【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

「3回谷垣」が「ゼロ菅」に挑む 衆院予算委員会

2010年08月02日 23時59分59秒 | 第175臨時国会(2010年7月)ねじれ

[画像]自民党の谷垣総裁(左)と民主党代表の菅直人首相、2010年8月2日の衆院予算委員会=衆議院TVからキャプチャー

 最近インターネット上で、私の悪口を書く人が増えていますが、止めなさい!

 悪口を通り越して、私が、「民主党本部出入り禁止になっている」とか、「2007年の訪中団で周りに迷惑をかけた」という事実にないことを書く人います。
 「マスコミ不信日記」というブログでは、
http://blog.livedoor.jp/saihan/archives/51766250.html
(引用はじめ)

振り返るとこのときから頭がおかしいとしか…マスコミは賞賛ばかりでしたけどね。
宮崎信行とかいう日経出身の民主党工作員(自称ジャーナリスト)とか。
平成の赤ヒゲ・原中先生に「除名」を突きつけた自民党を日本から除名しよう!(2009-05-02)
一年後、有権者が原中医師会に日本からの除名を突きつけたわけだがwww
(引用おわり)

 と書いている。こういう記述は、私はgooブログの「アクセス解析」というサービスを使っているので、すぐに察知できます。

 「マスコミ不信日記」殿は、私を、「民主党工作員」と断定しています。私は民主党支持を明言しているし、民主党サポーター(年2000円)登録をしています。しかし、「工作員」という言葉が何を意味するか明確ではないが、仮に民主党から私に何らかの便宜が図られているというようなことを示唆する記述であれば、こちらとしても何らかのアクションを検討する余地がなくもありません。8月6日に国会が閉じたら、1ヶ月ほどブランクがありますので、その期間にある程度、アクションをとるかもしれません。

 そもそも有権者は国会議員よりも上の立場にあります。民主党本部出入り禁止としても、同党本部は借家住まいだから、エレベーターホールなり、本部前路上まで出入り禁止にすることはできません。というより、そもそも私、出入り禁止になんかなってませんから!

 私はおこがましくも、有権者の代表者として、このブログをやっている。そのくらいの志がなきゃ、無料でこんな手間がかかるブログ、3年も続けませんよ。8月4日で3周年です。

 特に、匿名とはいえ、おそらく年長者と思われる人間が、私の恵まれた環境をひがんで書いているな、と思う時は本当に精神的に疲れます。ブログを書くうえで、すべての前提となる「自由な環境」を作る上で、私が十数年間、どれだけの努力を積み重ねてきたのか、思いもよらないのでしょう。そういう人間は「乞食」と言うのですよ。

 今後は、このブログを許可なく、引用したり、リンクを貼り付ける行為はご遠慮いただきたく存じます。

【衆議院予算委員会 2010-8-2】

 菅直人さんが首相になって、初めての予算委員会が開かれました。この国会では、補正予算案などの具体的な議案の審議は、予算委ではありません。仮に閣僚に失言があっても、議案成立のスケジュールのために、辞任などに追い込まれる可能性はほとんどないでしょう。

 予算案がないのに、予算委員会が開かれる理由は、予算委は「予算の実施・執行に関する調査」をすることができるからです。3月24日に成立し、4月1日からスタートしている2010年度予算をしっかりと執行されているかについて、この8月というタイミングで国会が内閣に質すという前提です。

 8月2日の予算委員会ですが、私は暑いので、現地には赴かず、TV・ネットで傍聴しました。

 第22回参院選(反省の夏)で、改選第1党になり、衆院全選挙区の支部長公募を指示してノリノリの自民党総裁の谷垣禎一さんが野党のトップバッターとして、質問しました。野党第1党党首が予算委のトップバッターになるというのは、民主党結党直後の代表、菅直人さんがとっていた戦術です。

 菅さんは0回。それに対して谷垣さんは3回です。

 これは財務大臣として当初予算案を組んだ回数です。谷垣さんは、2004~2006年度の当初予算案を財務大臣として組んでいます。菅さんはことし1月に財務大臣になったので、「国会答弁をして、成立にこぎつけた」という実績しかありません。

 これはもう、谷垣さんは3回オリンピックに出場していて、菅さんはオリンピックの解説者として少し関わったことがある。そのくらいの差があります。

 谷垣さんは菅さんに国家戦略室、政調会、内閣官房などの関係を質問しました。菅さんはいろいろ答弁しましたが、要するに、「2011年度予算編成は、閣内は仙谷由人官房長官、党内は玄葉光一郎政調会長でやります」ということでまとめちゃっていいでしょう。

 谷垣さんは「いろいろ地方を歩いていても、『与党(民主党)はこういうことを考えているようなんだろうけど、それに対する意見をどこにどう言ってのか分からない』と言われる」として、システムの明確化を要求しました。

 これまでの野党第1党の国会質問では感じられない建設的提案で、二大政党デモクラシーが前に進んでいる、もう匍匐前進するようなきつさの中でも、とりあえず前に進んでいることを確認できました。

 谷垣さんは「私たちが政権をやっているときは、『官邸病』といって、首相官邸にいると耳当たりのよい情報しか入ってこないと言われた」と忠告しました。菅さんは真摯に受け止めるべきでしょう。

 民主党政調会は、連立うんぬん一切抜きに、みんなの党幹事長の江田憲司さんの講演会を開催すべきだ、と私は提案したい。あるいは、平野博文さん、松野頼久さん、松井孝治さんの正副官房長官経験者も「私の失



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