ことりのあしあと

ほんのわずかなじかん、立ち止まって耳をすませて自分を見つめたい。そんなあしあとをペタペタとのこしています。

【事前申込み受付中】10月29日(土)「学びサポート全国実践交流会」

2011年10月25日 15時42分12秒 | 子ども
私のかかわっている「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワークからのお知らせです。

学びの秋です。
今、じわじわと全国に広がり、注目されつつある取組み
「学びサポート」「無料塾」の実践を交流し合いませんか?

ひとり親家庭支援に力を入れた塾、
家庭の温かさを生かした夕ごはん付き勉強会、
生活保護世帯の子どもたちの
中3勉強会、高卒認定試験学習会…
驚くほどいろいろな学びの場が、
まちの中に生まれています。

・学びサポートってなんだろう?
・私たちの地域でも始めたいのだけれど…
・被災地での学習支援をしています
・学生ボランティア、これからどうする?

あなたの実践、子どもたち・若者たちの声、喜びと悩みをいっしょにもって、
お集まりください。

勉強に、学校に、入試に、学歴に困っている子どもたち・若者たちの助っ人、
伴走者、喜び分かち合い人、大集合!

【学びサポートとは】
経済的に困難な家庭の子どもたちに、無料または低額で、学校教育外で
取り組まれる非営利の学習支援のことです。

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【開催概要】
日時:10月29日(土)10:00~16:45 ※9:30開場
場所:お茶の水女子大学/〒112-8610 東京都文京区大塚 2-1-1
   共通講義棟1号館、2号館
   
  東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅より徒歩7分
東京メトロ有楽町線「護国寺」駅より徒歩8分
都営バス「大塚二丁目」停留所下車徒歩1分

http://www.ocha.ac.jp/access/index.html

キャンパスマップ:⑤が共通講義棟1号館 ⑥が共通講義棟2号館
http://www.ocha.ac.jp/access/campusmap_l.html

★ご注意:土日は南門が閉まっていますので、正門からお入りください。
      会場近くに飲食店がございませんので、昼食はご持参ください。

資料代 1000円(可能な方より、学生無料)

●主催:「なくそう! 子どもの貧困」全国ネットワーク
 後援:文部科学省
    内閣府子ども若者・子育て支援施策総合推進室 
    厚生労働省
 助成:独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業

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 9:30  開場

●10:00~12:00 全体会 共通講義棟2号館 101教室
各地の学びサポート・実践報告
・北海道・釧路 NPO法人 地域生活支援ネットワークサロン
 コミュニティハウス冬月荘
 Zっと!Scrum(みんなで高校行こう会)、まじくるハイスクール(高校就活支
援)
・京都・NPO法人 山科醍醐こどものひろば
    楽習サポート のびのび
・東北大学大学院生 
    地域復興プロジェクト“HARU”の一員として被災地の学習支援に参加して
・滋賀県に広がる大津型学習会と全国ネットワークによる学習会の立ち上げ
・さっぽろ若者サポートステーション/札幌市若者支援総合センター
   学び直しサポート事業、中学校卒業者等支援事業


学びサポート調査報告(PTより)

〈12:00~13:00 昼休み〉

●13:00~15:45 分科会 共通講義棟1号館
第1分科会 子どもへの直接支援/学び、ごはん・お泊まり
第2分科会 おとなの課題/保護者への対応・運営・諸機関との連携 
第3分科会 学びリスタート(学び直し)
第4分科会 東日本大震災被災地・避難所での学びサポート
第5分科会 学生ボランティア交流
16:00~16:45 おわりの会

■参加には事前申し込みが必要です。
○申し込みは、こちらへ>>
 https://pro.form-mailer.jp/fms/208235bf22017
 申し込み締め切り10月25日(火)
○取材申し込みの方は、こちらへ>>
 https://pro.form-mailer.jp/fms/907a5d5a22605

※HPトップページからもお申し込み頂けます。
 http://end-childpoverty.jp/

■定員200名
定員になりしだい、締め切ります。
参加票は特に発行しませんので、当日受付にて、分科会をご確認のうえ、お支払いを
お願いいたします。

■お問い合わせは、下記へ

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「なくそう!子どもの貧困」全国ネットワーク

TEL 080-1158-3494【当日連絡先】
E-mail mail@end-childpoverty.jp
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8月15日-17日10時-17時 丸の内キッズフェスタ@国際フォーラム(有楽町)

2011年08月16日 17時55分23秒 | 子ども


今日は丸の内キッズフェスタ。

糸電話作りのブースのお手伝いに。

糸電話のつもりで出かけると、
なにやら風船がニョキニョキ。

なんと、風船電話!

わぁ、豪華版、糸電話!

しかも近未来ロボットに装着されている電話みたい!

割れそう、作るの難しそう、と、思いきや、意外と簡単。
2つの紙コップの底に十字に切り込みを入れて、穴をあけて、長風船の先をギュウと差し込むだけ。

からまる糸との格闘より、作りやすく使いやすく遊びやすく。

チャンバラ遊びにも?


高校生ボランティアが大活躍。おかげでちょっぴり怖い風船をはなれて、電話用の紙コップに貼る切りぬきうさぎや、くるまやハート作りにせいを出す。

あぁ楽しかった~。

明日もいちにち、やってます。

兄弟げんかの、奇跡の会話

2011年08月04日 23時06分06秒 | 子ども
むむちゃんとぷうちゃんの、
兄弟げんか、ヒートアップしがちな最近。

険悪な様子に、心痛める…というよりも、
やめなさ~い!と、私もさらにヒートしてしまう。

数日前もまた。

むむちゃんが涙ながらに、
「ぷうちゃんなんか、だいっきらい、ぷうちゃんなんか、もういなくなればいい」

ぷうちゃんは平然と、
「むむなんか、だいっきらい」

むむちゃん、全身で号泣…。

あぁ、キレそうです、私。
でも、ぐっと、胸の中でこらえてみる。

「あのね、むむちゃん、ぷうちゃん、すこしだけ、ママのお話聞いてくれるかな」
小さい声で言ってみる。
小さい声で繰り返す。
むむちゃんの泣き声が静かになるまで、辛抱づよく。

「すこしだけ、ね。
 あのね、ぷうちゃんがママのおなかにいたときにね、
 ママはとっても体が弱くて、体の具合が悪くて、
 ぷうちゃんをうむのは、ムリだなぁ、ムリかなぁ、って思ってたの。
 そのときにね、むむちゃんが、ママのお手伝いをしてくれたの。
 お洗濯たたんだり、ほしたり、お茶碗洗ったり、ママの背中をさすってくれたり。
 むむちゃん、おぼえてるよね。
 そしてね、むむちゃんは毎日毎日、ママのおなかに口をつけてね、
 ぷうちゃんにお話ししたり、おうたをうたってくれたの。
 むむちゃんが、そやって、ママを助けてくれたり、ぷうちゃんを大事にしてくれたから、
 ママは、がんばってぷうちゃんを産もうって思えたんだよ。
 だから、ぷうちゃんは今、ここにいるんだよ。
 むむちゃん、ぷうちゃんをうませてくれて、ありがとね。
 ぷうちゃんも、うまれてくれて、ありがとね。」

ぷうちゃんが、ガバっと身を起して言う。
「あのさ、すこしだけ、きいてくれる。
 ぷうちゃんのおはなし、すこしだけ。
 ぷうちゃんが、ママのおなかにはいってるときに、
 むむのうたうのがきこえたんだよ。」

むむちゃんが、とがったこえで
「なんていう歌よ、まだ赤ちゃんにもなってないのに、聞こえるわけないじゃ…」

ぷうちゃんがさえぎるように、うたいはじめた。
「ぞ~ぉさん、ぞ~ぉさん、」

むむちゃんと、私と、顔を見合わせて、息をのんだ。
「ぷうちゃん、すごい!」

「ね、ぷうちゃん、ほんとにきこえたの!?」
と、むむちゃんが、興奮して。
「すごいよ、ね、ママ。ぞうさんだよ。ほかのチューリップとかじゃなくて、
ぞうさんうたってたよね、ママ。そうだったよね、ママ」

キラキラしたむむちゃんの目。
満面の笑みのぷうちゃん。


あぁ。すごいなぁ。
まいったなぁ。ぷうちゃん。
胎内記憶なのか、
産まれた後に、私やむむちゃんがこれまでにどこかしらで語ったことの記憶なのか、
それは、わからないけれど。

このタイミングで、このお話をするぷうちゃんがすごい。

ほんとうに。
ためいきが出るような、
奇跡のひとこま。


兄弟げんか、なんのそのです。
だいじょうぶ。

放課後の子どもの居場所

2011年08月03日 12時33分27秒 | 子ども
放課後の子どもの居場所が必要だなぁ。
それもゆるゆるとした居場所が必要だなぁ。

昨年の夏につくづくと思ったわけです。

そして、子どもだけではなくて、誰でもがゆるゆると立ち寄れる場所であれば
なお、良し。

そうも思い、デザイニングをはじめました。

先日、出席した会議の中で、
「ソーシャルキャピタル」「コミュニティの創造・再生」「平時の地域の備え」、
そういった文脈の中で、
地域の中の居場所の創造について、言葉を尽くして語られる場面がありました。
特段の目的なく、集える場、対象も限定されることなく、、、。
そういう場が、人の交差点になって、
子どもから高齢者まで、働いている人も働いていない人も、
いざというとき、支えが必要なときに、活きてくる。と。

あぁ、目の前のことからはじめて、たどり着くところは、
似たり寄ったりなんだなぁ、とつくづくと思ったりする、
今年の夏です。

放課後の子どもの居場所、地域の誰でもが集える居場所づくり、
まだまだ、夢はずっと先の方にあるけれど、
きっと、社会が地域が必要を感じて、
底からずずず、と突き上げてくる感じに、ある時、なるに違いありません。
その日まで、地道にそなえていけるように。


少しずつ、増えてきた放課後の子どもたちの居場所。
学童保育、2万カ所突破 被災地では7カ所再開できず(朝日新聞) - goo ニュース
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/life/education/K2011080204980.html

むむちゃん、ごめんね。ごめんね、むむちゃん

2011年07月15日 06時15分09秒 | 子ども
暑さのせいなのか、お年頃なのか、
むむちゃんがツンツンケンケン、怒りっぽくぷうちゃんにあたる。

仲良かったらり、ツンケンしたり、忙しい。

とげとげの多い、乱暴な口調があい続くので、思わず
「むむちゃん、なんかツンケンしてて、怒りっぽい感じ。なんかやな感じだなぁ。」
と、声をかける。

「うるさいなぁ、ママだって怒りっぽいくせに(フン)」
「今日は、朝しか怒ってませんよ~だ、それも朝ごはんおそくて遅刻しそうだったからでしょ」
「そのまえは、ママずっとおこりんぼだった!」
「そうかなぁ、いまのむむもおこりんぼだよ」
「ママのほうが、おこりんぼ!」
「むむのほうが、おこりんぼ」
「ママのほうだってば~!」
「むむのほうだってば」

むむちゃんが爆発。
顔を真っ赤にして、くしゃくしゃにして、目を吊り上げて
ボロボロ泣きながら
「ママなんか、ママなんか、おこ、おこ、おこりんぼで、
やさしいのなんか、まだぜんぜんすくなくて」


あ、はっとして、胸をつく。
そういうことか。

「ママがおこりんぼだったんだから、むむがおこりんぼだって、しょうがない」
悲鳴のようにつづく。

たちすくむ。
そういうことか。

「ママが、むむのこと泣かした~っ、はじめて泣かした~」
じだんだを踏むようにつづく。

むむちゃんのからだのうちからあふれる力が
制御できずにからだの外にうわぁ~っと出してしまいたくなるような、
衝動の感じ。
私の内にも記憶されている体内衝動が呼び起こされる。
あぁ、わかるよ、むむちゃん、わかる。すごいわかる。

ふっと息をのんで、
むむちゃんをぎゅう~っと抱きしめる。
「むむちゃん、ごめんね。ほんとにごめんね」

ゆっくり。
「ママやさしくなれたの最近だもんね、
まだまだ怒りっぽかった時間のほうがながいもんね。」

くりかえす。
「ごめんね、むむちゃん。ほんとにごめんね」

むむちゃんがもがいて顔を抜けださせる。
「むむちゃん、ママやさしくなるね。
むむちゃん、ママおもしろくなるね。」

むむちゃんが笑う。
おもしろいはいいよ。
変なママになったらやだから。

泣き笑いのむむちゃんを、
もいちどぎゅうぅ~っと、抱きしめる。

「ママ、いたいってば、歯があたる~。」
むむちゃんが、笑う。



*******
ひるみそうだった。
痛いところをまっすぐ突かれたから。
否定して、頭から押さえつけそうだった。
そうしなくて、ほんとうによかった。
ギリギリセーフ。


いまで、よかった。
むむちゃんが衝動にまかせて
まっすぐに、つたえてくれる、いまで、よかった。
ギリギリセーフ。


*******
泣いているむむちゃんの激しい言葉のさなかに、
ぷうちゃんが必死で言った。

「ママがわるくて~、むむがあってる~」

そうです。そのとおり。
ママがわるい。
直前まで、キツイ言葉をあびせられていたのに、
ぷうちゃんはちゃんと正しいジャッジができた。
そう、むむちゃんが、あってる。
ぷうちゃん、あなたのスジの通し方、
とってもとっても、すばらしい。

泣き終えたあと、むむちゃんが
とがった声で「ぷうちゃん」と呼ぶ。
背中で警戒する。
「ぷうちゃん、さっきさ、むむのみかたしてくれてありがと」

むむちゃんにも、聞こえていたんだ。
ありがと、言えた。むむちゃん、えらい。

******
むむちゃんの衝動の前にさらされて、
よくよくわかったことがある。

子どもは親を選べない。
だけれど、選べないから
仕方なく、そばにいるのではないということ。

むむちゃんは、この間、
私を支えようとして、
私の力になろうとして、
私の体の不調、心の不調、よくなることを懸命に祈っていたんだ。

そうして、たくさんのことを胸にしまって
抱えて、そばに居続けてくれたんだ。

ただ、生まれてしまった子どもだから、では、なく。
そばについていてくれたんだ。

親になりきれない親でごめんね。
そばにいてくれて、ありがとう。

私は子どもたちを産み、
産んだ命に生かされている。

******

涙の騒動がひと段落した後、
ぷうちゃんが、おおきなこえで
「3にんで、ぎゅうしよう~っ」と言った。

3にんで、円陣を組むように、
ぎゅう~っと抱き合う。

むむちゃんが、筆で書いた
「なかま」の文字が、扇風機の風に揺れる。