ポエム kotoshin's STORY from gabacyo

~すべての詩たちが僕のすべて~
元気になってくれたり、勇気をもってくれたら最高です。
ゆっくりご覧くださいね。

GAME SET

2006-08-23 00:14:00 | ポエム
最後の場面が忘れられない
白いボールがミットに収まり
歓声と悲鳴が響き渡った

暑い長い夏が終わった
明日からもういいよと
もう一人の僕がつぶやく

静まりかえったスタジアム
ずっとスコアボードを見つめてた
時よこのまま止まれと祈った


みんなと過ごした長い日々よ
黒い土にまみれたグランドに
最後の別れとありがとうと

悔しくて泣い時が終わる
後悔はないけれども
自然に涙溢れて

うつむいたみんなの横顔
監督の一言が胸に残り
明日からもう戻らない現実


静まりかえったスタジアム
ずっとスコアボードを見つめてた
時よこのまま止まれと祈った

ZERO

2006-08-09 00:21:00 | ポエム
自分勝手気ままな暮らしの中で
空腹の人たちに混じって一人だけ

世界のあちこちに旅行している
情報遮断、信じるものは一人だけ

雨が降れば傘が出てきて
風が吹けば誰かが守ってくれる
暑ければ扇いでくれて

それだからブクブク ブクブク
思考回路はまったくZEROで
ブクブク ブクブク まだまだ
笑い転げても周りは知らん振り


息子がどうした娘がどうしたなんて
世間は何を迷ってるんだととぼけて

英語、日本語、韓国語、チャイニーズ
映画に音楽、楽しいものは大歓迎

腹をすかせた子の隣
腹いっぱい食べないときがすまない
たまには花火が見たいとさ

それだからヒラヒラ ヒラヒラ
自由気ままな暮らしの中で
ヒラヒラ ヒラヒラ まだまだ
笑い転げても周りは知らん振り

本人だけが知らん振りされている

夏の前

2006-08-02 01:05:00 | ポエム
さよならと言うのは辛いから
黙ったまんま出て行こうと思う
もう直ぐ発車の時刻になる
風が虚しく僕を吹き付ける

愛という文字を書いてみたら
心がやけに大きくなって
君の笑い転げる横顔をずっと見ていた

何もかも忘れてしまいたいことや
何もかもやり直したいことが
僕の心の中で大きく 大きくなってきた

もう直ぐこの街にも夏が来る



君の顔を見るのが辛いから
キオスクで新聞買って紛らわす
もう直ぐ発車のベルがなる
暑苦しい人たちで溢れかえっている

恋という文字を書いてみたら
心がやけに小さくなって
淋しげな君の横顔を空に思い出す

何もかもから逃げ出したいことがある
何もかもをホッポリ出して
僕の心の中の何かが 大きく動き出す

もう直ぐこの街にも夏が来る