起きて半畳 寝て一畳

株式投資の記録を中心に、日々感じた事や考えたこと、読んだ本のことなどなど

陳舜臣「唐詩新選」牡丹②:劉禹錫の「牡丹を賞す」

2006年01月16日 22時06分26秒 | 本・陳舜臣
 「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」とは美人を形容する言葉ですが、芍薬と牡丹の違いがイメージできませんでしたので、その写真を載せてみました。左が芍薬で右が牡丹です。
 

 きのうの続きです。陳舜臣「唐詩新選」牡丹(中公文庫)
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(62ページ)
 美女も時代によって基準が異なるようである。前漢の趙飛燕(ちょう ひえん)はほっそりして、人の手のひらのうえで舞うことができたという。誇張があるかもしれないが、スリムな女性であったのはたしかだろう。戦国の楚の霊王は腰の細い女性を好み、宮女たちは腰を細くしようとして絶食したので、餓死者が出たというエピソードがある。

 ところが、唐代の美女は豊満でなければならなかったようだ。唐の美女の代表はなんといっても楊貴妃だが、彼女はライバルの梅妃に、「肥婢(ひひ)」(デブのはしため)と罵られている。グラマーであったのだ。唐三彩の女性をみても、たいてい妊娠しているのかとおもわせるほど、ぜんたいにふくよかである。それに、唐代の人たちは「美」をかんじた。

 同じ審美眼が花にむけられたとき、牡丹がクローズアップされるのはとうぜんであろう。また牡丹が、春のほかの花よりやや遅れて咲くのも、人びとに愛惜される一因であったようにおもう。

 梅は春のさきがけであり、牡丹はしんがりである。羅鄴(らぎょう)の「牡丹」と題する詩は、
  落盡春紅始見花  春紅落ち尽して始めて花を見る
 という句にはじまっている。春の花があらかた散り尽くしたあと、やっと、花のなかの花が登場するというのである。この登場ぶりはなかなかよろしい。
 劉禹錫(りゅう うしゃく)の「牡丹を賞す」という七言絶句はよく知られている。

庭前芍藥妖無格
池上芙蕖浄少情
唯有牡丹眞國色
花開時節動京城

庭前の芍薬妖(よう)なれど格無し
池上の芙蕖(ふきょ)浄(きよ)けれど情少なし
唯だ牡丹の真に国色有るのみ
花開く時節京城を動(ゆる)がす

 芙蕖は芙蓉(ふよう)と同じで、「蓮」のことである。芍薬や蓮にくらべて、牡丹がいかにすぐれているかをよんだ詩なのだ。

 芍薬はなまめかしいが、品格がないというのである。花そのものをくらべてみると、牡丹が「木芍薬」と呼ばれるように、私たちにはあまりちがいはないようにおもわれる。
 だが、芍薬は『詩経』の古から詩によまれているが、その最初の登場が、あまりかんばしくない形においてであった。
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 続く
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三菱商事 ファナック 本田技研 日経225オプション

2006年01月16日 21時59分12秒 | エトセトラ
【1月16日の市場概況】日経平均終値:16,268円(-186円
 日経平均株価は4営業日ぶりに反落。個人投資家などの短期資金が値動きの軽い新興市場の銘柄に向かったことも主力株の上値を重くした。
 個別銘柄では、ソフトバンクが売られ、トヨタ、ホンダも下げた。ソニー、松下が安く、三菱商はさえなかった。半面、三菱UFJ、三井住友FGが上げ、SBI、ヤフーも高くなった。
 
【株式投資の記録:1月16日】
 ①三菱商事
  @2,550-で2,000株買建しました。これで合計4,000株になりました。
 ②ファナック
  @10,290-で1,000株買建しました。
 ③本田技研
  @6,360-で1,000株買建しました。
 ④日経225オプション 3月限月コール17,500円
  @110-で6枚購入しました。
  
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