尺八・土笛演奏家 山崎箜山(やまさき こうざん、三代 山崎北山)

都山流竹琳軒大師範、都山流講士・検定員。日本音楽家ユニオン、日本尺八演奏家ネットワーク会員。北九州市小倉南区在住。

縄文土笛

2018-05-25 12:00:00 | 日記
先日の現代舞踊とのコラボで使用した土笛をご紹介。

もちろんこれは複製品ですが、オリジナルは埼玉県内の縄文遺跡地帯で発見されたものだそう。最初は摩滅と欠損が激しく、音が出なかったため土偶ではないかとの声もあったのですが、複製を作って吹いてみたところ音が出たので、やはり土笛だったことが判明したとのこと。

この模様がいかにも縄文。紐の先に着いた丸板を指で挟み、凹んだ部分を下唇に付けて、写真では見えませんが裏穴を親指で塞いで吹きます。弥生の土笛と違ってとても鋭く高い音で、どちらかというと石笛(いわぶえ)に近い感じ。裏穴の押さえ具合で若干音程を変化させることもできます。

音楽と言うには程遠いのですが、吹いているとおよそ1万年くらい前の縄文時代にタイムスリップしたような感覚に・・・資料によると、埼玉県の聖徳工芸というところで製作されたものです。

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