【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

岡田克也さん「集団的自衛権とは海外で武力行使すること」「原油来ないから自衛隊を出していいのか」と懸念

2014年12月07日 21時14分18秒 | 第47回衆院選2014年12月アベノミクス解散

[写真]衆議院埼玉15区民主党公認候補の高山智司(高山さとし)さんと民主党国政選挙担当代表代行の岡田克也さん、2014年12月7日(日)午後7時半過ぎ、JR南浦和駅前、筆者(宮崎信行)撮影。

 衆院選は12日間ですので、労働者の支持が厚い民主党にとって、唯一の選挙サンデーは重要ですが、民主党国政選挙担当代表代行の岡田克也さんは、埼玉15区の高山智司(高山さとし)候補の応援でしめくくりました。

 JR京浜東北・武蔵野線南浦和駅前で、岡田さんは、

 「集団的自衛権の行使とは分かりやすく言えば、自衛隊が海外に出て、武力行使をすることです。歴代内閣は憲法9条(戦争の放棄と平和主義)に反すると言ってきました。それを変えるということであったら、一内閣で決めていいわけがない」として、7月1日の閣議決定文書「国の存立を全うし、国民を守るための切れ目のない安全保障法制の整備について」を批判しました。

 岡田さんは「歴代内閣が憲法違反だと言ってきたことを考えれば、これはまずい。今は安倍さんは、「限定的だ」と言っていますが、ペルシャ湾から原油が来ないから武力を行使していいのか。公明党の(代表の)山口さんは「認められない」というようなことを言っているが、与党内でも言うことがが違う。このまま安倍政権が2年~3年続けば、これから与党間で(武力行使の3要件の法整備が)変わるかもしれない。将来アメリカ軍と一緒に自衛隊で武力行使することになりかねない。そういうことは私は懸念しているんです」と語りました。

 岡田さんは「「日本国憲法はGHQが1週間でつくったものだから」、と憲法を貶めるような発言をする安倍総理が解釈変更をして、これで、300議席を与えたら、止まらなくなる」とし、「与党を増やす必要などどこもにない。与党が減って、民主党が増えれば、もう少し国会で議論するようになる。民主党に力を与えてほしい」と語りました。

 これに先立ち、高山智司(高山さとし)候補は、

 「アベノミクスで経済が上がらず消費税を先送りして解散するなら、それより先に麻生太郎財務大臣が辞めるのが先ではないか」と疑問を呈して、「円安になったり、株高になったりギャンブル経済になっている。安定した経済が必要です。事実を言います。民主党政権時代に、文部科学省の予算が国土交通省の予算を2年間上回りました。これは、文科省の予算を増やして、国交省の予算を削ったからそうなったんです。政治の力でできるんです。だからみなさん選挙に行ってほしいんです」と語りました。

 埼玉15区には、民主党元職で、元環境・内閣府政務官の高山智司さん、自民党前職で公明党推薦の田中良生さん、共産党新人の田村勉さんの3人が立候補しています。 情勢調査によると、田中候補を高山候補がわずかな差で猛追しています。



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