二胡工房 光舜堂

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小葉紫檀 200歳!

2024-05-22 11:09:37 | 二胡の救急箱に書かなかったこと

これもしかしたら、東京の新木場の銘木店の中にあった最後の小葉紫檀です。
これ年輪を数えてみたら、200歳。
そしてお店の人のお父さんが手に入れたもの、おおよそ50年木場の材木の中に埋もれていました。
このところ、数年中国の楽器屋さんや、その代理人が現金をもって、木場の中の「赤い木」を買いまくってきました。
小葉紫檀(コウキ)手違い紫檀、本紫檀、パーロッソ、パーロッサ、バラ科の花梨、そしてインドローズ(これはインド紫檀とは違います)
それら殆どを買われてしまったのかもしれません。
木場の、「モクモク」といいう端材屋さんに行っても、もう見つけられないとのこと。
紫檀類は相当輸出入が厳しく取り締まられています。
ましてや小葉紫檀は完全に伐採禁止になっています。
ある二胡屋さんでは単に小葉紫檀の楽器だということで、楽器として問題があったとしても100万や200万としてはんばいされているのもあるくらいです。
確かに、小葉紫檀の二胡の音色、あるいは皆さんは聞いたことはないかもしれませんがヴァイオリンの指板やペグあるいは顎当てなどに作ると、黒檀などに比べて柔らかく良い音色になるのです。
密度が高いですから。

黒檀でさえ、インドの真黒黒檀はもうすでに日本の中で売買されているものを見つけにくくなっています。
ネットなどで端材が少し出回っているくらいでしょう。
あるいは真黒黒檀と言われていても本物ではない場合もかなりあります。
ところが、日本の二胡弾きさんの中には相当多くの小葉紫檀の二胡をお持ちの方がいらっしゃいます。
ところが、小葉紫檀の二胡の棹というのはとても曲がりやすいのです。
その曲がり、案外気が付かない方も多いです。
一度ご自身の小葉紫檀の二胡差を見てください。
曲がり始めるとどんどん進行します。
早いうちに直せば真っ直ぐに戻せますので。
そして、折角の良い木の楽器です、きちんと調整して鳴らしてあげてください。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ
光舜松脂製造販売所 
https://koshundo.base.shop/

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