虹の階段(5)

2015-01-05 21:11:09 | 童話
僕達は滑り台の終点となったので立ち上がって周りを見たが全然知らない所だった。

『知らない所に来たね。もう一度虹を上がって元の場所に戻ろうか?』
『そうだね、戻ろう。』

しかし、僕達が振り返ったが虹は消えて無くなっていました。

仕方なく、僕達は近くにある交番へ行き、帰り道を教えてもらいました。

『ただいま。』

僕が家に帰るとお母さんが
『遅かったわね。』
と言って、半分に切ったおまんじゅうをおやつに出してくれました。

そして、テーブルの上にはお母さんがバレーの本を置いて有り、僕の飼っているハムスターが棒の上を渡っていました。

お母さんが
『あんたの服がキラキラと光っているけれど、どうしたの?』
と聞いたので、僕は
『虹の中を通って来たんだよ。』
と言うと
『あらすてきね、昔から虹の中を通ると良い事が有ると言われているのよ。』
と教えてくれました。

僕は虹の中にいたことを絵日記に書いて、また虹が出るのを楽しみに待っています。


             おしまい