【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

ミニ集会が少ないぞ!

2008年07月31日 10時26分11秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

[写真は小山展弘・民主党静岡県第3区総支部長のミニ集会

 民主党・国民新党の猛烈な勢いの中、年内解散の可能性も出てきました。
 最近は多くの総支部長がブログで日常活動を紹介していますが、ひとつ気になることがあります。

 それは有権者数人と「ミニ集会を開きました!」という記述が少ないことです。
 「個人情報を気にしてあまりエントリにしていないのかな」と思ってよく見ると、時々「○○地区で座談会(ミニ集会)を開催しました」というエントリもあるんです。

 ミニ集会の重要性を指摘したいと思います。
 支援者にお願いして、数人~十数人の知り合いに声をかけて集まってもらい、自宅や公民館などで開く「ミニ集会」は日常活動の核です。

 ミニ集会なら、近い距離で総支部長の人柄や考えを知ってもらえます。そしてそれ以上に、総支部長は有権者の声を聞くことができます。そうすれば、総支部長を個人的に応援しようという人も増えるし、総支部長は世論を吸い上げ、演説の内容も良くなるでしょう。

 これについては、安住淳・国会対策委員長代理(宮城5区)のホームページが参考になります。



[写真は安住淳さん]

3人寄れば安住が来る!

(上記リンク先から引用はじめ)

 安住淳連合後援会では、“3人寄れば安住が来る!”と題して、「ミニ集会」や「お茶飲み懇談会」を地元各地で企画しています。直接お会いをして、話をさせていただき、また、皆さまのご意見をお聞きすることが、安住淳の活動の原点です。

 “3人寄れば安住が来る!”のキャッチフレーズのとおり少人数でかまいませんので「安住淳の話が聞いてみたい!」「安住淳に言いたい!」という方は安住事務所までご連絡をお願いいたします。

<会のすすめ方>

1、「近所で何人か集まるから、話をしに来い・聞きに来い!」という方は、まず安住事務所にご連絡をお願いいたします。

2、“3人寄れば安住が来る!”のキャッチフレーズのとおり少人数でかまいませんので、ご無理のないようにお願いいたします。

3、ご連絡をいただければ、日程調整などの打ち合わせをさせていただきます。(後略)

(引用おわり)


 安住さんは前回総選挙で宮城県で唯一、民主党で小選挙区を勝ち上がりました。

 人から聞いた話ですので、少し事実関係に相違があるかもしれませんが、安住さんには武勇伝があります。

 遊説会場に向かっていた安住さんの宣伝カーが“道路封鎖”にあったことがあるそうです。安住さんの対抗馬を応援している漁協のメンバーが、遊説会場につながる唯一の道路を“通せんぼ”して、安住さんの演説会を開催させないようにしたそうです。しかし、安住さんは、道路をあきらめ、急きょ船を借り、港から上陸し、現地入り。演説会は成功したそうです。

 この出来事はかなり有名になり、「安住というのは若いけど、本気だ」という情報が広がり、安住さんの勢いが高まったそうです。こうして今、当選4回・党幹部の安住淳がいるわけです。

 このように「あいつの演説を聞いてみよう」と思ってもらうことが、演説の内容に100倍優先します。そして、実際に演説を聞き比べれば、ほとんどの総支部長は対抗馬よりも「マシだ」という評価がもらえるでしょう。

 付け加えるならば、ミニ集会ではむしろ、有権者の声を聞くことに耳を傾けることが大事です。また、その場で回答できない質問があってもかまいません。ミニ集会後に確認して、迅速かつ丁寧に個別にお答えする方が大事です。新人なんですから。一度、ミニ集会を開けば、参加者へのお礼周り、友人・知人の紹介のお願い、新しく主催者としてミニ集会をお願いする--といった作業の中で、日常活動の時間はあっという間に過ぎていくでしょう。

 厳しいことを申せば、連合と地方議員と浮動層のおかげで勝てても、その次は厳しいですよ。自分の後援会をしっかり持っていないと、国会での発言にもどうしても制約が出てきます。これから先、何年、政治家をやるにしても、今ほど自分の後援会を作るチャンスはないはずです。

 「演説を聴いてみよう」と思ってもらえるかどうかが、衆院選・小選挙区の雌雄を決することになるんです。
 
 衆議院は違うんです。小選挙区は違うんです。
 それができなきゃ、「当選1回止まり」を覚悟すべきです。

 「民主党総支部長の話を聞いてみよう」「民主党総支部長と話してみよう」という国民の関心が史上最高潮になっていることは世論調査が示しています。



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