【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【毎日スクープ】かんぽ生命、「不払い80万件」を含む保険金に関する書類を廃棄処分

2009年04月10日 06時26分34秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ

 おはようございます。
 両陛下、ご結婚50周年、金婚式おめでとうございます!!

 ◇

 毎日新聞1面トップに大スクープです。

 「かんぽ」(簡易生命保険)は、
 郵政省簡易保険局→郵政事業庁→日本郵政公社→日本郵政
         (橋本行革)          (郵政民営化)
 と引き継がれてきました。

 日本郵政公社(2003年4月~2007年9月)時代の「かんぽ」の保険金に不払い(80万件?)がある問題で、郵政省・郵政事業庁時代(~2003年3月)の「保険金の支払いに関する書類」が、ナント廃棄処分されていたことが分かりました。

 毎日新聞の報道は、断定調である上に、(株)「かんぽ生命」の広報担当者の「不払いを証明できる書類が提出されれば、時期に関係なく支払いに応じる」というなめたコメントが載っています。事実関係はまちがいないでしょう。

 「保険の支払い」ということですから、

  かんぽ→契約者 への保険の支払いのことだと思います。
  契約者→かんぽ への保険の支払いのことではないと思います。

 いずれにしろ、この問題は後半国会で総務委員会、5月7日ごろから始まる予算委員会の第1次補正などの審議で追及してほしいと思います。

[写真]毎日新聞2009年4月10日付1面トップ記事。全文が読める状態でキャプチャーし、アップさせていただいています。極めてニュース性が高いとの判断です(著作権法上の例外規定)。

 ◇

昨日付エントリー)【かんぽの宿】松野頼久さんの猛攻に小泉元首相「売れ!」と本音をもらす
http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/bd2ed6a501d8b9f69dd75633821f6c16 

 これは14時間弱の間に、NTTレゾナント(goo)の解析で「1153」、ブログトイ(パワーテクノロジー)の解析で「1138」のアクセスをいただきました。「2000ページビュー/1日」という極めて高い関心で驚きました。

 平成海援隊Discussion BBS(http://www2.realint.com/cgi-bin/tbbs.cgi?Hkaientai)のみなさんが、このエントリーへのリンクを貼り付けてくれています。平成海援隊のみなさん、いつもありがとうございます(^_^)v 政権交代、絶対に実現しましょうね!

 当ブログも2月26日付で【かんぽの宿】減損会計は「日本郵政公社」に始まり終わる 川内博史さんを書いて以来、西松事件の影響で、1ヶ月半ぶりの「郵政民営化・かんぽの宿」関連のエントリーでしたが、改めて関心の高さに驚きました。

 これは後半国会での最大の争点に位置づけた方が良さそうだ、と認識を微調整しました。

 ◇

 経済ジャーナリストの町田徹(まちだ・てつ)さんが、3月17日の衆院総務委員会で参考人として述べた意見に対して、日本郵政の西川善文社長が「訂正・謝罪要求」の内容証明付き郵便を送るという重大な問題が起きています。

参考)「経済ジャーナリスト 町田徹の“眼”」(ダイヤモンド・オンライン) http://diamond.jp/series/machida/10071/

 デモクラシーとジャーナリズム双方への挑発行為です。前半国会での国民新党、社民党、民主党の猛攻撃に、西川さんもきりきり舞いになっているのかもしれません。町田さんは毎週月曜日、TBSラジオの「デイキャッチ」の午後4時台にレギュラー出演しています。鳩山由紀夫幹事長も3ヶ月に1回、定期的にゲスト出演していますが、4月13日(月)の放送で、共演する予定になっています。この放送は注目したいところです。
http://www.tbs.co.jp/radio/dc/
http://www.tbs.co.jp/radio/dc/pod/index-j.htm
関東ローカルだと思いますが、ポッドキャストもあるし、多くの政権交代ブロガーが聞いている番組ですので、おもしろい話がでてくると思います。

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かんぽ生命:公社発足前の書類処分 「不払い」検証不可能 - 毎日jp(毎日新聞)

 旧日本郵政公社時代の簡易生命保険金に多数の不払いの可能性がある問題で、03年4月に郵政公社が発足する以前に支払われた保険金の関連書類がすでに処分されて残っていないことが9日、分かった。日本郵政グループのかんぽ生命保険は、03年4月から07年9月末までの郵政公社時代に最大80万件の不払いがあるとみて調査中だが、旧郵政事業庁時代までさかのぼって検証するのは不可能。調査中にもかかわらず保管期間が終了したとして、関連書類を処分したずさんな管理態勢に対し、契約者軽視との批判は必至だ。

 かんぽ生命によると、保険金支払い関連書類の保管期限は社内規定で5年間と定めており、02年度(03年3月末)以前の郵政事業庁時代の書類はすでに処分したという。処分した書類の件数は不明だが、02年度だけでも加入者の約40万件の死亡が届けられている。

 05年に表面化した民間保険業界の不払い問題では、金融庁が01~05年度の5年間について調査を命じ、37社で計約135万件、973億円の不払いが判明した。郵政公社の西川善文総裁(現日本郵政社長)は07年5月に簡保も調査すると表明。調査対象期間は郵政公社時代の4年半とした。

 その時点では、02年度の保険金支払い関連の書類は社内規定の保管期限内で、調査終了まで書類を保存することも可能だった。ところが、かんぽ生命は関連の書類を既に処分していることを明らかにし、「検証期間は4年半で妥当と判断した。不払いを証明できる書類が提出されれば、時期に関係なく支払いに応じる」(広報担当者)と説明している。

 民間保険会社の中には「保険金の関連書類は保管期限が来てもマイクロフイルムなどで永久保存している」(大手生保)などと、かんぽ生命の対応に疑問の声も出ている。

 また、総務省は簡保事業を引き継いだ独立行政法人「郵便貯金・簡易生命保険管理機構」に対し、保険金不払いの実態を5月末までに報告するよう求めた。同省の滝野欣弥事務次官が9日の会見で明らかにした。【井出晋平、中井正裕】



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