【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【10/27執筆記事】共同通信衝撃の生データ「立憲民主党99、3桁割れ」枝野責任論浮上しかねないものの小選挙区は増加へ

2021年10月27日 11時23分16秒 | 立憲構成員である読者を想定した2021-22選挙・組織情報
[写真]共同通信きさらぎ会に出席する宮崎信行、奥は山口那津男先生(講師の場合は先生と呼ぶ習慣です)、7月12日、ホテルニューオータニ。

 衝撃の生データ。

 共同通信は土、日、月、火の4日間、11万人に電話しました。その結果、小選挙区で1番の人の公認政党の生数字が手に入りました。
 公示前勢力の実数と比較して、

 自民党が210→197
 立憲が48→55
 公明党が8→9
 共産党が1→1
 維新が3→12
 国民が6→5
 れいわが0→0
 社民が1→1
 N党が0→0

 が小選挙区1位でした。

 比例代表の割合による議席数を足した全体の議席数は、

 自民党が276→268
 立憲が110→99
 公明党が29→33
 共産党が12→13
 維新が11→35
 国民が8→7
 れいわが1→0
 社民が1→1
 N党が0→0

 となります。

 毎日新聞、東京新聞はけさ(27日、選挙戦残り4日間)の新聞では2面左肩に小さく載せているだけです。一部地方紙には議席獲得数が載ったようです。

 一部地方紙の記事では
自民党が218~297
立憲が70~142
とめちゃくちゃ広いレンジで出していますが、立憲の生数字は99でした。

 99に驚いた読者も、55+44=99だ、と言われれば、ああそうかと納得でしょう。

 あくまでも現在1位ということでみても、立憲は小選挙区7つ以上をひっくり返す(スイングする)ことになりますが比例代表が伸び悩み。仮に議席増でも32増が上限。選挙後に枝野幸男代表の責任論が浮上しかねませんが、参院選が近いことから続投するものの、一部幹部人事となるかもしれません。

 生数字で、立憲は比例代表で公示前62→44へと減らしています。れいわも0となっていますが、紙面では0~4となっています。電話調査では実数が漏れやすいのかもしれません。

 もっとも接戦区が多い選挙。これからでも、人脈総当たりで電話をかけた政党が伸ばすでしょうが、コロナで時間も社会的地位も余裕がない人が多いようです。

 こちらはきのう選挙戦8日目の自民党演説会のようす

   
 動員のあかしとして組織ののぼり旗が立っています。4年前と比べて増えているように感じます。自民党を支持する組織もひっしなのでしょう。が、聞くところでは、一部地域の医師政治連盟、行政書士政治連盟が、自民党だけでなく、立憲民主党にも推薦状を持ってくる動きがあります。

 また枝野代表は「分配なくして成長なし」について、例えばアベノミクスで年5兆円株式配当が増えており、それは、大企業正社員の年収を200万円、働く人全員の月収を1万円あげられる数字。これは政府国庫を通さないお金であり、税制も再分配もまったく関係ない、たんなる労働分配率ですから、こういったところも演説で補ったほうがいいと思います。

 
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