二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

お名前も存じ上げませんが

2016-04-27 00:00:47 | ☆店主の鞄持日記 ほぉ舜堂
二胡姫さんへ納品したCDMをこの度ご購入下さいましたお客様へ

ありがとうございます!
心からお礼申し上げます!!

いえ、いつも他でもお買い上げ下さる方々、皆様にも感謝の想いは一杯なのですが、
今回は、、、店主とワタクシは心から安堵しているのです。




自信作ではありました。
荷物が沖縄に到着後、日ごろ主観を主張しない二胡姫の店長エリィさんが珍しく、
「今回の、凄いですね!!」と、大絶賛して下さって、
店主はますます自信がついた二胡でした。
木材の質もとても良い物でしたし、
何よりも、以前の物とはCDMの製法が変わりましたので
音色の良さは、弾いたプロ奏者達が
「蛇皮をしのぐほど!」と言って下さるレベルになっていました。

それでも、人工皮の二胡が32万円。。。

それは、材の品質からするとそうなってしまう値段とは言え、
「たかが人工皮にそんな高額の値段をつけて良いのだろうか。。。」
と、西野はずっと悩んでいたのです。



そしてそんな二胡が発売日を翌日に控えた夜、
痛ましい震災が起きてしまいました。



発売を1週間延期して、我々は二胡姫さんにもご協力いただき
今回の売上は微力ながら全額寄付という形をとらせていただきましたが、
それでも、
このような時期に買っていただけるのだろうか、
この価格で認めていただけるだろうか、
寄付とか言いつつずっと売れ残るのではないか、
と気を揉むばかりだったのです。


ですから、今回お買い上げ下さったお客様に本当に感謝しています!
我々、二胡が売れてこんなにホッとした事は初めてです。

「西野さんの技術を前々から信じて下さっている方ですよ」とだけ
二胡姫さんから伺いました。
本当に本当にありがとうございます。

寄付分を上乗せしたわけじゃありません値段そのままの価値が有る二胡です。
「CDMにも自信が有るが、今回のは何より“楽器”としての品質に自信が有る!」
と、西野が申しております。
形状はリノベーション二胡ですが、胴の中の構造まで手を加え、
弾き易さ、鳴り易さは西野二胡と変わりません。
そして、西野が生きている限りメンテナンスは面倒は見させていただきます。
西野の二胡ですから、ご来店叶わない場合は送りでも大丈夫ですからね。
どうぞ安心して弾き育てお楽しみ下さいませ。


いつか、調整でお会いする日を楽しみにしております。
ありがとうございました。



Comment    この記事についてブログを書く
« コレどちらも大葉紫檀と呼ば... | TOP | 二胡を修理に出す時には。 »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | ☆店主の鞄持日記 ほぉ舜堂