二胡工房 光舜堂

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駒で遊ぼう・駒の高さが変わると、何が起きるのか。

2020-06-06 11:33:37 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
以前に書きましたように駒の高さというのは、それこそ、低いものから高いものまで、

3ミリくらいも違いがあります。

音が裏返りやすいという楽器があったとしたら、

その駒を、他の駒と比べてみてください、かなり高いものが多いと思います。

では、他の低い駒に変えたら、確かに、裏帰り音は出にくくなった、

でも、なんか音色が違うかもしれないなどということがおこります。

それは駒の木の種類が変わってしまったためかもしれません。

そういう時には、その裏帰り音がでやるかった駒そのものを、高さを低くしてしまえば、

基本的な音色は変わりません。

高さを低くするのは簡単ですね。

駒そのものの底面を削るか、弦の溝の方を削るかどちらか削れば、高さ自体は低くなります。

駒を低くすると多少音が小さくなります。

そして不思議なことに、音色がたっぷりした感じになります。

ちょっと他に言いようがないですね。

その高さにしても、低くなりすぎると、今度は、なんだかならない、その上すぐハーモニクスの様になってしまったりもします。

駒の高さが低くなると、調弦するのに弦を管理引っ張る感じになりますから、弦の緊張力が上がってしまうのでしょう。

これはどんな弦を使っているかにもよります。

ですから駒を削る時には、少しづつ少しづつ、削っては弾いてみてというのが良いと思います。

弦の緊張力と皮の弾力が、うまく組み合わさるような、駒の高さというのがあるのだと思います。

反対に、7,8年弾いてきた二胡ですと、

低い駒より、高い駒の方が、鳴りが良くなります。

皮が、柔らかくなって、皮の振動も大きくなると、低い駒だと、しっかりと皮を振動させなくなるのでしょう。

高い駒に変えると、強く響くようになります。

ではその高さは、

これは、普通なら高さのありそうなものを探して、交換するのでしょうが、

今度は高くなりすぎると、裏帰り音が出てきますし、なんだか第二ポジション以降が、変にキンキンしてきてしまいます。

駒を高くするにはどうするかと言いますと、

本来は、同じ木の薄いものを駒の底に這って高くする方が良いのですが、

同じ木の種類のがなかなかに手に入りませんね。

そこで、一つ駒を犠牲にします。

同じ種類の木の駒を、100番くらいの紙やすりで削って、粉を作ります。

瞬間接着剤を駒の裏側に塗って、紙やすりの上にできた木の粉のをつけます。

この時、硬い紙の上に瞬間接着剤を少し垂らして、駒の底をそれにつけます。

それから、紙やすりの上にできた木の粉の上に駒を載せます。



これを何回か繰り返すと、1ミリくらいはすぐ、厚くなります。

同じ木がない時にはこれは仕方がないですから他の種類の木でも、多少の音色の変化は出ますが、ほんとに多少です。

結構効果があります。

1ミリも上げるとかなり音の出が強くなります。

そこから、少しずつ削って合わせることもできますし、さらに高さを上げるのもできます。

他の駒を削るのはどうも嫌だなという方は、

お薦めは、大豆の黄粉ですかね、

今までいろいろな粉を使ってやってみましたが、、黄粉が一番音の変化が少ないようでした。

駒の高さは、音の強さに影響してくるようですし、

弦と皮の緊張力にぴったり合ったときには、音色の出まで変わってくるようです。







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