宇陀市の又兵衛桜とカタクリを観賞してから 急に思い立ち 室生寺近くにひっそりと佇む「佛隆寺」に立ち寄りました。
当寺には 樹齢900年を超える奈良最古の桜があり「佛隆寺の千年桜」と呼ばれ奈良県の天然記念物にも指定されているそうです。
到着して 参道から小高い丘の上の寺院を見渡すと 結構桜は咲いているのですが 千年桜がどれなのかよくわかりません。
これではと見当をつけて 近づいてみたのですが 残念ながら花が見られず開花前のようでした。
ちなみに 満開になるとこんな感じになるそうです。
見事な一本桜ですが 種類としてはヤマザクラに属するモチヅキザクラとのことです。
急に思い立っての訪問でしたので 千年桜の開花情報をチェックしていなかったのが失敗でした。
しかしながら それ以外の桜は良い感じに開花しており 中々の景観を創り出していました。
佛隆寺は空海の高弟が創建した寺院で 室生寺の末寺に当たり「室生寺の南門」と呼ばれています。
境内で古墳のような奇妙な物を見つけましたが 調べてみると国の重要文化財に指定されている「石室(いしむろ」でした。
これは この寺の創健者である堅恵の廟とのことです。
また 私の記憶を覆すような珍しい樹木を見つけました。
それは仏事で欠かせない「樒(しきみ)」で こんな大木を見たのは初めてです。
そして 花が咲いているのも初見でしたが 中々面白い形をしています。
花色がピンク掛かった種類もありました。
今回の訪問では 千年桜は咲いていなかったものの 珍しい樒の花に出会え 来て良かったです。
山寺の雰囲気溢れる参道も良い感じで またいつか立ち寄るかも知れません。