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「男たちの悪巧み」主催者 「加計さんも気の毒」と語る 週刊ポスト2018年1月26日号

2018-01-20 22:35:23 | 森友・加計疑惑

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「男たちの悪巧み」主催者 「加計さんも気の毒」と語る

 NEWSポストセブンhttps://www.news-postseven.com/archives/20180120_644176.html

2018.01.20 07:00 

右上から時計回りに増岡、安倍、薮本、松崎の各氏(松崎氏のフェイスブックより)

 

 安倍晋三・首相と加計学園理事長・加計孝太郎氏との親密さは、2015年に昭恵夫人が「男たちの悪巧み」

 安倍晋三・首相と加計学園理事長・加計孝太郎氏との親密さは、2015年に昭恵夫人が「男たちの悪巧み」としてフェイスブックに公開したクリスマスパーティの写真によって大きく取り沙汰されるようになった。そのパーティの主催者である増岡聡一郎・鉄鋼ビルディング専務(55)が、口を開いた。これまで知られることのなかった安倍人脈の本当の関係性が、明らかになる。(取材・文/森功=ノンフィクション作家。文中敬称略)

 * * *
 増岡聡一郎は中堅ゼネコン増岡組を創業した増岡登作の五男、正剛の長男として生を受けた。父正剛は元日本輸出入銀行総裁の古澤潤一の娘・洋子と結婚し、3代目の増岡組社長に就任。正剛の義母・百合子が元首相・鳩山一郎の長女、という閨閥もあった。その鳩山家と安倍事務所との意外なつながりについて、聡一郎がこう説明してくれた。

「私の亡くなった母(洋子)の従兄弟が鳩山邦夫さん。その鳩山事務所にいた女性秘書と(安倍事務所の政策秘書である)初村滝一郎さんが秘書仲間として結婚され、私もその結婚式に出席させていただきました」

 このときの結婚披露宴には、加計学園の加計孝太郎も参加しているといい、そこにも不思議な接点がある。安倍晋三の政策秘書である初村の実父、謙一郎は元日本新党の代議士であり、細川政権樹立の立役者でもあったが、実は安倍とは米国留学仲間だ。つまり安倍、加計、三井住友銀行の高橋精一郎、それに初村謙一郎が、ともに同じ時期に南カリフォルニア大に留学し、そこから現在の友人の輪が広がっているのである。

 加計と安倍は山梨県河口湖畔に別荘を所有し、夏の休暇には互いの家を行き来している。そこには加計や増岡だけでなく、ときおり初村謙一郎も参加する。ちなみに彼らは安倍のことをどう呼んでいるのか。

 「ほかの人がいれば『総理』ですが、仲間内のとき僕は『晋三さん』っていいます。昭恵夫人は“シンちゃん”と呼ぶけれど、さすがに私はシンちゃんと呼ぶワケにはいかないですから。あちらは僕のことを“聡ちゃん”と呼びます」

 心を許しあえる友人同士の独特の空気が流れているのだろう。加計学園問題が明るみに出た昨年春以降、安倍と加計は会っていない。が、増岡は6月9日の安倍夫妻結婚30周年記念パーティに参加している。その一方で増岡は加計とも極めて親しく、春先に加計が都内で主催した花見の会にも招待されている。

 増岡にそのことを尋ねると、明け透けにこう答えた。

「新高輪プリンスホテルの坂を品川駅のほうに下っていく途中の坂にきれいな桜が咲いていましてね。そこで毎年、加計さんが花見の会を催しているのです」

 花見の会には毎年、安倍夫妻の姿もあるらしいが、昨年は遠慮したのだろう。

「花見の会は学校の理事や協議会の先生方、あるいはそのご家族など、お身内を労う会ですので、学園関係以外の方はあまりいらっしゃいません。加計さんは千葉科学大学をお持ちですから、その方々を岡山に呼ぶより、集まりやすい。そこにわれわれも声をかけてくださる感じです」

 安倍夫妻の結婚記念パーティや加計の花見の会に参加する増岡は、問題発覚後に行事に参加できない安倍や加計に代わり、交友をつなぎとめているようにも感じる。半面、多忙を極める首相が、これほど濃密な関係を保つ理由は純粋な友情のためだけだろうか。

「私はいち民間人で、本来、公に名前が出る人間でもありません。公の立場で諮問会議の委員とかで政策にモノをいう立場でもありません。要するにわれわれは友人ですから、そこには仕事は持ち込まない。大切な友人同士では、困ったことがあれば力になろうと思うけど、逆に互いに無理を頼むのは差し控える。そういう礼節を弁えているから友人関係は成り立つのであって、報道されるような特殊な利権云々などがあれば、友情は長続きするわけがないんです。だから私は加計さんも気の毒なことになったなと思います」

◆もう一つの「悪だくみ」写真

 増岡に関していえば、オフィスビルの運営をはじめ都市開発事業について、安倍に相談したことはないともいう。が、八重洲の開発を巡っては、利権めいた詐欺話が飛び交ってきたのも事実だ。

「このビルが売りに出されているとか、祖母が売るのを決めたとか、そんな話が耳に入ってきたこともありました。でも祖母は何十年も前に亡くなっている。(ビルの建て替えを巡っては)倒産するかのような話になりましてね。うちは(東京駅前に)土地だけで2200坪ありますから、一坪5000万円としても1100億円の資産価値になります。それだけあれば、たとえば金融機関から全額建替え資金の融資を受けても、会社は潰れようがない」

 そう笑いとばした。不動産業界では安倍と増岡の間柄は知る人ぞ知るところだ。東京駅前の一大再開発事業だけに、政治的な匂いを漂わせる妙な輩もいるのではないか。

「政治家の秘書とか、何人か出てきましたけれど、こちらが取り合う話でもないので、完全無視ですよね。それとは別になかにはうちの代表者印を偽装し、売り渡し承諾書みたいな書類をつくっていたケースもありましたけど」

 警察沙汰になった事件もあるらしいが、増岡は取り合っていないという。増岡は、友人の輪の中にはビジネスは持ち込まないと言う。首相の安倍も加計に利用されたことはないと言い続けてきた。だが、獣医学部に限らず、加計が安倍に学園の事業を後押ししてもらってきた事実は揺るがない。それは加計に限ったことだろうか。

 加計学園問題が浮上して間もなく、2014年7月21日に神奈川県・茅ヶ崎のゴルフ場で撮影された一枚の写真が話題になったことがある。クラブハウスで寛いでいる4人のメンバーは、安倍晋三と増岡聡一郎、昭恵の実弟・松崎勲、それに日本屈指の医療法人グループを経営する薮本雅巳という顔ぶれだ。もう一つの「悪だくみ」写真である。

※週刊ポスト2018年1月26日号

 

 

 

 


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