日本企業のコロナ治療法「プロメテウス」がメキシコで承認
ホームページで明らかに
9/8(火) 14:40配信 Yahoo!ニュース
テラ株式会社(代表取締役社長・平智之/東京)が7日、メキシコの現地子会社がイダルゴ州(オマール・ファエッド知事)が新型コロナウイルス感染重症化患者への治療方法について薬事承認を取得したことを、同社のホームページで明らかにした。今後は重症患者へのメキシコで治療薬が製造され、使用されていく見通し。
報告によれば、テラの現地子会社プロメテウス・バイオテックが「SARS-COV-2 による急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者の治療目的の経静脈投与によるエクソソーム及びヒト間葉系幹細胞の使用の安全性と有効性に関する第二相比較試験」に関して、2日(メキシコ時間)にメキシコ・イダルゴ州議会より薬事承認(以下、本承認)を取得。
テラはこの治療法によって、人工呼吸器をつけた重傷者肺炎患者30人のうち26人が、3日から4日で人工呼吸器を離脱し、回復し退院したと報告していた。同州のファエッド知事はプロメテウスの薬事承認に「政治生命をかける」としてきており、イダルゴ州は開発に全面的に協力する姿勢を示していた。
同社は、この子宮内膜由来幹細胞を用いた細胞療法を「プロメテウス」と名付けているが、プロメテウスの提供には細胞製剤が必要になるため、この細胞製剤も承認されたとことになる。今後は細胞製剤の製造施設整備、販売網を構築し、治療はイダルゴ州指定の医療機関でのみ実施されていく見込み。プロメテウス社はメキシコ連邦政府でのプロメテウスの薬事承認取得へも取り組んでいく方針だという。