【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【要望】鳩山幹事長、全国の総支部長集会を開いてください

2009年03月31日 15時01分41秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代


 西松事件の影響について、全国の総支部長(元職、新人)に電話で聞き取りました。

 昨年10月の情勢分析で、対抗馬の現職に対してリードしていた人を「力のある総支部長」、ビハインドだった人を「ビハインドの総支部長」と呼びます。

 僕のカリスマ、大阪16区の森山浩行さん。任期満了6ヶ月前の3月10日をめどに公選法に基づき、「森山浩行と小沢一郎」の2連ポスターに張り替えました。

 で、張り替え作業なんですが、森山さんは新人ですが、堺市議、大阪府議、堺市長(次々点)に続き4度目の選挙となり、多くの後援会員のみなさまに支えられています。

 ですから、これまでもポスターをご掲示頂いたお宅をうかがって張り替える作業なので、
 「おい、小沢さんで大丈夫か?」「政権交代に向けて作戦を立て直した方がええで」というような反応があるようです。すなわち「政権交代=森山を勝たせる」ということに関して、揺るぎのない支持者の方々から、「作戦として小沢さんとの2連で大丈夫か?」という声はありますが、小沢さん本人への批判は限定的なようです。

 力のある総支部長の森山さんですが、対抗馬の現職、北側一雄さんは公明党幹事長という肩書きがあるので「北側と麻生」の2連で行かざるを得ないようです。ですから、「森山と小沢」対「北側と麻生」のポスター一騎打ち。森山か北側か、であって、堺のオピニオン・リーダーにとって、小沢さんというのは衆院選にはまったく関係ない存在といっていいでしょう。


[写真]大阪16区総支部長の森山浩行さん。中央下に森山・小沢の2連ポスターがあります。2009年3月20日です。

 先週の「歴史探訪&ポスティングデー」の出発には石井一(ピン)・副代表がかけつけ激励。これは後援会メンバーだけの定例行事です。多くの総支部長がピンさんが街頭演説にかけつけてくれた、と喜んでいますが、後援会限定のイベントの出発式にかけつけた、というのは初めてのケースではないでしょうか。日ごろから足腰を鍛えておいた成果だし、ピンさんをそれを見ていたのだと思います。

 力のある総支部長といえば、前衆院副議長の中野寛成さん(大阪8区)。情勢分析では、知名度では対抗馬の自民党小泉チルドレン大塚高司衆院議員を圧倒していますが活動しなければ勝てません。昨年末からの熟慮のうえ、梅村聡さん(参院大阪選挙区)との2連にしました。逆転の夏で全国トップの128万1502票(得票率33・2%)を取ったフレッシュでイケメンの34歳医師との2連。当選10回の寛成さんと梅村さんという取り合わせは新鮮。「老青そろった民主党大阪府連」という雰囲気なのではないか、と想像しています。

   
[写真]左は3月29日放送のBS11に登場した中野寛成さん(大阪8区総支部長)
[写真]右は逆転の夏・大阪で全国トップ得票を獲得した梅村聡・参院議員(34歳)

 朝夕の街頭演説でも、「政権交代ガンバレ」「小沢問題に負けるな」という声が寄せられているそうです。罵詈雑言を浴びせられることはなく、3月3日以降も特段の変化はないそうです。事務所に怒鳴り声の電話は一切なく、大阪府連にも「全くないようだ」(中野さん)とのことです。浮動票が多い選挙区なので、情勢分析によっては、寛成さんはビハインドに出ていることもあります。梅村さんをはじめ、大阪府連の参院議員、府議、市議のみなさんは最後まで手を緩めないで中野先生を国政に戻して下さい。

 さて、人柄、能力はすばらしいのに擁立が遅れたことから、ビハインドの総支部長。こちらは、直前に小沢さんとの2連ポスターをあきらめて、鳩山さん、菅さんとの3連ポスターに刷りかえたそうです。というのは、ここは対抗馬の自民党ベテランが西松事件で報道が出ていますから、先手をとってイメージ戦略で勝ちたいところです。とはいえ、この辺が選挙戦(前哨戦)のこわいところで、おそらく個人・団体献金も少ないでしょうから、その上でポスター刷りかえでは、さらにお金がかかります。ちなみにこの総支部長は群馬1区の宮崎タケシ(宮崎岳志)さん。上毛新聞記者として「県警、弊社家宅捜索へ」を堂々と記事にした宮崎タケシさん、医療再生に全力の宮崎タケシさん。尾身幸次元財務相(自民党清和会)と志を持って上毛新聞社を辞めた宮崎タケシさんのどちらを選ぶか。人生の先輩方お願いです、志を持つ若者の背中を押してやってください。

 さて、鳩山幹事長に私からの提案です。
 ぜひ、全国の総支部長を党本部内のホールに集めた集会を開いてください。

 説明に関して、検察が捜査を終結していない以上、難しい点があるのは分かります。しかし、千葉県知事選をみても分かるとおり、それを理由に説明しないまま、仮に解散されたらたいへんです。検察は「社会」ですが、選挙は「世間」のカテゴリーです。社会と世間は大違い。

 私の聞き取りで、今回、総支部の能力や選挙区事情で「党内世論」が大きく違うことが分かりました。

 新人109人・元職44人の153人近くが一堂に会すことで、お互いの活動状況などの話し合い、執行部へ意見したり、その姿をみる。そこで「小沢さんへの怒り」が実は「自分の活動不足にある」ことを認識し、作戦を立て直し、街頭演説よりも後援会訪問・ミニ集会を増やして、まさかの大逆転で政権交代に寄与できる総支部長が生まれるかもしれません。

 1月の党大会は民主党本部にお金がなく、総支部長は参加できていません。一堂に会するのは昨年7月の党主催の政治資金パーティー「政権交代2008」、9月の臨時党大会(小沢代表3選選出集会)以来のことになります。日帰りなら全員の交通費も500万円ほどでしょう。TVCM1本減らせば、工面できます。

 鳩山幹事長、ぜひお願いします。

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