二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

第三回調整講座

2017-03-29 07:00:02 | ☆店主の鞄持日記 ほぉ舜堂
調整講座も今回で第3回目です。
これまでの全ての回で素晴らしい受講者さん達にご参加いただきました。

こちらも手探りだというのに心から信頼して下さった方々、の第一回。

予想以上に器用な受講者さん達に、期待値の上がった第二回。

と来れば、
今回の、金沢のNikoMusicLaboの孟菲先生とスタッフIさん、
それに静岡のF先生ご参加の第三回目は、まさしく真打登場でした!
なぜなら、この2か所(お3人)は、
今までに自主企画での光舜堂出張調整会を開催していらっしゃるのです。

これって、凄い事だと思うのです。

こちらからの押しかけ調整会ではなく、
『先生側で自分の生徒の為に調整会を企画し、光舜堂をご招待下さる』
というのも凄い事ですが、
「だから西野さんが来てくれてるから全部お任せ~」 と、
次来る時まで待っていたとしても全然上出来だと思うのに、
今年もまた光舜堂の調整会を計画しているにも拘らず、
それを待たずに先生ご自身も自ら学びに来ているのです!

講座後日メールをいただき、
「人のニ胡の木軸を削るのは抵抗がありますが、
他は不具合があった時にやってあげられそうです。
また、ニ胡の構造を知ったので、
今後は不具合の原因を説明したり、アドバイス出来そうです」
と仰っているF先生。
こんな先生に習っていらしゃる門下生さんはつくづく恵まれていると思いました。


そんなF先生と孟菲先生(&Iさん)が偶然同じ回にお申込み!
同じく高い志をお持ちの方々ですから是非お引合わせしたいと思ったし、
そんな先生方が集う第三回はとても素晴らしい回になるに違いない、
と、始まる前から楽しみでした。
それに、前回は参加者さん達がとても手際が良く、
ある意味とても進行がスマートに運んだ回だったので、
ですから今回はそれを上回るアカデミックな回になるに違いないと!

ええ、確かに、Iさん、孟さん、Fさん、それぞれ素敵なお人柄。
お三人は直ぐに打ち解け、笑いの絶えない賑やかで楽しい回でしたよ?


が、しかし。


難易度の高い教材二胡(=激しい不具合)だったからなのか、
はたまた、皆さんの探求心が半端無かったからなのか、
スマートでアカデミック、、、


とは程遠いゴチャゴチャ感。。。

(この回、やばいかも。。。)

との思いがワタクシによぎったのはスタート直後から。
人懐っこい孟先生は店主の模範調整にかぶりつき席で
一つ一つの作業の度に凝視&質問の嵐だし、
両先生とも、日頃の疑問点や生徒さんから受ける質問など、
店主に訊きたい事柄が山ほど有るようで、
うっかりすると、直ぐに講座の流れがテキストから外れてしまいがち。
ニコニコIさんは孟先生の分も千斤を巻いたりして、ほぼサポート側で、
その分整然としても良いはずなのに、それでも消えないゴチャゴチャ感(笑)
過去2回は、ワタクシは時々少し手助けする程度で済んでいたので、
遠巻きに見守りながら写真を撮ったりする余裕もあったのですが、
今回は店主の横でテキスト片手に軌道修正係として完全補佐しないと
調整講座のメニューとは違う方向へどこまでも脱線して行きそうでした。

いえ、脱線とは言え、どれも必要な事ですから、
その分今回の講座は内容がより濃かったと思うのですが。
例えば、F先生が持って来たレンタル用の二胡は頭が取れていたので、
頭が有るのと無いのとの違いを実感する実験、とか。
ただね、一応基本カリキュラムがあるので、
それは時間内にこなさないといけなくて。。。

ところがそんな回に限って、休業日と知らなかったお客様達がご来店!!

あううぅ。。。過去2回はそんな事は起きなかったのに。
そしてスマートに進行してた第二回の時だったら
ワタクシもう少し違う対応をしたと思うのですが、
よりによって
どして今回?! どしてっ?!

あわゎ、あわゎと戸口で困りつつ低調にお断りしかけたワタクシですが、
しかし外は開花宣言したとは思えない冷たい雨。

「いいよ、せっかくこんな悪天候に来て下さったんだから、
ちょっとなら診るよ」

という店主の言葉で、飛び入りKさんの二胡を千斤巻き直し。
しかしごめんなさい、これ以上は、今回の受講者の面子では
たぶん講座の時間が足りなくなる!
ということでお代無しで切り上げさせていただいてしまいました。
(Kさん、お茶も出せずに失礼しました)
そして弓を見にいらしたもう一人のお客様に至っては完全門前払い状態。
本当にごめんなさい。
今日は、、、お休みだったのです。。。


そんなこんなで講座は何とか終了。
しかし、今までの中で最もテキストに沿わない進行。。。
使った教材二胡に必要性が出なくて、
本来講座で使うはずの工具や材料を使わず、とか、
過去回をやってみて不要と判断して、
今回からはカットしていた項目が逆に必要になったり。

講座を終えての結論としては、

講習で学んでも実際出来るかというと別の話。
二胡の不具合の度合いは千差万別。
まだまだ店主が長生きしないと難しそうです。
孟菲先生とF先生の門下生さん、また行きますからね!

でも、先生がこうして正しい知識を学ぶって、大事ですね。
孟菲先生は中国人で、しかも楽器屋さんですから、
楽器については日本人より余程詳しいはずですが、
それでも今回講座で学んだ事は目から鱗の内容だったそうです。
しかし、先出の、頭の取れたF先生のレンタル用の二胡が
実は物凄く価値有る良い材の楽器だった、という事を、
木を見ただけで店主と共に見抜いた孟菲先生は流石です。



とにかく、第一期の調整講座3回分はこれにて終了!
次は一応秋にと計画していましたが、
ちょっといろいろ思うことあって、今後開催するかは未定です。

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