【7月4日の市場概況】日経平均終値:11,651円(+21円)
日経平均株価は5日続伸。小売りや不動産といった内需株主導で上昇した。ただ、1万1600円台は約3カ月ぶりの高値水準のため、短期的な上昇ピッチの速さへの警戒感も強かった。
日経平均の値幅は35円6銭と全日立ち会いとしては1986年5月20日(32円75銭)以来の小ささを記録した。
【株式投資の記録:7月4日】
①三菱ウェルファーマ
@1,005-で2,000株購入しました。
②日本精工
@574-で3,000株売建(空売り)しました。合計8,000株の売建になりました。
【司馬遼太郎:李朝と明治維新】
歴史問題や竹島をめぐる韓国大統領や韓国民の言動が一時よくニュースで流れていましたが、どうして彼らの反応(言動)はああもユニークなのか?
そう思うたびに昔読んだ故 司馬良太郎さんのある小論を思い出していました。ただ、それがどの本に載っていたのか思い出せず、わざわざ調べたりもせずにそのまま放っておきましたが、昨日偶然見つかりましたのでメモ書きとして残しておきます。
せっかく見つけたこの本もどうせ直ぐ又行方不明になると思いますから、今日から何日かかけて書き写しておきます。
『』が原文です。
司馬遼太郎「この国のかたち 四」(文春文庫)"89李朝と明治維新(174頁~)"
『李氏朝鮮(以下、李朝)の誇りは、儒教という文明主義の国であることだつた。十四世紀末の建国後、ほどなく儒教を国教とした。この王朝はとなりの明の勃興とともに興り、五百二十年ちかくもつづいた。儒教が骨がらみの習俗だった点、日本と異っている。』と云う書き出しで始まっています。
徳川幕府が約300年ですから520年も続いたというのはすごいですよね。
李朝がかくも長く続いたのにはある秘密があり、その秘密を朝鮮通信使を介して徳川幕府は神君家康以来共有していた。その秘密とは何か?暴くのは後の遠山の金さんこと遠山景元と隻眼の剣士柳生卍兵衛、と云うのは荒山徹の伝奇時代小説「魔岩伝説」のお話です。面白い本を読んで見たいという方にはお奨めできる本です。
『儒教は形式を重んじ、ときには形式そのものである。親へのつかえ方、祖先への祭祀、血族の順序や尊卑貴賎という身分制を固守すること。そのための形式こそ大切だった。
とくに李朝儒教は、儒教を生み出した中国よりも形式に厳格で、いわば優等生の体制と思想だった。
形式を厳格にするためにはつねに他を論難し、つねに自他を正し、ときに咆哮しなければならなかった。』
『「礼は国の幹(かん)なり(春秋左氏伝)」というように、人倫の秩序を守るための基本であり、秩序とは現代ふうにいえば、上下の差別を重んじ、自他の差を服装や儀礼で装飾化することであった。差別が"国の幹"なのである。』
徳川幕府の身分制と云えば「士・農・工・商」、その下に「・」とされた人々がいたと高校時代に教わりましたが、李朝の身分制はそんなシンプルなものでなく、階層ももっとずぅぅぅっと多いものだったと別な本で読んだ覚えがあります。
荒山徹の小説の魅力は、壮大な大嘘の周りを細部にいたるまで史実で塗り固め、いかにも嘘のような本当の話と思わせるところにあるのですが、その荒山徹によると、豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄・慶長の役)の際、朝鮮側に投降、帰順した日本兵、いわゆる「降倭」といわれる人たちの子孫は、最下層の「」とされ激しい蔑視と差別を受けたと言う。
朝鮮王から金忠善という姓名と官位を貰った降倭の「沙也可」と云われる人物は例外中の例外であったようです。
なんとなく、戦後北朝鮮への帰還事業で彼の地に渡った日本人妻が朝鮮社会から差別されたと云う話を連想させます。テレビの報道番組で見ましたが、北朝鮮政府は自国民を確か30前後の階層に分けて管理及び監視しているとか。
明日に続く
日経平均株価は5日続伸。小売りや不動産といった内需株主導で上昇した。ただ、1万1600円台は約3カ月ぶりの高値水準のため、短期的な上昇ピッチの速さへの警戒感も強かった。
日経平均の値幅は35円6銭と全日立ち会いとしては1986年5月20日(32円75銭)以来の小ささを記録した。
【株式投資の記録:7月4日】
①三菱ウェルファーマ
@1,005-で2,000株購入しました。
②日本精工
@574-で3,000株売建(空売り)しました。合計8,000株の売建になりました。
【司馬遼太郎:李朝と明治維新】
歴史問題や竹島をめぐる韓国大統領や韓国民の言動が一時よくニュースで流れていましたが、どうして彼らの反応(言動)はああもユニークなのか?
そう思うたびに昔読んだ故 司馬良太郎さんのある小論を思い出していました。ただ、それがどの本に載っていたのか思い出せず、わざわざ調べたりもせずにそのまま放っておきましたが、昨日偶然見つかりましたのでメモ書きとして残しておきます。
せっかく見つけたこの本もどうせ直ぐ又行方不明になると思いますから、今日から何日かかけて書き写しておきます。
『』が原文です。
司馬遼太郎「この国のかたち 四」(文春文庫)"89李朝と明治維新(174頁~)"
『李氏朝鮮(以下、李朝)の誇りは、儒教という文明主義の国であることだつた。十四世紀末の建国後、ほどなく儒教を国教とした。この王朝はとなりの明の勃興とともに興り、五百二十年ちかくもつづいた。儒教が骨がらみの習俗だった点、日本と異っている。』と云う書き出しで始まっています。
徳川幕府が約300年ですから520年も続いたというのはすごいですよね。
李朝がかくも長く続いたのにはある秘密があり、その秘密を朝鮮通信使を介して徳川幕府は神君家康以来共有していた。その秘密とは何か?暴くのは後の遠山の金さんこと遠山景元と隻眼の剣士柳生卍兵衛、と云うのは荒山徹の伝奇時代小説「魔岩伝説」のお話です。面白い本を読んで見たいという方にはお奨めできる本です。
『儒教は形式を重んじ、ときには形式そのものである。親へのつかえ方、祖先への祭祀、血族の順序や尊卑貴賎という身分制を固守すること。そのための形式こそ大切だった。
とくに李朝儒教は、儒教を生み出した中国よりも形式に厳格で、いわば優等生の体制と思想だった。
形式を厳格にするためにはつねに他を論難し、つねに自他を正し、ときに咆哮しなければならなかった。』
『「礼は国の幹(かん)なり(春秋左氏伝)」というように、人倫の秩序を守るための基本であり、秩序とは現代ふうにいえば、上下の差別を重んじ、自他の差を服装や儀礼で装飾化することであった。差別が"国の幹"なのである。』
徳川幕府の身分制と云えば「士・農・工・商」、その下に「・」とされた人々がいたと高校時代に教わりましたが、李朝の身分制はそんなシンプルなものでなく、階層ももっとずぅぅぅっと多いものだったと別な本で読んだ覚えがあります。
荒山徹の小説の魅力は、壮大な大嘘の周りを細部にいたるまで史実で塗り固め、いかにも嘘のような本当の話と思わせるところにあるのですが、その荒山徹によると、豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄・慶長の役)の際、朝鮮側に投降、帰順した日本兵、いわゆる「降倭」といわれる人たちの子孫は、最下層の「」とされ激しい蔑視と差別を受けたと言う。
朝鮮王から金忠善という姓名と官位を貰った降倭の「沙也可」と云われる人物は例外中の例外であったようです。
なんとなく、戦後北朝鮮への帰還事業で彼の地に渡った日本人妻が朝鮮社会から差別されたと云う話を連想させます。テレビの報道番組で見ましたが、北朝鮮政府は自国民を確か30前後の階層に分けて管理及び監視しているとか。
明日に続く