二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

光舜松脂は弓毛を長持ちさせます!

2024-06-20 14:55:20 | 光舜松脂 ヴァイオリン用
最近、ネオちゃんと二人で6本のヴァイオリン用の弓の毛替えをしています。
なにしろ、コントラバスやチェロようの柔らかい松脂をつけたり、既存の松脂を次々と取り換えて、光舜松脂の実験をくりかえしていますから、2月に一回としても、相当な出費になってしまします。
この柔らかい松脂馬毛を傷めますね。何しろべとべと。
仕方なく自分で毛替えを始めたのです。
まだまだ人様の弓を預かって毛替えするなど、恐れ多いです。
でも松脂のテストをするくらいにはなってきました。
どちらかというと、ヴァイオリンの馬毛の張替えは、木の楔を削る木工仕事です。これは得意ですから。

通常 ヴァイオリンの人たちは、おおよそ、1500時間から1800時間くらい弾くと、弓毛を張り替えに出します。まあ、3年ぐらい張り替えていないという人もたまにはいますが。
安いところで、6000円くらい高いところで8000円から10000円くらいですかね?
個人の工房などですと比較的安いです、勿論大手はそれなりの値段になります。
そうなると、かなり高額の松脂くらいですね。

二胡の場合中国製の弓は先ず張り替えられません、弓全体を廃棄します。
希にというか今私の知っているところでは、二胡の場合福岡の高崎さんが張替えをしています。(お近くの方は行ってみてはいかがですか)
送料だけでも最近は高くなってきて、弓一本送るのに遠いいところですと2000円前後近いところでも、1400円くらいはしてしまいます。

ヴァイオリンの場合は小さな町にもそれなりに、県庁所在地でしたら必ずといっても良いほど毛替えする工房があります。
ヴァイオリンの弓毛は比較的短い(80cm)くらいの馬毛で作れます。
二胡は92cm以上は必要で、馬毛の金額が一気に上がります。
たまにネットなどでかなり安い馬毛も売っていますが、まあ、それなりですね。
さて、馬毛にはというか人の毛もうろこ状のキューティクルが表面を覆っています。
現在のヴァイオリンの弦は金属を巻いたものが殆どです。
弾いているうちにこの金属で馬毛のキューティクルが傷んでくるのと、松脂のオイル成分がこのうろの状の中に入り込んで松脂が乗りにくくなります。
そして、夏場には必ずといって良いほど、松脂が半溶けになります。
そして冷えたところに、冷房の中に入るとこれが、板状に固まります。
実はこれが一番馬毛を傷める原因になるとも言えます。
この板状に固まった松脂はそのまま弾くと、がりがりと板が壊れながら弦の上を走ります。この時にキューティクルは半分剥がれた状態になってしまうのでしょう。
松脂は冷えて固まるとそれなりには硬いですから。
ですから知り合いのヴァイオリン工房に聞くと夏の終わりから秋にかけて弓毛の張替えが増えるとのことです。
皆さんはどうですか??

光舜松脂は夏場の室温、そして車の中に放置しておいても溶けません。
湯煎すると、かろうじて、表面が触ると少し湿気っぽくなるくらいです。
それも[B]だけです。
(Bha柔らかい松脂の上に乗るように工夫していますので)
後の「1」「ON] [2] そして0ゼロは全く変化もせず溶けもしません。

そいう点で馬毛を傷めることが減っています、もしかすると倍以上の時間使えるかもしれません。
その上二胡の福音弓はそれこそほぉさんやネオちゃんが一本一本良い毛だけを集めて作っています。
ですから、4,5年経って桐子ちゃんや鳴尾さんがそろそろ張り替えようかなと言ってくるくらいです。
二人とも福音弓ですしそして光舜松脂の25ですから。
その点でも光舜松脂はコスパの良い松脂でしょう。
その上減らないですから。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ


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