北の森から眺めてみれば

北海道に移り住んで十数年。ここから眺めた身近な世界、遠い世界の出来事をつづる日々雑感。

朝青龍の八百長疑惑報道

2007-02-04 | スポーツあれこれ
やっぱり出てきたね。「やっぱり」というのは、こういう報道が出てきたということである。国技の大相撲で圧倒的に強いモンゴル出身の横綱が許せないという「島国根性」観客の減少傾向をマスゴミが黙って見ているわけがない。いや、それは単なる「八百長許すマジ」などという正義感なんかではない。もしかすると協会関係者と打ち合わせ済みなのかも知れないとさえ思う。

私はかねがね「相撲に手加減はつきもの」と思っている。プロはお客さんが沢山呼べて収益が上がってナンボの世界である。それでいいと思っている。相撲だけでなく、同じ意味でプロボクシング、プロ格闘技などもそうである。私が心配していたのはあまりにも朝青龍が強すぎて、観客離れが起きていることである。今回の疑惑報道は「ヤラセ」かもしれない。

相撲協会が朝青龍本人と名指しされた数人の力士に事情聴取したという。マスコミに書かれたからと言ってこれはヘンなのである。協会はまず、この記事を書いた週間文春はじめ似たようなことを取り上げているマスコミに対して事情聴取し、その記事の根拠、証拠を探すべきである。そしてそれが明らかになったら本人達に事情聴取する。これがまともな対応の仕方である。

それをやらずにいきなり本人達に事情聴取するのは、明らかに話題作りとしか思えない。そんな話題で観客を増やそうなんて邪道だが、今の相撲界の現状では仕方ないのだろう。思えば若貴両横綱の時代には、ウラでは色々囁かれていたが、観客動員は順調だったのでそう言う疑惑報道はほとんどなかった。

先日、アマレスのキッドこと山本徳郁が北京オリンピック代表予選としての全日本レスリングに出場して話題になった。その準決勝で、井上選手の巻投げによって右腕関節を脱臼してしまったが、格闘技は真剣になればなるほど怪我は避けられないのである。相撲だって15日間も連続でガチンコ勝負していたらいくら鍛えて並はずれた体力のアスリートでも身体はボロボロになるはずである。

それくらい解って見ているのである。

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