僕は自転車(2)

2021-09-18 09:29:37 | 童話
そこへ、男の子の友達が自転車でやって来て
『なんだ、まだ乗れないのかよ。』と言った。
自転車の僕は男の子が乗れるように頑張ることにした。グラグラしていても、僕が倒れないようにすればいいのだ。
僕は男の子に
『一緒に頑張ろうよ、僕も倒れないようにするから。』
といって励ました。
『うん、頑張る。』と言って、友達の前で僕を漕ぎ始めた。僕はグラグラしながらも倒れないように男の子を支えた。
友達は
『なんだ、乗れるじゃないか。』
男の子は嬉しそうに
『うん、そうだね。』
と言って公園の中をぐるぐると、いつまでも僕に乗って走っていた。
だんだん上手くなり、僕はグラグラしなくなった。
お父さんさんが
『おぅ、乗れるようになったじゃないか。』
と言って、男の子以上に嬉しそうにしていた。