【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

補正予算成立で第210回臨時国会来週当初会期末へ、厚労マター「差し押さえ禁止法案」は補正に間に合わず荷崩れ

2022年12月02日 18時53分12秒 | 第210回臨時国会 黄金の2年間 統一教会
[写真]財務省の日の丸、7年前、宮崎信行撮影。

 特例公債を22兆円追加し、既存の基金の積み増しを含んだ25兆円の歳出と4・7兆円の予備費を補正した令和4年度第2次補正予算が成立しました。

 今週の立憲民主党常任幹事会で「年内ラストは12月20日、来年スタートは1月17日」と内示されています。被害者救済立法のめどがつけば、野党は地元で足場固めの年末年始となります。

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【参議院本会議 きょう令和4年2022年12月2日(金)】
 午後5時半から開かれ、「令和4年第2次補正予算」が緊急上程されました。
 立憲民主党の横沢高徳さんは「国民の生活が第一との思いが伝わらない補正予算だ」と批判しました。
 採決の結果、立憲・維新・共産・れいわ反対、自民・公明・国民の賛成多数で可決し、成立しました。
 以下の法案も可決して、衆参両院で可決となり、成立。
 「改正感染症法」(210閣法5号衆議院修正共れ反対、自公立維国賛成多数で可決。施行は令和6年4月ですが、附則の「新型コロナウイルス感染症商の5類引き下げの検討」は既に厚生労働大臣が動き出し、日本医師会が反対しています。
 「マネーロンダリング・テロ資金対策のFATF第4次勧告実施法」(210閣法16号)は共れ反対、自公立維国賛成。この2法案は先週木曜日の委員会で議了しましたが、本会議は1週間開かれませんでした。
 「改正地方交付税法」(210閣法19号)と「NICT情報通信研究機構法など改正法」(210閣法20号)は共産反対。
 「改正独法大学改革支援・学位授与機構法」(210閣法21号)

●荷崩れ
 衆議院で補正予算と同時に可決した「令和4年度出産・子育て応援給付金差し押さえ禁止法案」(210衆法16号)はこれまでに参議院厚生労働委員会などで審議されておらず補正と同時に成立しない「荷崩れ」の状態となり、当初会期末週の来週に先送りされました。

【衆議院議院運営委員会理事会 同日】
 定例外月曜日に本会議を開き「法人等による寄付の不当な勧誘の防止等に関する法律案」(210閣法22号)の趣旨を聞いて、首相らに質疑することを決定しました。【追記・訂正翌朝5時】定例日火曜日に本会議を開き、でした。【追記・訂正終わり】

【参議院総務委員会 同日】
【参議院文教科学委員会 同日】
 定例日外開催で、上述の合計3法案を審議しました。

【参議院予算委員会 同日】
 「令和4年度第2次補正予算案」の審議最終日。午前中は集中審議1本目、「外交等内外の諸課題」。多少遅れました。日本銀行は雨宮正佳副総裁が答弁しました。その後締めくくり総括質疑では、共産党の北海道重点の紙智子さんが旭川市への支援を嘆願。このとき、新型コロナウイルス感染症の10月、11月の全国死者数を厚労省医政局長が答えられない大失態がありました。自民党の末松信介予算委員長から「厚生労働省に申し上げます。局長、事前に通告しておりますので、数字はきちっと準備をするように緊張感と丁寧さ、忘れられないようにお願いをいたします」とくぎをさしました。山本太郎さんの「政治信念は何か」との問いに、首相は「聞く力だ」と答えました。
 「一事不再議」の原則で組み替え動議は二度出せません。このため政府案への討論と採決があり、可決すべきだと決まりました。

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岸田文雄首相が「政治信念」を問われ「聞く力だ」「代議士は代わりに議論するサムライだ」と山本太郎れいわ新選組代表に答える

2022年12月02日 14時55分22秒 | 第210回臨時国会 黄金の2年間 統一教会
[写真]岸田文雄首相、2022年7月3日、宮崎信行撮影。

 岸田文雄首相はきょう2日、山本太郎・れいわ新選組代表に「政治理念はなんですか」と問われ「聞く力だ」と答えました。


[写真]山本太郎さん、2022年11月16日、宮崎信行撮影。

 提出が先延ばしとなった令和4年度第2次補正予算案は参議院で大詰め。きょう2022年12月2日(金)の予算委員会で締めくくり総括質疑が開かれました。

 山本さんは「総理、政治家を志した理由を聞かせいただけますか」と質問しました。

 首相は「私自身小さな頃から様々な経験をする中で、ぜひ公の仕事、世の中に尽くす仕事こうした仕事に私の人生を懸けてみたい、そういった思いを持ったそれが大きな背景でありました。そういった思いを持ちながら生きる中で政治家の道を歩み出した」と答弁しました。

 山本さんが政治信念は何かと短く問うと、首相は「これは様々な場で申し上げておりますが、やはり聞く力、多くの人々の話を聞くこれが基本であると。代議士ということがありますが、代わりに議論する士と感じます。やはり多くの方々の声を聞き、そして仕事をするそれが国会議員大事としての基本的な姿勢として大事ではないか、こうしたものを大事にしながらこの日まで参りました」と述べました。

 マンホールの蓋を直す市議会議員のようなきめ細かさですが、新しい資本主義を政権の看板にすえた聞く力が周りに誰がいたのか気になります。今は亡き安倍晋三さんと麻生太郎さんの話を聞いていただけに思えます。

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