ポエム kotoshin's STORY from gabacyo

~すべての詩たちが僕のすべて~
元気になってくれたり、勇気をもってくれたら最高です。
ゆっくりご覧くださいね。

ぼんやり

2012-02-20 13:41:48 | ポエム
彼女は眠っている  何もなかったように
僕はテレビを見ながら ぼんやり考え込んでる

「絆」という文字ひとつでも 右へならえで
誰もが口にしてる 文字にしている 振りかざしてる

いつもの店でいつものように過ごす 変化はない
あいつは ごみ箱をアサっては飲み干す缶ドリンク

夜には凍えた身体震わせながら 駅の改札近く
大きな荷物を風寄せに 丸まって寝ている

僕はそれでもテレビを皆がら ぼんやり考えて
何が出来るか 何をしたらいいのか? このままでいい?

小学校中学校高校生 道は決まっているのか?
誰がなんのためにと いい大学がいい人生か?

山あり谷あり どん底に突き落とされても 
這い上がる力をつけて 口先だけの応援されても

心が折れないように 夢は叶うと信じて
ありきたりの言葉を並べて 僕はずっと見つめていた

必死に働いて 自由な金が増えれば増えるほど
失うものも 大きくなってしまう その前に

大切な何かが崩れてしまわないように 止まる
そんな勇気も必要な時が きっとあるのだ

彼女は眠っている  何もなかったように
僕はテレビを見ながら ぼんやり考え込んでる

相変わらず馬鹿な政治家が 道筋も決めずに
ただただ その場を通りすぎようとしている

改札近くのあの人は今も凍える身体を丸めて
飲み干した缶ドリンクを捜し求めてたあいつは

決めるのは心 心が全てを決めていくんだ
ところで 右へならへのあの人は何処へ

彼女は眠っている  何もなかったように
僕はただぼんやり テレビを見て考え込んでいる

伝えなくてはならない

2012-02-10 17:26:07 | ポエム
伝えたい事がある 伝えなくてはなならい事がある
知らない世代こそが声を上げて 伝える事・・・


「いってらっしゃい」が最後の言葉になるなんて
誰が思う 誰が想像したのか? 壁に映る影が物語る

乳房や丘を隠すわけでもなく 昨日まで少女だった
女だったことも忘れて 泣き叫ぶ「水をください」と

肌は焼きただれて 身体は骨となり 真っ直ぐに訴える
その瞳だけが 死んではいないと また訴えかける

一瞬の 瞬きする その一瞬に 魂は放り投げられたから
どこに向かうわけでもない その行列は俯きただ歩く


幸せを奪う権利なんて 誰にもないはずなのに
洗脳され信じきってしまう 神様はどこにもいない
我 ブックセンターで涙する


知らないことと 知ってしまったことから逃れられない
誰かれ構わず 助けを求めた声が聞こえるような気がする

雨が降り 肌はだんだん黒くなっていく 少女だったことも
女だったことも忘れて 泣き叫ぶ力もなくなりかける

生きること 幸せだったこと 笑ったこと 泣いたこと
あの人は今どこに この憎らしい雨雲をみているのだろうか?

「おかえりなさい」って言ってあげられないかもしれない
あの人が帰る家もなくて 「ごめんなさい」も言ってはあげられない

愛する人を奪う権利なんて 誰もいないはずなのに
いつまでも一緒にいたかった 神様は非情に微笑む
我 ブックセンターで涙する