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ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。

【米大統領選挙】共和党はマケイン候補が確定

2008年03月05日 17時21分08秒 | 人物

(写真はwikipediaから)

ミニチューズデー、民主はクリントン氏が息吹き返す・共和はマケイン氏が候補確定(ロイター) - goo ニュース

 (抜粋引用します)

 共和党ではマケイン上院議員が獲得代議員数を上積みして候補に確定した。

 共和党のマケイン氏はバーモント、オハイオ、テキサス、ロードアイランドの4州すべてで大勝。獲得代議員数は指名獲得に必要な1191人を上回り、最後の主要ライバルであるハッカビー前アーカンソー州知事を選挙戦からの撤退に追い込んだ。

 ブッシュ大統領は5日にホワイトハウスにマケイン氏を迎え、同氏への支持を表明する。

 マケイン氏はダラスで支持者に対し、「戦いは今晩始まる」と述べ、11月の本選に向けた決意を示した。

 ◇

 11月4日のアメリカ大統領選。

 本選挙はまだ8ヶ月先なんですが(笑)、連日大きく報道されていますね。
 CNNなど米TV、新聞も同様です。

 さて、共和党は早くも候補者が決まりました。

 ジョン・マケイン上院議員。

 現在71歳。仮に来年1月20日に大統領に就任すると、72歳。
 レーガンの69歳を抜いて最年長での就任になります。

 ちなみに本選挙はたいてい、共和党の候補が民主党の候補よりも年長です。

 リチャード・ニクソン(共和党、就任時56歳)はかなり異例ですが、彼は2度目の挑戦でした。

 マケイン上院議員はベトナム戦争の英雄で、国民的に人気があり、尊敬されているようです。

 以前から、上院共和党の長老議員としてCNN、PBSなどに登場していました。
 なじみの薄い人も多いでしょうが、実はこの人の顔は、日本のお茶の間でも、しょっちゅう、流れていました。

 マケイン候補はきょうで党大会(大統領候補者指名集会)の代議員の過半数を獲得。

 「獲得した代議員数」は各州の共和党の違いや、特別代議員制度などの関係で陣営・報道機関によって集計の違いはありますが、「過半数」は確定しましたので、共和党の候補者になります。

 前のめりの報道が続いていますが、第44代アメリカ大統領選挙は11月4日。
 就任は2009年1月20日正午(アメリカ東部時刻EST)です。

 アメリカ二大政党では、戦後、「長老上院議員」は何度も大統領候補に選ばれていますが、本選挙では一人も勝っていません(43歳のJFKは除く)。

 とはいえ、副大統領候補(running mate)選びもこれからだし、たたかいはこれからです。

 「オバマ、クリントン」だけでなく、「マケイン」。

 この3人が来年1月20日から4年間、“世界の最高権力者”になる可能性があります、ということを指摘しておきます。


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【衆院予算委の1ヶ月】岡田克也筆頭理事が振り返る

2008年03月05日 10時35分17秒 | 第169通常会(2008年1月~6月)ガソリン国会
 衆院予算委を筆頭理事として指揮した民主党(DPJ)の岡田副代表。

 最後は強行採決という残念な結果になってしまいましたが、「道路特定財源」を中心に政策論・本質論が交わされた1ヶ月間でした。

 55年体制の予算委では、野党第一党(日本社会党)はひたすら、リクルートと自衛隊の話ばかりしていた記憶があります。

 それが、次から次へと政策パンチで、あり得べき予算審議の形が見えてきたのが、2008年第169国会。

 岡田さんが自身のメールマガジン「かつやNEWS2008年3月4日号」で次のように振り返っています。

 岡田克也公式ブログにも同内容の文章が載っています。

 ◇

(以下、岡田克也さんの文章です)

○予算委――良い議論ができたが、最後の強行採決は残念

衆議院の予算委員会は先週、最終的には強行採決ということになり、来年
度予算案が衆議院を通過しました。

私自身、予算委員会の責任者として、この1カ月間多くの精力をこの予算
委員会の審議あるいは運営にかけて参りましたので、ややいまホッとして
いるところです。

予算委員会は朝の9時から夕方の5時までありますし、その前後は昼休み
も含めて与野党間で日程の協議があります。

したがって、夜の日程もジムに行って体調を整える以外はなるべく入れな
いことにし、土日も1日は地元に帰っていましたが、もう1日はなるべく
空けるようにして、体力の維持や質問の準備などに充ててきました。

この予算委員会を振り返って、まずは良い議論ができたと思います。各新
聞の論説などを見ても、道路の問題を中心に良い議論があった、論点が整
理された、そういう評価をいただいていると思います。

道路の問題、あるいはイージス艦の問題、温暖化の問題その他、それぞれ
民主党の質問者、論客に頑張ってもらって良い議論ができた、良い予算委
員会だったと思います。

ただ、最終段階で日程の合意ができず、我々は欠席、そして強行採決とい
うことになったことは本当に残念なことです。

それまでずっと日程の協議し、合意をしながら、いままでにない地方での
公聴会とか、あるいは集中審議も合計4回やるとか、かなりしっかりとし
た運営ができてきたわけですが、最終場面になって合意ができませんでし
た。

どうしても2月一杯で予算を上げたい、そうすれば30日後には予算は自
然成立するので年度内成立ということになる。ここの事情が与党にとって
非常に重要だったのだと思います。

ただ、私としては、例えば道路の問題について、10年間の事業量65兆
円から59兆円に6兆円減らした、その根拠が出てきたのは採決の直前で
したし、したがって十分に議論する時間がなかった。

その他、温暖化の問題やイージス艦の問題なども、もう少し議論すべきだ、
こういう思いでいましたで、2月一杯で採決するという日程には合意でき
ませんでした。

内々、実は今週つまり月曜日、火曜日と審議をして、火曜日中に採決する
という提案も、私のほうで腹案として理事の責任でさせていただいたので
すが、結局それを振り切って、合意がないまま先週強行採決に至ったとい
うことです。

私が与党であれば、違った判断をしたかもしれません。つまり、強行採決
をしたことによって、今週参議院における審議ができない状態、止まった
状態が続いているわけで、もし火曜日まで審議をして、衆議院の予算委員
会が波風なく採決されていれば、結局そちらのほうが早かったのではない
か、そういう気がするわけです。

与党のほうも、全体の統一した司令塔がないなかで、月内予算成立、年度
内成立ということを最優先した。しかし結局、参議院において予算はとも
かく、法律については野党が主導権を持っていますから、そういう中で先々
本当に見通しがつかなくなった、それが現状ではないのかという気がしま
す。

いずれにしましても、少し疲れましたので、休んで体力を回復しながら、
しっかりとまた地方回りなど中心に頑張っていきたい。あるいは地球温暖
化対策本部長、政治改革推進本部長、そして議員連盟である永住外国人の
参政権の問題、こういった問題にしっかりと取り組んでいきたいと思いま
す。
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