ことりのあしあと

ほんのわずかなじかん、立ち止まって耳をすませて自分を見つめたい。そんなあしあとをペタペタとのこしています。

「迷」でもいいけど、「謎」でもいい。

2010年12月11日 13時09分27秒 | 社会
今年の漢字 大学生が選んだのは(朝日新聞) - goo ニュース
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2010121005150.html

1位は「迷」
2位以下は「変」「暑」「乱」「難」

大学生による放送サークルyoung-waveが実施。
http://www.young-wave.com/
学生のためになるラジオ番組を制作し、全国のFMコミュニティ放送局などで取り上げてもらおうと、都内の大学生が中心となって2005年に立ち上げた放送サークル。「大学生の漢字」は今年はじめて企画し、10月15日から12月5日までアンケートを実施した。


大学生の「迷」の向こうに「謎」があってもいいのにな~。
世の中は、なぜこんなに生きにくいのか。
世の中は、なぜこんなに理不尽なのか。
どうして、こんなにがんばってるのに就職が決まらないのか。
どうして、こんな不況下に就職する年齢として身を置く羽目になったのか。
就職難に、心痛めている学生さんを見ても、その親御さんを見ても、
つくづくとそう思わずにいられない。


大学生くらいのころって謎だらけだった。
選んで生まれてきたわけではないこの世の中で、
理不尽にも生きながらえなくてはならず、
できるだけ、「世の中」と呼ばれる場に
コミットメントしない生き方を探していたような。


年だけ重ねながら、いつの間にか
謎を解明し生きにくさも理不尽さも自ら解決していく
課題となっているひとりのおとなになってしまったと
理解すべきだと悟った今をよりいっそう恨めしく思ったりもする。


今年の漢字は「暑」 (日本漢字能力検定協会(京都市、池坊保子理事長))

2010年12月11日 11時20分59秒 | 社会
今年の漢字は「暑」、野菜高騰・動物出没…(読売新聞) - goo ニュース

猛暑の夏など、忘れてしまいました。
のどもとすぎれば暑さ、みごとに忘れます。
みんな、よく覚えていたなぁ。

あたたかい日々が恋しい。
というほど、極寒と言われただけの寒波には
見舞われていませんね。

今年の漢字って、悪名高き?もう潔白の身なのかな、
日本漢字能力検定協会が主催していたのですね。
その結果を、清水寺の貫主が筆を振るうんだ。
知らなかった。



買い物難民・・・。会話難民・・・、お休み処難民・・・、同時に解決できたらステキ。

2010年12月11日 10時46分05秒 | 社会
経産省、買い物難民を支援 600万人も困難に(共同通信) - goo ニュース

経済産業省報道発表
http://www.meti.go.jp/press/20101210002/20101210002.html

「買い物弱者(買い物難民)応援マニュアル」を策定!リ(3ページ)
~買い物弱者問題を解決する20の先進事例と7つの工夫ポイント~
http://www.meti.go.jp/press/20101210002/20101210002-1.pdf

買い物弱者応援マニュアル ver.1.0(69ページ)
http://get.adobe.com/jp/reader/completion/activex/?a=false

買い物弱者が高齢者だけではないという、基礎をもとに、
次のVER.2が発行されることに期待します。

良く整理されていてわかりやすいです。

小さなお店がたくさんあって、おしゃべりできて、一休みもできて、
ゆっくり往復するだけで一日が終わっていくような、
そんなコミュニティ、まちづくりの視点も欲しいような。

バスで乗り付けて、わ~っと買い物して、
はい、帰りますよ。って、楽しいかな、買い物。


地域のつながりは、新たに構築するもの。再び構築するものではない。

2010年12月11日 00時48分30秒 | 子ども
一昨日の夕刊の論説委員室からを読んで、気になって仕方がないまま
持ちこしてしまった記事。
持ちこした分だけ、そうだ、そうだ、そうなんだ、だからなんだ、
という気持ちがふつふつと湧いてきています。

内容は下記の論文を読んだ感想。
健康の面や経済の面で弱っている人ほど、
近所の人に助けを求めることができない。
他人に迷惑をかけたくない、迷惑をかけてはいけない
と思ってしまう。
ゆえに、地域のつながりで支えるのは難しい、のではないか、
というお話でした。

「高齢者の地域生活の現状と地域福祉活動」
―ひとり暮らし高齢者の社会的孤立対策における「支えあい」の限界―
菅野 道生(東日本国際大学)
http://www.jilg.jp/iservice/img/info89.pdf

ちゃんと読んでからと思って探して読みました↑

そして、思ったのです。
だからNPOなんじゃん。って。


私は今日もママ友にSOSをお願いしました。
でも「ママがいい病」発病中のぷうちゃんをお願いするのは、
とっても心が痛かった。ずっと迷って躊躇して、でも
ギリギリになってお願いして、だから余計に始末に悪かっただろうな。
迷惑をかけるだろう、負担をかけるだろう、その両方がブレーキ。
ぷうちゃんよりも、ママ友に対して。

人と人のつながりが個人と個人のつながりの中で、
そこに甘えていくには、甘える側にハードルを越える
エネルギーがないとできないなぁ~、とこのところ、
救急車事件以降、ずっとずっと思っています。


地域のつながりで「ご近所さん」での助け合いというのは
美しいけれど、その絵を描けるのか?

私の答えはNOです。
「触媒」「仕掛け」「仕組み」が必要な時代が今。
そこに住んでいてご近所さんであればいい、という時代ではない。


「お互いさま」の気持ち半分残しながら、
「お仕事ですから」という形をNPOが事業体として
演出していくことが必要。


ついでに、その演出の中に、
健康状態が悪くてもできること、
経済状況が悪くてもできること、
「できること」を提供できる場を小さくとも少しずつ用意していくこと。
「提供した分」だけ「頼む」ハードルがさがります。
それも、NPOの得意とする方法ではないかと思う。


孤独はおとなとして永遠に抱え持つもの。
孤独を抱え持つことができて初めて人は一人前の人足り得る。
原初的にプログラミングされているものだと思います。

でも孤立は、違う。
仕掛けや仕組みによって回避していく方策を組めるもの。
相当の入念な準備と工夫によって避けることができます。


「地域のつながり」は「地域」に住んでいればつながるものではなく
「つながり」を作るために相応の資力を尽くす必要がある。
そのことに気付いていない行政と、
すでに気づいているかも知れない民間組織とがある。

あれ、なんか最近私、同じ話書いたような気がしてきた?
同じ話書いていたらごめんなさい。



内田樹氏の思考の軸から、何を学ぶか。まっすぐに不思議を問うこと。

2010年12月11日 00時29分40秒 | 社会
下記いずれも、内田樹氏のブログから。
ぜひ、読んでいただきたいなぁ、と思うのは、
政治家のみなさん。

でも政治家のみなさんを動かすのは私たちの、はず、なので、
(原理的には)みなさんが読んでくださった上で、
ものごとに、どのような縦軸と横軸を添えるかにより、
そこに、あらたな思考が発生すると、内田ブログには教えられ、
私はなんて視野狭窄で、まだまだ思考に深さが欠けていると思う。

「PISAのスコアについて」
http://blog.tatsuru.com/2010/12/09_1146.php
残念ながら、各国の論説比較をする能力に欠けるので、
なるほど、ほう、と思うだけなのだけれど、そうなのです。
なぜ、
前回は「フィンランドメソッド」がデカデカともてはやされ、
今回は「上海メソッド」と書かれないのか。
日本の読解力向上だけを良しとかその原因について言及しながら、
トップの国に言及しないのはなぜなのか?
それがなんだかややこしい。

内田樹の書き様とは異なるけれど、西欧コンプレックス。
欧米美化たるものが根底にあり、同類のアジア圏の活躍を
良しとしない風潮が日本の中に根強くある、ような気がしてならない。


「既視感のある青少年健全育成条例についてのコメント」
http://blog.tatsuru.com/2010/12/10_1124.php
統計に関心していてはいけない。
数字に関心していてはいけない。
そのくらい、自分で調べてみるくらいの気概が欲しい。
論法として、正攻法である。ただただ、素直な正攻法。

二つの記事はどちらともひとひねりもせず、
まっすぐに不思議を問うて答えを出している。

まっすぐに不思議を問う力を持ちたいものだとつくづくと思う。