きよちゃんの趣味悠々

四季折々の「風情」(花・風景・イベントなど)を写真中心に紹介します !!

秋の長瀞「七草寺」・・・「藤袴の法善寺」・・・

2006-09-07 08:21:39 | Weblog
長瀞「七草寺」の「法善寺」には、秋の「七草」の一つ「藤袴」が咲いている・・・今回はこの「藤袴」をUP・・・

藤袴( Eupatorium fortunei )はキク科ヒヨドリバナ属の多年性植物で、秋の七草の一つ・・・本州から四国、九州、朝鮮、中国に分布している。
原産は中国とも言われているが、万葉の昔から日本人に親しまれてきた・・・8~10月に散房上に淡い紫紅色の小さな花をつける。

かっては日本各地の河原などに群生していたが今は数を減らし、環境省の「レッドデータブック」は絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている。
よって、本当の「藤袴」は非常に少なく、茎に赤みが差すようなものは「本当の藤袴でなく」、何らかの雑種・園芸品種だという。

文学中の「藤袴」としては
   「むらさきの ふぢばかまをば見よと言ふ 二人泣きたき ここち覚えて」
                 (与謝野晶子の「源氏物語」訳より)
などがある。


「藤袴」①


「藤袴」②


「藤袴」の園芸種?①


「藤袴」の園芸種?②


「藤袴」の園芸種?③


藤袴の寺「法善寺」①


我々が一般に「藤袴」として見ているもののほとんどは、園芸種?の「藤袴」・・・絶滅危惧類に指定されている本来の?(本当の?)「藤袴」は非常に数が少ない。

しかし、「法善寺」には本来の「藤袴」が多数移植?されている。
本来の「藤袴」・・・「花」としては美しい、綺麗と言うには「ほど遠い」感じが・・・でも、貴重な存在?(存在価値がある?)・・・

機会を見つけて、ぜひ一度ご覧になっては如何でしょうか?