「放射能防御プロジェクト」 という市民グループが8月8日、首都圏150カ所での土壌汚染調査結果を発表したそうです。www.radiationdefense.jp/
福島原発事故による汚染で、移住区域とされた「特別放射線管理区域」レベルが埼玉で1カ所、移住の権利が認められる「高汚染区域」レベルが千葉2カ所、東京と茨城で1カ所の計4カ所であることが判明しました。
「福島第一原発を考えます」では、Facebook上の公開グループとして有志を募り、身近な場所の土壌を一定の方法で採取、5000円の費用を負担して信頼できる機関で高精度の測定をしてもらっています。
合計75万円程度の費用でこれだけの結果を出せるのに、行政側がこの5カ月、動こうとしなかった点について、会見に同席した弁護士が批判し、大規模調査に取り組むよう要望しました。
小平市の調査では、津田町で調べた土壌結果は セシウム134と137の合計で320ベクレルでした。また、土壌とは別枠で、豊島区巣鴨の道路脇に溜まっていた土砂から1キロ当たり61713ベクレルの非常に高い汚染が見つかったことも報告されました。これは塵として吸い込まれる危険性があり、知らない間に内部被ばくの被害が広がっている恐れがあります。
●首都圏土壌調査結果
採取方法:表面から5㎝を採取。砂場は表面から15㎝を採取。
測定方法:厚生労働省「緊急時における食品の放射性物質測定マニュアル」に準ずるγ線スペクトルメーターによる核種測定。 検出限界1Bq。
試料名分分析結果 (Bq/kg) (Bq/㎡)
採取日 採取場所 採取住所 ヨウ素131 セシウム134 セシウム137 セシウム合計 セシウム合計
2011.6.13 庭 小平市津田町 0 159 161 320 20800
東京都のセシウム合計平均 462 30032
○都内でも、とても高い数値が検出されました
2011.5.14 道路脇の砂 豊島区巣鴨 0 28256 33457 61713
道路の縁石沿いに溜まっていた土砂を5/14頃に取り除いたものです。(事故以来一度も掃除していなかった場所)
葉っぱやゴミ、 小石等を除き、処分せずに保管していたものです。
2011.6.4 植え込み 墨田区八広 0 1831 2423 4254
歩道の植え込みの土を採取。植え込みの前には2階建ての建物の2本の雨どいがあり、雨水が常に流れ込む状況。道路は、採取場所の方向になだらかな傾斜。