今日は雨で寒かったです。午前中は岩手の友達と長電話しました。毎月恒例、楽しい時間です。午後は少し仕事して、あとはだらだらテレビを見ていました。
図書館で借りて、養老孟司と宮崎徹対談本「科学のカタチ」を読みました。ふと目に留まって借りてみたのですが、とても面白い本でした。3回の対談の内容が書かれています。合い間に、対談を設定した出版社の人の話も書かれていて、面白いです。
宮﨑徹さんは「AIM」というタンパク質の研究をしている研究者で、「AIM」とは、体のなかに生じた「ごみ」を掃除し、腎臓病や脳梗塞や肝臓がんといった複数の病気を改善したり予防したりする効果があるそうです。腎臓病が多い猫をターゲットに「猫が30歳まで生きる日」という本も書かれています。
養老孟司さんと宮崎徹さんは、ともに東大医学部卒。頭がいい人の話は読んでいて楽しいです。ネコ科にだけAIMが働かないというのも面白い話でしたし、幼虫・蛹・成虫で、あれほど形態が変わる完全変態の昆虫は、本当に同じ昆虫なのかとか、科学者や論文の世界が窮屈でつまらなくなっているとか、とにかくいろいろ面白いです。本当に頭のいい人というのは、誰でも分かるように、すごいことを話すんですよね。またいつか、読み返してみたい本です。