【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

小沢新進党化する脇参議院自民党 特定秘密保護法案を廃案にして、会期内に他の法案を成立させるべきだ

2013年12月04日 04時29分37秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

[写真]日本を救うためにたたかう榛葉賀津也(しんば・かづや)民主党参議院国会対策委員長を全国民で応援しよう!

 脇雅史幹事長率いる参議院自民党が大暴走です。

 師走という国民のチェックがききづらい時期に暴走する権力者の息の根を止めなければなりません。

 報道によると、自民党は、経済産業委員長解任決議案を出す暴挙の用意があるそうです。これは「独禁法改正法案」(183閣法72号)が審議入りしていないことを委員長におしつけようとする蛮行。この法案は、衆院では3時間のスピード審議で可決しているので、参院もスピード審議すべし。それなのに解任決議案をちらつかせるのが悪の枢軸・参議院自民党の手口です。




[写真]小沢一郎氏についで「第二代師走うんざり男」に就任した諸悪の根源、脇雅史・参議院自民党幹事長。

 内閣委員長も、「国家戦略特区法案」(185閣法18号)も成立の見通しが立たないからと、委員長解任決議案提出のかまえ。10月15日召集で、11月5日提出と遅れた政府自民党こそ指弾されるべきです。

 5日予定とされる経済対策パッケージの発表を前に、自民党からすれば最重要法案と考えられる、「産業競争力強化法案」(185閣法3号)は2013年12月3日(火)、参議院経済産業員会がきっちり仕上げました。

 11月1日に衆院で全会一致で可決しながら、森まさこ・消費者担当大臣の職場放棄で、審議が遅れた「消費者の財産的被害の集団訴訟民事特例法案」(183閣法60号)は委員会可決し、きょうの本会議で成立の見通し。

 それを委員長解任決議案など出したら吹っ飛びます。参議院自民党は自重すべきです。

 社会保障制度改悪プログラム法案(185閣法2号)を審査する参・厚生労働委は、自民党の委員長が休憩を宣言したまま、夕方には散会。本当にやる気があるのなら、午後11時過ぎまで待てるはずであり、脇さん以外の自民党員もうんざりでしょう。

 農地バンク2法案(185閣法14・15号)も参・農水委員長が民主党の欠席をなじりました。しかし、農地集積はよいとして、無利子金融で農業者を縛り続ける法案の本会議趣旨説明と代表質問を省略して、委員会付託する乱暴な岩城光英・議院運営委員長の暴挙を許していいのでしょうか。


 実はすでに、脇参院自民党は大事な議事録を隠しています。

 次のページをクリックしてみてください。 



[画像]もう特定秘密? 平成24年8月29日の参議院本会議(野田問責)議事録が載っていない国立国会図書館ホームページ、2013年12月3日現在のスクリーンショット。

 昨年8月29日の参・本会議(第25号)の会議録がいまだに国会図書館のホームページに載っていません。野田首相を問責しながら、その文面は民主党、自民党、公明党3党を問責しており、これにより、谷垣禎一さんが自民党総裁選不出馬に追い込まれました。このときの、武内則男・議院運営委員会理事(民主党、前議員)の反対討論を読めば、経緯が分かると思いますが、いまだにインターネット上では「特定秘密」になっています。当ブログによる傍聴記はこちら

 小沢一郎氏の秘書だった鶴保庸介・議院運営委員長(自民党)、水野賢一・みんなの党参議院国会対策委員長、主浜了・参院議員(国民の生活が第一)がかかわっている可能性が高いです。こういう歴史的な文書を非公開にしていて、1年後にはみんなの党のが3党協議に乗り込んでくる。脇さんにとっても損失です。

 参議院を担当するある新聞記者は「もううんざりです」「来春には経済部に移ろうかな」と心の中で言っています。日本最大のブラック企業こそ、参議院自民党なのです。きょうの朝日3面は、「私は将棋担当の記者だ。先月末から特定秘密保護法案の応援取材に加わった」という「観戦記」。これは朝日が大きい会社だから可能なことであり、この将棋記者は「国民が望むのは、白熱したねじり合いが続く名局だ。将棋の千日手は指し直しがルール。名局とはとても呼べないこの審議も、やり直してはどうか。時間がないからと無謀な強硬策に出れば、将棋と同じで、たいていは失敗する」

 会期を延長しないで廃案にする。

 自民党、維新、みんなの3党にとってもそれがとるべき策です。

今後の政治日程 by 下町の太陽

 
「国会傍聴取材支援基金」の創設とご協力のお願い



最新の画像もっと見る

コメントを投稿