外したんですけど」

 (秋の収穫と放射性物質による汚染に)

 「自分で作った作物も食べたくなかった。当時は五〇〇ベクレル以下だったら出荷してもいいっていう指示だったんです。うちのキャベツは七〇ベクレルでしたが私は食べませんでした」

 (言葉につまりながら)

 「私たちは生活する上で出荷せざるを得ないのね。生産者として罪を犯している気持ちがずっとありました。買って食べる人は放射能ないと思って買ってたでしょ。(中略)当時の食べ物は静岡のお茶の葉まで出荷停止になったんだから。福島だけの問題じゃないのね。どんだけ汚染されたものが出回ったか。放射能に県境はねえんだから」

 (腐葉土の処分に)

 「六〇〇〇ベクレル超えていて、廃棄物ですよね。大きいトンバックに入れて二十四個、二十四トン分がうちの敷地に埋まってるんです。後々には処分場に運ぶ方針らしいけど、一軒一軒が“最終処分場”じゃないのかなと思ってます」

 (汚染地での農作業に)

 「田んぼの除染は自分たちでやりました。(中略)深く耕して薄めただけだから。放射能の絶対量は変わってないんだから。私らは日が昇って沈むまで汚染された土の上で毎日仕事してんの」

 「福島の米は全袋検査なんですよ。今はほとんど未検出です。(中略)売る物すべてが今までの値段では売れないんです。(中略)福島の米農家は米作ってメシ食えねえんだから。私は田んぼを荒らせないからただ作ってるだけ」

 (父の農業観に触れて)

 「おやじは農薬とか殺虫剤とか嫌いだったんですよ。自分が食って安全でうまい物じゃねえと他の人に食わせらんねえって。虫も食べないキャベツなんていくら農薬かかってるか頭に置いた方がいいからね」

 (電力依存を批判して)

 「電気ざんざん使って、エレベーター人も乗ってないのにグルグル動いてる。エネルギーに頼りすぎだね今の人類は。もっと自分の足で歩けって」

 (紛争解決センターで和解成立後の東電の対応に涙ぐみながら)

 「和解に至っての文章も『大変ご心配とご迷惑をお掛けしております』だから。(中略)人一人が苦しんで死んだやつもパソコンに入ってる定型文が頭に入ってんだよ。(中略)東電はこの書面が本社としての謝罪ですって、それで終わりだから」

 (原発事故をめぐる政治家の発言に)

 「高市早苗が『原発事故で死んだ人はいない』とか始まりやがって。今度は撤回しますって。どの口が言ったんだっての。軽率な発言を平気でする人が政治家にいる変な国だと思うんですけど」

 (土地への思い)

 「代々伝わってきた農地を手放したくない、荒らしたくないって気持ちあるんです。私で八代目ですけど、二百年ぐらい続いてるんでしょうね。自分の代で荒らしたくない」

 (福島県産品を買わない消費者へのメッセージを求められて)

 「生産者ながらその気持ちは分かりますね。(中略)風評じゃなくて現実なんだから。根も葉もあるだろって。福島原発がああいう状態である限り風評被害は延々続くから」

 ※作品は金沢では終了したが、七月に富山のフォルツァ総曲輪で上映される。

 
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